銀河英雄伝説 〈10〉 落日篇 (創元SF文庫)

著者 :
  • 東京創元社
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本棚登録 : 999
感想 : 91
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  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488725105

作品紹介・あらすじ

腹心の部下ヒルダを皇妃に迎え、世継ぎの誕生を待つばかりとなったラインハルト。旧同盟領に潜む地球教残党のテロ、元自治領主の暗躍、度重なる病の兆候など懸念は尽きないが、数々の苦難を経て、新王朝はようやく安泰を迎えたかに見えた。一方、"魔術師ヤン"の後継者ユリアンは、共和政府自らが仕掛ける最初にして最後の戦いを決断する。銀河英雄叙事詩の正伝、堂々の完結。

感想・レビュー・書評

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  • はい、堂々完結の第10巻でございます

    いやー、素晴らしい
    ほんともう、日本文学史に残る傑作ですよ
    読まずに死なんで良かった!

    そして恥ずかしいです
    とても恥ずかしい想いでいっぱいです
    私『銀河英雄伝説』読んだことないのに田中芳樹ファンを公言してましたからね
    分かってます!自分が一番よく分かってますから皆まで言わんでよろしい!
    ほんともう世が世なら思想犯ですよ(そんな世はなかったはず!)
    特高警察にマークされていても仕方のない行いですよ
    『銀英伝』読んだことないのにファンを名乗るなんて、謝罪しかないです
    謝罪しますので許してください「しゃーざいなー」なんちて(台無し感な)

    しかしもうこれからはもう誰に後ろ指さされることもなく田中芳樹ファンを名乗っていく所存です
    『銀英伝』と『アルスラーン』読み終えましたからね


    よーし、あとは外伝をさらっと片付けけてスペースオペラから中華オペラや!(そんなジャンルない)

    • ひまわりめろんさん
      Σ(゚Д゚)

      Σ(゚Д゚)

      Σ(゚Д゚)

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      Σ(゚Д゚)

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      予約順あと2番だったのにたまった読みたいリス...
      Σ(゚Д゚)

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      予約順あと2番だったのにたまった読みたいリスト先に片付けようと思ってキャンセルしゃったよ〜。゚(゚´Д`゚)゚。
      2023/08/09
    • ひまわりめろんさん
      野生の勘で一Qさんとの同時読了を回避した結果がこれか!おのれ一Q
      野生の勘で一Qさんとの同時読了を回避した結果がこれか!おのれ一Q
      2023/08/09
    • 1Q84O1さん
      ( ̄ー ̄)ニヤリ

      ( ̄ー ̄)ニヤリ

      ( ̄ー ̄)ニヤリ

      ( ̄ー ̄)ニヤリ

      ( ̄ー ̄)ニヤリ

      ( ̄ー ̄)ニヤリ

      ( ̄ー ̄)ニヤリ

      ...
      ( ̄ー ̄)ニヤリ

      ( ̄ー ̄)ニヤリ

      ( ̄ー ̄)ニヤリ

      ( ̄ー ̄)ニヤリ

      ( ̄ー ̄)ニヤリ

      ( ̄ー ̄)ニヤリ

      ( ̄ー ̄)ニヤリ

      ( ̄ー ̄)ニヤリ

      ひま師匠、おっ先ーーーです!( ̄ー ̄)ニヤリ
      2023/08/09
  • 銀河帝国(専制政治)VS自由惑星同盟(民主主義)の戦争の時代を描くSF架空歴史小説。10冊なんてなんのその。夢中で読み切ってしまいました。これから何回だって読みたい!
    素敵なところはたくさんありますが、まずとにかくキャラクターがかっこいい。特に主要人物はみんな一本筋が通っていて気持ちがいい。これだけキャラ立ちした大勢の登場人物の思惑が絡み合うストーリーとか、もう読み進める手が止まらないのです。
    宇宙空間で戦艦を駆使して行われる戦闘シーンはエンターテイメントとしてひたすら爽快ですが、やっぱり戦争していて色々考えるのがやめられません。ストーリーは「最良の専制政治と最悪の民主主義」という皮肉な対立になっているのがとても面白かったです。ああもう褒めはじめたらキリがない。さすがの名作でした。大満足。

  •  ヒルダが言った通り、ラインハルトは命数を使い果たしたって感じがする。彼の人生は伝説というか神話の域に達してる気がするし。
     でも本人は納得出来る一生だったのかな。あれだけの事を成し遂げたけれど、キルヒアイスを喪ってしまった時点で、達成感みたいなのは得られなくなってしまったんじゃないかなという気がする。
     変な言い方だけど、平和な時代にきちんと生活出来そうな人たちが残ったなぁという印象。
     ラインハルトもロイエンタールも、戦争終わったらどうやって生きていったらいいか分からないような人たちだったけど、ミッターマイヤーやメックリンガーはきちんとやっていけそうだ。ビッテンフェルトも、士官学校の鬼教官とか、案外幼年学校の先生なんかも似合いそうだし(笑)。
     同盟側も、シェーンコップが死んじゃったのはショックだけど、その後が想像し難い……。ポプランは著者によると「殺し損ねた」そうだけど、でもちゃんとまともに生活出来る気がする。途中でそういう記述がある所為かも知れないけど。

     今回改めて読んでみて、個々では帝国側も同盟側も好きなキャラクターが多いけど、体制としてやっぱり同盟の方が馴染む。
     崇拝とか忠誠とか、外側から見て「あぁそうなんだね」とは分かるんだけれど、自分自身の感覚として置き換えることが全然出来なくて。

     ラストシーンがミッターマイヤーだったのは、ファンとしてとても嬉しい。子供の名前も素敵だな。

  • ついにとうとう最終巻ですよ。10巻に及ぶ長編小説の終着地として、なるほどと納得のできるものでした。
    伝説が終わり、歴史が始まる。伝説は選ばれた者のみで構成されるが、歴史は生きとし生けるもの全てによって構成される。だからこそ、ヤンやラインハルトは舞台から去り、残された者が意志を継ぎ自分の足で進んでいくその瞬間が終わりとなる。あの人のこれからはどうなるんだろう、あの問題はどう解決されていくのだろうと思いを馳せることは多々ありますが、「銀河英雄伝説」として語ることは終えたということですね。
    最終巻のここに来てこのキャラクターを死なすか!? という驚きもありましたが、それもこの作品を構成する大事な部分なのでしょう。ただ、いわゆる「悪党」どもの最期はどれもこれも呆気なかったような気も。勧善懲悪の物語ではないので、そこにカタルシスを求めるのではないかも知れませんが。

    10巻を一気呵成に読み終えた爽快感や充足感があります。(途中2冊ほど寄り道しましたが)外伝は次の機会にしましょうか。

  • 畳み掛けるような展開が続き、英雄達の物語が幕を下ろした。登場人物は【伝説】となるに相応しい面々ばかり。アレクとフェリックスの友情や、ユリアン達の今後が気になるけれど、そこは続けるべきじゃないんだろうな。
    読んだ後は本当に深いため息が零れて感慨深くなって涙が溢れた。20代ぐらいの人たちに読んで欲しい作品。設定は古臭く感じるけれど、物語としては今でも楽しめる。

  • 10巻に及ぶスペース・オデッセイもいよいよ終焉を迎えました。でも、完結というよりは、今後も様々な展開(動乱)が予想されるエンディングですね。結局、物語の2人の主人公は、軍人でありながら一人は病、一人はテロに斃れるという展開自体が意表をついてますよね。
    細かいところは色々突っ込みを入れる余地はあると思いますが、些細な、重箱の隅をつつくような批判より、物語全体の大きな流れ、人類社会の拭いきれない課題、その解決に至る道での避けきれない悲劇…
    日本を代表する大河ドラマと言っていいのではないでしょうか?星雲賞

    皇妃誕生
    動乱への誘い
    コズミック・モザイク
    平和へ、流血経由
    昏迷の惑星
    柊館炎上
    深紅の星路
    美姫は血を欲す
    黄金獅子旗に光なし
    夢、見果てたり

    星雲賞
    著者:田中芳樹(1952-、天草市、小説家)
    解説:北上次郎(1946-、東京都、エッセイスト)

  • 読みどころ満載。ここまで生き延びていて死ぬわ死ぬわ流血の宇宙(゚д゚lll)。地球教やルビンスキーがもっと帝国&同盟、戦況に多大な影響を与えるのかと思っていたら意外と口程にもない感じ(ヤンの死はあったけど)でした。
    トリューニヒトは唯の腹黒政治家という以上に底知れぬ政治家だったのね~。一歩間違えれば…怖いわー。
    マーリカとケスラーの出会いに和むも束の間、最後は涙と感動の嵐。オーベルシュタインは殉死に近いと自分では思ってます。
    その後の歴史はどう動いていったのでしょうか。

  • 壮大な物語の終わり。遠い未来の始まり。

    10巻を読みとおし、スケールの大きさと、込められたたくさんの教えに、今はため息をつくばかり。人生を変えるほどの大作だったと思う。出会えてよかった。これは確かに何十年も生き残る物語だ。

  • 銀河英雄伝説第10巻《落日篇》読了、よって銀河英雄伝説本伝を読み終えましたー!!パチパチ!!(拍手)
    最後はちょっぴり泣いてしまった。ラインハルトが死ぬとは思ってなかった。とってつけたような感じだったがそれも“運命”なのか・・・。

    この銀河英雄伝説を何故読もうかと思ったか、というと。
    「何かSFもしくはファンタジーの超大作を読みたいなー」という衝動に駆られた私が、偶然選んだだけでした。
    でもすごい出会いだった!やっぱり本は出会いだ!本と人は出会うべくして出会うのだ!と思う。

    おかげですっかり私は世にも珍しい「女子大生の銀河英雄伝説オタク」となってしまった。なんと喜ばしいことか!

    もちろんこれから外伝も読む!楽しみだ!

  • できれば生き残って欲しかった人たちが最終巻らしく散っていった。新しい時代を迎えるだろうと最初から分かっていた人々だけが生き残った。これから6月1日が来る度に銀英伝のことを思い出さずにはいられないだろう。信じられないほどの血が一瞬で流されてゆく物語だった。良い悪いではなく、ただそれがこの物語の舞台での出来事だった。与えられた環境で自分にできる道を選択していく。個々人の責任だ。異なった旗の下に生まれ異なった個性を持つ人々が自分自身の選択を繰り返してゆく。それが銀河英雄伝説だった。

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著者プロフィール

1952年熊本県生まれ。学習院大学大学院修了。1978年「緑の草原に……」で幻影城新人賞を受賞しデビュー。1988年『銀河英雄伝説』で第19回星雲賞(日本長編部門)を受賞。2006年『ラインの虜囚』で第22回うつのみやこども賞を受賞した。壮大なスケールと緻密な構成で、『薬師寺涼子の怪奇事件簿』『創竜伝』『アルスラーン戦記』など大人気シリーズを多数執筆している。本書ほか、『岳飛伝』『新・水滸後伝』『天竺熱風録』などの中国歴史小説も絶大な支持を得ている。

「2023年 『残照』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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