火星の遺跡 (創元SF文庫)

制作 : 内田 昌之 
  • 東京創元社
3.05
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本棚登録 : 111
レビュー : 11
  • Amazon.co.jp ・本 (438ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488663278

作品紹介・あらすじ

火星都市で研究されていたテレポーテーション技術の、初の人体実験。それは大成功を収めたかに見えたが、実験対象となった科学者の周囲で奇妙な事件が続発する。一方、火星の荒野で発見された12000年前の巨石遺跡は、地球も含めた太陽系全土に痕跡を残す古代文明のものと思われたが、破壊の危機が迫っていた。二つの謎を巡り、フリーランスの紛争調停人キーランは調査に乗り出す。『星を継ぐもの』の著者が放つ傑作SF!

感想・レビュー・書評

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  • 「怖いもの見たさ」で購入。
    J・P・ホーガンと言えば40年ほど前に「ガニメアンシリーズ」(『星を継ぐもの』『ガニメデの優しい巨人』『巨人たちの星』など)で一世を風靡したSF作家。「科学技術の発展はきっと人類を幸せに変える」的オプティミズムを前面に出し、私にとっての最後のハードSF作家さんでした。もともと結構「な~んちゃって科学」というか似非科学的なところは有りましたが、その後は少しずつ方向性が変わり、次第に翻訳されることが無くなり。。。。それが没後10年になろうとする今になって新刊の発行です。
    二部構成です。
    第一部はテレポーテーション。もっともそこはハードSFの作家ですから、超能力では無く、スキャンして別の場所で再生させるという技術です。そうなると当然ながら問題になるのはコピー元の人間をどうするのか?であり、それにまつわるトラブルが発生します。
    第二部は超古代文明。ガニメアンシリーズも超古代文明ものと言えますが、ハードSFとしてしっかり味付けされていました。しかし今回はこれも一世を風靡したエーリッヒ・フォン・デニケン『未来の記憶』的なものです。どうも晩年のホーガンさんはこういう方向に傾いて行ったようですね。
    もっともテレポーテーションも超古代文明も背景的な扱いで、メインは通称ナイトと呼ばれる紛争調停人の活躍です。これがまたジェームス・ボンド風夢物語と言いましょうか、まあアクションは無いのですが万能選手。ただ次々と現れる登場人物たちの造形が悪いのか、私の興味が失せたせいなのか、どうも頭に入って来ない。
    と言う訳で私にとって「怖いもの見たさ」という予想は当たってしまいました。
    ガニメアンシリーズに熱狂した人間から見れば完全な肩透かしなのですが、かつてのホーガンを知らず、ラノベ調で軽いノリの「正義の味方」による痛快サスペンスとして読めば、それなりに楽しめるのかもしれません。

  • 「星を継ぐもの」と違って謎は謎のまま。SFというより冒険小説っぽい展開だったが「ナイト」の活躍が痛快だったのは確か。

  • あのホーガンがこうなっちゃったかー。

  • 紛争調停人のキーラン・セインは、休暇で火星を訪れた。ギネスを伴って。彼は彼の親友。黒色のドーベルマンとラブラドールの血を継いでいた。ジューンのアパートに腰を落ち着いたキーランは、クアントニックスのテレポーテーション技術の実験の結果を聞いていた。今度は開発者自身が被験者になったという。そして成功したと。でもそれはオリジナルがコピーされたので失敗はないとのことだった。キーランは驚いた。オリジナルのコピーがいるのだと。それは問題にはならないのだろうか?久しぶりのホーガンだ。火星に巨石遺跡だって!でもなかなか巨石遺跡にはお目にかかれない。ようやく第二部で出てきたけど。どうも脇役のような感じ。それに最後に巨石文明を作った古代人の呪いとかの言及が…。ちょっと、期待したホーガンとは違うようだった。

  • キーラン・セインってキャラ好きだわ~♡
    専門バカだったりする学者を助けてくれる”ナイト”が活躍するシリーズとして読みたかったよ。(/_;)
    ホーガンの未訳の作品がまだあったはずですけど~

  • 「火星の遺跡」表題から持ったイメージは宇宙の歴史とか宇宙における科学的なことがメインだった。未来の科学的なことは出てきたけれど、遺跡…… は あんまり メインじゃなかった。ちょっと残念。
    揉め事を独特の視点から上手に解決するキーランの手腕はお見事です。偶然に助けられた所もある気がするけどね。

  • おもしろかった。
    キーラン・セインがいい。こういうヴィクター・ハントみたいなキャラクターが上手いなあ。
    こんな主人公、書いてみたい。

  • スペースオペラとしてみるとちょっと物足りない。

  • 知恵・発想力と行動力、そして
    控えめに隠し、絶対に譲れない根底に流れる正義感
    「ヒーロー」の魅力あふれる主人公が周りの力を借りて
    謎解きをしながら困難乗り越え幸福をもたらす前半
    それを受けてアクション冒険活劇の後半

    一人何役、七変化・百面相も
    似非科学と名高い設定は物語の舞台を彩る単なる背景
    として目をつぶれ(気にしなけれ)ば、
    いまとなってはもう叶わないことだけど
    シリーズ化、外伝も読んでみたかった、
    映画化されてもおかしくないエンターテインメント作品

  • 2019/01/05読了

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