惑星カレスの魔女 (創元SF文庫)

  • 東京創元社 (1996年11月17日発売)
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  • 本 ・本 (430ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488708016

感想・レビュー・書評

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  • 魔女っ娘かわいい!
    というほど魔女っぽさはなかったけど、かわいかったからよし。

  • 宮崎駿が表紙絵のSFだったのでどんなのかなと読んでみたら
    「わたしを助けたわね!たよりないから結婚してあげるわ!」
    と魔女(推定10才)が押しかける話でした(意訳)。この表紙を「駿さんで行こう」と言ったスタッフはだれだ。

    あと本国版の表紙があったので貼っておきます。(原題は『The WITCHES of KARRES』)
    http://www.amazon.com/Witches-Karres-James-H-Schmitz/dp/1416509151

    こっち見た後に日本版の表紙を見ると、やっぱジャパニーズって未来に生きてるのかもしれない…と思います。

  • カバーイラストが宮崎駿であることにつられた。ジェイムズ・H・シュミッツ著、鎌田三平訳のSF小説。初版は1996年。ざっくり言えば、ニッケルダペイン星出身のパウサート船長がカレスの幼い魔女三人を助けてしまったことで、ふるさとを追われ、そのままカレスと侵略者モーンダーとの戦争に巻き込まれていく話。
    序盤のニッケルダペイン、カレス星編は浦島太郎のような展開と思ったがそうでもなかった。ヴァッチはスター・トレックでいうところの時空連続体のような存在だと思うと多少は面白かったが、場面転換に緩急がありすぎる気がして、ついて行けない箇所がいくつかあった。あと、マリーン全然出てこなかったのは意外だったな。もうちょっと何かあると思ったのに。

    最後に帯について。この文庫の帯文句が「人助けをしたら宇宙のお尋ね者に!? さらに生意気小娘3人を抱え、人類の危機まで救っちゃう! 笑いとドキドキとツンデレのユーモアSF」。
    批判するのは簡単と言うけれど、これはどう考えても作品とあってない。
    前述したが小娘3人抱えてないし、宇宙のお尋ね者よりは帝国のお尋ね者だし、ツンデレなんてどこにあったよ。こんないい加減な帯を着けられた作品が気の毒だ。

  • スペースオペラであるが、表紙のイラストは『風の谷のナウシカ』のようである。

  • アメリカの作家「ジェイムズ・H・シュミッツ」の長篇SF作品『惑星カレスの魔女(原題:The Witches of Karres)』を読みました。

    久しぶりにSF作品が読みたくなったんですよね… SF作品は9月に読んだ『われはロボット 〔決定版〕 アシモフのロボット傑作集』以来ですね。

    -----story-------------
    商業宇宙船の「パウサート船長」は、ひとの揉め事に首を突っ込み、ついつい幼い奴隷三姉妹を助けてしまったのが運のつき。
    よりによって惑星カレスから来た魔女だったとは!
    禁断の星と接触したせいで恋人も故郷も失い……行き場をなくした船長が、ちび魔女三姉妹とともに巻き起こす銀河系規模の大騒動! 
    ユーモア溢れるスペース・オペラ。
    解説=「米村秀雄」
    -----------------------

    「宮崎駿」のイラストが気になって、ついつい買ってしまった一冊… スペースオペラモノのSF作品は記憶がないくらい久しぶりに読みました。

    子どもの頃の気持ちに戻って、ワクワクする感じが味わえるかなぁ、、、

    と期待していたのですが、子どもの頃のように物語の中に入り込むことができなかったですね… 自分が年を取ってしまい、素直な気持ちや豊かな想像力を失ってしまったからかもしれませんね。


    物語の舞台は遥かな未来… 人類は宇宙に進出し、様々な星に散らばって、独自の社会形態を築いていた、、、

    自由交易商人の「パウサート船長」は、ポーラマ星で奴隷として取り扱われていた三人の幼い姉妹を助けた… その三姉妹は、禁断の星として知られるカレス出身の魔女たちだった。

    14~15歳くらいの快活な「マリーン」は予知能力、10歳くらいの無表情な「ゴス」はテレポーテーション、7~8歳で悪戯盛りの「ザ・リーウィット」はサイコキネシス、と三人ともそれぞれに超能力を有していた… 緑したたる楽園のような星カレスに三人を送り届け、再びポーラマ星に戻った「パウサート船長」を待ち受けていたものは帝国警察だった、、、

    禁断の星と接触し、カレス産の禁制品を持ち込もうとしたからであった… さらに帝国警察は、禁断の星カレスを抹殺しようと艦隊を送り込むが、「パウサート船長」が三姉妹をおろした座標からは忽然とカレスの星は消えてしまっていた。

    また、「パウサート船長」は、カレスからベンチャー号に密かに乗り込み、密航していた「ゴス」の超能力によって警察の追っ手から救われる… シーウォッシュ・ドライブ!それは、超能力による超空間航行であった、、、

    今、銀河系にはカレスの人々しかその存在を知らない脅威があった… 他の銀河系からやってきた無敵艦隊マナレットの人工頭脳「モーンダー」である。

    「モーンダー」は、船内で反乱を起こし、乗員を奴隷に、ロボットを部下にして、この銀河系の征服を企んでいた… そして、帝国の要人を自分の傀儡と化せしめいていた。

    そのことを察知したカレスが反逆の意思を示したため、カレスは禁断の烙印を押されたのだった… そして、帝国警察から追われる身となった「パウサート船長」は、次々と発生する災難に巻き込まれるが、「ゴス」の能力を借りながら、そして、自らの能力を開花し、その能力を駆使することにより、カレスを、そして人類を危機から救うための巨悪との戦いに挑んでいくことに、、、

    海賊「アガンダー」や、彼の扱うアサシン(殺人鬼)の戦闘用ロボット「シーム・スパイダー」、

    「モーンダー」の扱う「ヌーリヌ虫」、

    一般の人々には存在がわからない、謎の時空生命体「ヴァッチ」 等々、

    スペースオペラモノならではの独特なキャラが登場や、一介の宇宙船乗りが、宇宙の命運をかけた戦いに巻き込まれてしまうとい冒険活劇的な展開が愉しめる作品でしたね… 現実逃避には持って来いの作品ですが、自分に逞しい想像力があれば、もっともっと愉しめたんじゃないかと思います。

    子供の頃に読んでおきたかった作品ですね。



    以下は主な登場人物です。

    「パウサート」
     ベンチャー号の船長

    「マリーン」
     惑星カレスの三姉妹、長女。
     オールマイティに魔法を使う。14~15歳くらい。

    「ゴス」
     惑星カレスの三姉妹、次女。
     テレポート能力が得意。10歳くらい。

    「ザ・リーウィット」
     惑星カレスの三姉妹、三女
     口笛で物を破壊するのが得意。7~8歳くらい。

    「トール」
     三姉妹の母

    「スレバス」
     パウサートの大伯父

    「セドモン六世」
     惑星ウルデューンの首長(ダアル)

    「ヒューリック・ド・エルデル」
     帝国の中央情報局員

    「レス・ヤンゴ」
     実業家

    「ヴェザーン」
     老宇宙船乗り

  • 宮崎駿カバーイラスト、ロリ三姉妹とのスペースオペラ。これらセールスポイントから想像する2倍は面白かった。
    次々に投入されるSFガジェット群。銀河の命運にまで広がっていくスケール感。AIから高次元存在など多様な強敵たち。スピーディーな展開に裏切りやどんでん返し。そして超能力少女との、過酷ながら心温まる冒険。大好物がすべて詰まっている、という感じで満腹の読後感。
    主人公のチートっぷりが徐々に明らかになっていくのもベタだが心地よく、昨今のラノベ好きにも合うんじゃないだろうか。
    しいていえば、恋愛要素が薄めなのは惜しかった。まぁ相手は幼女ですしね……。

  • 訳:鎌田三平、原書名:THE WITCHES OF KARRES(Schmitz,James H.)

  • ジェイムズ・H・シュミッツの作品です。表紙は宮崎駿。というわけで創元SF文庫の方ですね。なかなかコミカルで、かつ話が凝縮されていて面白い作品でした。読んでいて疲れないし、なんというか、エンターテイメント作品、という感じですね。
    それ以外で読んでみて思ったのは・・・ああ、表紙を書いた宮崎駿氏、こういう作品好きなんじゃないかなあ、というものでした。

  • かわいい話だなー。船長はいくつなんだろう。
    続編がないのが残念。

  • クラサというエネルギーと、それを扱う魔女が存在するSF世界。魔女というキーワードが入っていたのでてっきりSF+ファンタジーかと思ったが、こてこてのSFだった。宇宙船の船長と魔女が活躍する活劇モノで、テンポ良く様々な展開になっていくのは面白かった。
    翻訳なので文章に癖があるが、それも含めてこの本だと思う。

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