- Amazon.co.jp ・本 (318ページ)
- / ISBN・EAN: 9784488683054
作品紹介・あらすじ
銀河系は外辺部、一つの宇宙ステーションがあった。ここを管理するのは人間の脳。シメオンという名の脳だ。ステーション内の異状なら、自分の体のことのように察知する。近頃トラブルつづきの彼に、さらに追い撃ちをかけるような事態が発生した。操縦不能のおんぼろ船がステーションめがけて突っ込んでくる。人口1万5千の都市は始まって以来の大ピンチ。シリーズ第三弾。
感想・レビュー・書評
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歌う船シリーズのステーション戦争物
マキャフリーの共作物は目先が変わっていて良い部分と悪い部分があるが、読者としては、たくさん読めるのが最大の利点だろう詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
うっかり『復讐の船』を買っちゃっていたので、読み逃していた<歌う船>シリーズを
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戦う都市〈上〉 (創元SF文庫―歌う船シリーズ)
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中だるみしないで上巻を読むことが出来た。このシリーズは、互いに物理的に触れ合う事が出来ないけど、個性のある二人がパートナーとして心の結びつきを築いていく過程が、青春の若々しさを想起させてほろ苦く良い。
シャンナがツンデレ的な描写でイメージに残ったけど、シメオンはイメージに残るほどでなかった。ストーリー進行上その性格として存在する感じがあって、実在感のある印象をもてなかった。そういう意味では、前作までと比べるとトータル的にはパワーダウンしている感じ。 -
宇宙ステーションのお話という、SFらしいSF。
都市を統括するコンピューター、全能の「脳」である存在の
「シェル・パーソン」シメオンと、その新しいパートナー、
気性の激しいシャンナのお話。
信頼関係を築こうとお互い四苦八苦していたところに
異星の船が現れて、あわや激突の危機に!
そこに乗っていたのはギリシャ彫刻のような美青年の
異星の指導者で・・・という、人間ドラマなSFです。
軍事シュミレーションゲームが趣味で、ミリタリーマニアの
シメオンのキャラクターが、なんともお茶目でGOODです(笑) -
図書館から借りました
「歌う船」の続編。
SF。サイボーグ・宇宙ステーション
主人公はシメオン。このシリーズ初の、男の殻人で、さらにステーション付き。宇宙船ではない。
しかも、すでにこの道何十年のベテラン。
前二巻が、プログラムを卒業したばかりのみずみずしいお嬢さんたちで、宇宙船ばかりだったから、新鮮。
長く仲良くやっていたブローン(筋肉)が引退してしまい、シメオンはそれを引き延ばすために新しい相棒の条件に難癖をつけた。その針穴のよう小さな門をくぐり抜けて派遣されてきたのは二十才そこそこの若い女性シャンナ。
二人はそりがなかなか合わない。 -
「殻人」のでてくるシリーズ第3弾。
人口1万5千人を抱える辺境の宇宙ステーションの管理を任されている「殻人」のシメオンとそのパートナーであるシャンナの話。
ステーションにオンボロの植民船が激突寸前の勢いで流れ着いた。数世紀前に中央社会とは交流をたった人類が、侵略者に終われて逃げてきたのだ。すぐに侵略者の追っ手がステーションに迫る!
SFは世界観が弱かったり、未来だからってご都合主義的設定が目立ったりしても入り込めないし、理屈っぽくて堅すぎても面白く読めない。
マキャフリーはその辺のさじ加減が絶妙だと思う。 女性が活躍するSF話が多いのもよいです。
今回もロストワールドからの侵略とか割とハードSFな設定ながらも、殻人とパートナーの微妙な人間関係が潤滑剤となって、うまいなという感じ。