- Amazon.co.jp ・本 (493ページ)
- / ISBN・EAN: 9784488728014
作品紹介・あらすじ
子供の頃の記憶。まよいこんだ夕刻の山道。ピアノの音を頼りに辿りついた草原の先には古びた洋館と温室があり、そこで彼は"緑色の髪をした少女"に出会った-。彼は長じて植物学者への道を歩み始めた。そして彼女との再会は、彼らを思いもよらない悲劇へと導く。著者の初期代表作にして星雲賞を受賞した「グリーン・レクイエム」と続編「緑幻想」を併せ、初の一巻本として贈る。
感想・レビュー・書評
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前半の「グリーン・レクイエム」は以前別の単行本で読んだのだが、当時中学生だったこともあって魂の半分ぐらい持っていかれた。
ショパンのノクターンを弾こうとしたり、盆栽まがいの事をしたり、「明日香」という名前の少女を探したり…とにかく今考えるととっても恥ずかしい。
ただ、この作品のきっかけになったと言う「あるクラシック音楽を聴いてそのレポートを提出する課題」は今に至るまで私の心に息づいている。
と言うか作品そのものより印象に残っている。
もっともその「課題」によって生まれたのはむしろこの話の「続き」らしい。
ということで期待を込めて読んだ続編の「緑幻想」だが独特の鬱陶しい文体に馴染めず、グリーンレクイエムほどのめり込めなかった。
10代の頃に比べて感性が鈍っているというのもあるかもしれないが、逆にオッサンの心の琴線に触れるものがほとんど無かったとも言える。
余談だが私は今でも「あすか」と言う名前が女性の名前で一番好きである。
現実にそんな名前の人と会った事が無いからかもしれないが。 -
かれこれ三十年いや四十年前に読み終わったのだから。ほぼ忘れてる。その記憶をさぐるのである。まずこの本には好印象が残っている。ショパンのピアノ曲が植物に良い。緑色の髪が伸びてうんぬん。再読すれば甦るだろう。
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不思議な設定。
それがうまい具合に現実と絡み合っていて、面白く読めた。
『グリーン・レクイエム』だけだったら
哀しすぎる。
だから『緑幻想』と併せて読めてよかった。 -
新井さんの文体はラブコメのような作品だと、シックリくるんですが、シリアスな内容には合わない気が。今ひとつ入り込めませんでした。
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初新井素子。グリーン・レクイエムはセカイ系の元型、緑幻想はそのながーい後日談のような感じだろうか。たまにあくどく感じてしまうけど主観表現が豊かで素敵。あと植物萌える
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【要約】
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【ノート】
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リリース:伸子さん
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グリーンレクイエムは高校生の時以来、緑幻想は初読。後半はちょっとくどいと思ったけど箕面夏海の関わりが良くて盛り返した。自然破壊ではなく環境破壊というのは考えさせられた。
グリーンレクイエムが良かっただけに。
グリーンレクイエムが良かっただけに。