- Amazon.co.jp ・本 (315ページ)
- / ISBN・EAN: 9784488722029
感想・レビュー・書評
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良くも悪くも、その後の日本SF界を完全に改変することになった(Wikipedia「太陽風交点事件」参照)「太陽風交点」をはじめとする連作短編集( ´ ▽ ` )ノ(しかしGoogle日本語入力で、「太陽風交点」より先に「太陽風交点事件」が変換予測されるだなんて(゚д゚)!)
久々に読み返してみて、「あれ?」と感じて思い出した……遠い遠い昔、高校生のころ、この作品を漫画化したくて、全編書き写した後に脚本化までしたんだった( ´ ▽ ` )ノ
結局、漫画そのものは1~2ページで挫折したけど、今まですっかり忘れていた……懐かしくて懐かしくて、涙が出そうになった( ´ ▽ ` )ノ
とにかく、「太陽風交点」は「事件」を抜きにしても日本SF史上に残る名編中の名編だよね( ´ ▽ ` )ノ
他の作品は基本テンプレ( ´ ▽ ` )ノ
宇宙の果てで変な物を見ました、の繰り返し( ´ ▽ ` )ノ
科学的・思考実験的アイディアを、最小限度の脚色で散文化したもの( ´ ▽ ` )ノ
主人公の感情ドラマも、トリニティとのバディトークも、活劇も、ラブも、ほとんど表には出てこない( ´ ▽ ` )ノ
若いころはそこが苦手だったんだけど(星新一同様、いわゆる「人間不在小説」)、いま読むとむしろそれがいい感じ( ´ ▽ ` )ノ
人類文明発展のため、あえて生きる機械、使命達成だけが目的の有機端末に自らを規定した主人公( ´ ▽ ` )ノ
研究者・科学者・発明家、企業戦士・公僕の本質、ここにあり( ´ ▽ ` )ノ
ハードボイルド、男の美学、献身、自己犠牲( ´ ▽ ` )ノ
彼の任務がとうに絶え果てた辺境文明の確認調査というところがまた、無常観・諦念・切なさを倍加している( ´ ▽ ` )ノ
こうしてトリニティものをまとめるのもいいけど、でもやっぱり短編集としての「太陽風交点」も捨てがたいな( ´ ▽ ` )ノ
あれ、今でも入手可能なんだろうか?( ´ ▽ ` )ノ
ハードカバーも(問題になった)文庫本も自分の手元にはあるけど、できるだけ多くの人に今後も読み継いでいってほしいものだ( ´ ▽ ` )ノ
特に「悪魔のホットライン」は、「太陽風交点」に勝るとも劣らない傑作なんだよなあ( ´ ▽ ` )ノ
人間ドラマとしても秀逸だし( ´ ▽ ` )ノ
とにもかくにも、「SF」の面白さの一極をこれほどまでに凝縮した本は珍しい( ´ ▽ ` )ノ
必読( ´ ▽ ` )ノ
(同じ宇宙探索ハードSF連作集としては、石原藤夫「惑星シリーズ」もおすすめ( ´ ▽ ` )ノ
あっちの方は基本コメディタッチのバディもので、本書よりとっつきやすいかも( ´ ▽ ` )ノ
今でも売ってるのかな?( ´ ▽ ` )ノ)
2017/01/26詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
久しぶりに日本人のハードSFな1冊を読むことができた。
傑作「太陽風交点」にはじまる9編の連作が収録されている。
≪宇宙遺跡調査員≫の”私”は、第1編で”妻”を失い、最終編で”息子”を失っている。ハードSFなのだが、悲しい物語でもある。 -
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