消滅の光輪 上 (創元SF文庫 ま 1-2)

著者 :
  • 東京創元社
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本棚登録 : 98
レビュー : 12
  • Amazon.co.jp ・本 (505ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488729028

感想・レビュー・書評

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  •  『司政官』シリーズの第1長編『消滅の光輪』。『SFマガジン』連載後、早川書房で1巻の単行本として出版されたあと、ハルキ文庫から三分冊で出ていたが、絶版となっていたもの。東京創元社から、二分冊での登場である。
     『SFマガジン』への連載の終了が30年前。最初は短めの長編くらいに考えていたらしく、「前編」「中編」……と連載が始まって、いつしか連載第何回になったという経緯は、今回のあとがきに書いてあるが、当時連載を待ち遠しく読んだことが懐かしい。単行本化されて再読しても面白かったが、30年して読んでもやはり面白い。

     司政制度の衰退した時代、惑星ラグザーン。司政官マセは新任司政官として赴任する。その使命は避難。惑星規模の避難である。ラグザーンの恒星が新星化するという証拠をつかんだ連邦が、その前にラグザーンの植民者と先住民ラグザーハの他の惑星への移住を指揮するようにマセに命じたのである。
     さてそこで司政制度の衰退した時代という設定が障害として生きてくる。「消滅の光輪」とは新星化して消えゆくラグザーンの太陽を示すとともに、後光の消えた司政官をも意味しているのであろう。権威が落ちつつある司政官にそのような大事業ができるのか。

  • 司政官シリーズにはまってまして。東創ありがとうみたいな(笑)究極の頭脳戦だなと。マセ大丈夫?となってしまいます。まあ、一番手強いのは人間だよね…。

  • 司政官シリーズ
    眉村氏の代表作の一つ。

    SFの色という点では、司政官シリーズの中で一番鮮やかな作品だと思う。

  • 「司政官全短編」を読んで、その世界観に浸ってからこちらを読まないと混乱する。これは、司政官をベースにしているが、書かれているのは人間であり、もしかすると人生であるかもしれない。

  • 市政官シリーズの長編です。シリーズの最高作とありますが、確かに面白いです。単行本は1979年に出版されています、今回再々の文庫本です。30年前に書かれたお話ですが全然古さを感じさせません。文庫化してくれた東京創元社に感謝です

  • -

  • 眉村卓の司政官シリーズの代表作品。植民地ラグーンでは、人類と瓜二つのの温和な先住民と地球人入居者が住み分けて暮らしていた。そこに新任司政官マセ・PPKA4・ユキオが赴任。ロボット官僚をを使って統治を始める。ところがこの星の太陽が超新星化することがわかり、住民を別の惑星に退避させることになる。住民や進出企業等の複雑な思惑の中で、大事業に取り掛かる。

  • …はまってしまった。

  • 初読は勢いで
    再読はマセに突っ込み入れまくりながら読む。
    上巻は新人マセ大プロジェクトに頑張るの巻。

  • 2008/07

    1979年に著された司政官シリーズの復刊
    最初に読んだのは中学生の頃か?

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著者プロフィール

眉村卓(まゆむら たく)
1934年、大阪市西成区生まれ。大阪大学経済学部卒。耐火煉瓦会社勤務の傍ら、SF同人誌「宇宙塵」に参加。61年、「SFマガジン」第1回SFコンテストに投じた「下級アイデアマン」が佳作入選し、デビュー。63年、処女長編「燃える傾斜」刊行。その後コピーライターを経て、65年より専業作家に。企業社会と個人の関係をテーマにしたいわゆるインサイダー文学論を唱え、ショートショートやジュニアSFでも健筆をふるい、絶大な人気を博す。71年、未来の管理社会を描いたインサイダーSF「司政官」シリーズを開始。79年、その長編第一作『消滅の光輪』で第7回泉鏡花文学賞を受賞。癌を患った妻に日々、自作のショート・ショートを捧げた。妻が逝去したのち『妻に捧げた1778話』として発刊、大きな反響を呼んで2011年1月に映画化、代表作の一つに数えられる。

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