巨人たちの星 (創元SF文庫 (663-3)) (創元推理文庫 SF 663-3)
- 東京創元社 (1983年5月27日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (469ページ)
- / ISBN・EAN: 9784488663032
感想・レビュー・書評
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星を継ぐものの3作目。
1作目、2作目からの急展開が予想外で楽しめた。
続編もあるとのことで続きが楽しみ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
前作までが純粋な科学SF、生物学と物理学の物語であったのに対し、こちらは社会学というか、法律的な物の見方というか、政治的な要素が色濃くはいってきて、テイストがちょっと違うなと思った。
物語の初めに、ハントとリンが朝を一緒に迎えていて、そういう描写がこれまでなかったので、ええーっとびっくり。そのあと、スヴェルセンの邸宅での一波乱を見て、ああ、その伏線なのかしら?と思ったり……。
ブルーノでの一連のやり取りとかに、なんというか政治的生臭さみたいなものをかぎ取って、ちょっとだけ読むのがつらかった。
清明で論理的な物語の面白さだけで読ませてた前作との違いというか……。
でも今のこのコロナ禍で、政治と科学というか、政治と医学のごたごたしているのを重ね合わせて、なんというか、ホーガンの先見の明というのかな、物事を見る目にすっかり感心してしまった。
もしも、20世紀の様々な忌まわしい出来事が、この物語のように異星人の仕業であったなら、悲しいけれど気分的にはどんなに救われたことか!
でもそうじゃない。
人類は自分たちの力で冷戦もキューバ危機も乗り越えたけど、そのあと……。
「人間は愚か……」という結論に達さざるを得ない。
また物語と現実の違いに落胆してしまう。
前半はその政治的駆け引きというか暗躍というかスパイかなにかみたいなのにちょっと引いてしまったんだけど、後半、ガニメアンとハントたちの再会、テューリアンとの共闘、仮想であり実際には何もしていないけれど手に汗握る戦争、と息をつかせない面白さに夢中で読んだ。
続編の『内なる宇宙』は10年後に書かれたようだけど、話的にはどんな感じなのかな……。 -
三部作読了。
いい本を教えてくれてありがとう。 -
P320で弁護士が活躍するとは。。
途中ドラえもんの日本神話っぽいなと思った。
最後の一文が良い。
そして四部作目を続くのか!買った時は3部作だと勘違いしていた。 -
三体を読んで、SF熱が上がり三作一気読みしてみました。
自分が生まれる前の作品だと思えないくらい新鮮でした。 -
前二作とは趣を異にするが、私は十分楽しめた。伏線の回収はさすが、と言うより異常。でも次々に謎が解けていく展開は読者を満足させることと思う。ご都合主義と言えばそれまでだが、エンターテインメントと思えばこれ程楽しめる作品もなかなか無いのでは。
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宇宙外生命がいること、人間の起源が宇宙から来たこと、時空を超える新しい技術などとても引き込まれる世界観がある。
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オーディオブックで読了。
「星を継ぐもの」「ガニメデの優しい巨人」の続編。
もうこのシリーズは面白すぎる。
何があれって、前回の「ガニメデの優しい巨人」でも相当に超科学だったのに、本作はそれが時代遅れの技術になるってところ。その超超科学がもう圧倒的すぎて面白すぎて。
前作、前々作で謎のままとされた伏線もキッチリ回収されて、全てがぐるっと繋がる爽快感を得られる3部作です。