- Amazon.co.jp ・本 (411ページ)
- / ISBN・EAN: 9784488723026
感想・レビュー・書評
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移動都市シリーズ第2弾!
ヘスターとトムのメロドラマ感が強く出てきた本作。ヘスターの嫉妬からはじまる一連のトラブル(なんだかんだへスターってトラブルメーカーだなぁ)に、「どーなるんだこれは…」と、正直呆れる思いでしたが、なんとか大団円(?)で締め括られてよかったよかった。この勢いはとても好きです。第3弾にも期待! -
書店で見かけて、おや?と思いました。
帯を見て、おお!?と思いました。
まさか、『移動都市』に続編があるとは思いもよらなかったから。
『移動都市』の感想も書いてないクセに続編を取り上げるのはどうなのよ、と思いつつ。
や、書こうとは思ってたんですよ?みっともない言い訳に過ぎないわけですけれども。
他にも、書こう書こうと思いつつ放ったらかしてる作品が幾つかあるのは秘密。
とりあえず、へスター最高!もう大好き!
小説の登場人物で、トップクラスに入るくらい好きです。
前作の段階で、もうメロメロだったのに、さらに良くなっちゃってる。
とは言っても、かなり評価が分かれる存在であると思います。
かなり変わったheroineであることは確かだし。
けどねー、良いんですよ。ツボなんですよ。ど真ん中なんですよ。
いわゆるツンデレってヤツですか?違うかも。
まあいいや。とにかく、へスターは本作でもやっぱり素敵です。可愛いです。
おいおいおいおい、って事をやらかしちゃったりもするんです。
でもまあ、あれだ。恋は盲目って事だ。たぶん。
とりあえず、悪いのはトムってことで。や、トムも良いヤツなんですけどね。
そして、「移動する都市」「捕食する都市」というIdeaが素晴らしすぎます。
このdetailは、ありふれているようでいて、かなり奇抜です。
まさに、資本主義という形式の本質を、見事に描き出した構図だと思います。
荒唐無稽に近いのにも関わらず、あくまでも生々しいReality。
これが、「作家」の持つ力なのだなあと感嘆させてもらえます。
そんでもって、本作も訳者の安野玲氏が素晴らしいです。
創元には、良い訳者さんが揃っていますね。
あくまでも自然で、日本語らしい日本語で訳してくれるのはとても大きい。
海外作品は、文章そのものと訳との相性が、とても重要なのです。
そんな訳者さんのあとがきによれば、本作は4部作らしいです。
これからどうなるのか、もうワクワクが止まらないです。
頼むよ創元さん。完結させてくれよ。お願いしますよ。マジで。
あと、映画化の話もあるらしいです。
へスター、大丈夫かな、と不安でいっぱいです。
なんか、普通に美少女とかになってたら幻滅だし。
この作品は、映像化しちゃったら駄目な種類なんじゃないかなあ。
や、作品の構図そのものだけなら、映像化したら映えると思うんですよね。
けれど、ヘスターとトムというのが、作品の縦軸なわけで。
そこんところが上手く処理出来ないと、すっごく中途半端で終わりそう。
とにかく、面白い作品でした。
ヘスターが良いんですよ。マジで。しつこい? -
星雲賞受賞の『移動都市』の続編。
前作はトムの物語だったけれど、
今回はどちらかといえばへスターの物語。
前半の容姿に似合わぬ乙女ぶりと、
後半の鬼畜ぶりのギャップに悶える。
しかしトムの恋心には頭が下がる。
吊り橋効果といえど、相手のへスターは
「斜めに走る刀傷のせいで片目と鼻の大部分を失い、
唇はねじ曲がって欠けた歯がむき出しになっている。」
つい出来心から浮気したフレイアについても
「お風呂に入らないふとっちょ。」
外見を気にしない心の清らかな主人公。
今回も主人公たちだけではなく、
いろんな人たちを巻き込んで騒動が発展していきます。
物語が一本線ではないところが魅力。 -
児童向けファンタジーとしてとらえると、
素晴らしい作品なのだと思う。 -
『移動都市』の続編。移動する都市同士が食うか食われるかの戦いを繰り広げる都市淘汰主義がはびこる世界で生きるトムとヘスター。とにかくヒロインのヘスターが凄いです。こんなヒロイン見たことないような気がします。
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ラピュタ系