さよならの儀式 (年刊日本SF傑作選) (創元SF文庫)

制作 : 大森 望  日下 三蔵 
  • 東京創元社
3.68
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本棚登録 : 188
感想 : 15
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  • Amazon.co.jp ・本 (665ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488734077

作品紹介・あらすじ

2013年の日本SF短編の精華、今年度版には全15編を収録。巻末には第5回創元SF短編賞受賞作と選評を掲載。編者による年間日本SF概況など、解説も充実。

感想・レビュー・書評

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  • 「さよならの儀式」
    ロボットロビー?手塚治虫「火の鳥」を思い出した。
    「コラボレーション」
    インターネットですね。
    「ウンディ」
    音楽楽器SF。音楽ジャンルはええわ~。無条件に面白い。展開は平凡だけどね。
    「エコーの中でもう一度」
    音を解析、音から映像。マジ?いやいや、凄く有りそう。
    「今日の心霊」
    心霊写真。気色悪い。
    「食書」
    ホラー?SFじゃないよね。
    「科学探偵帆村」
    ポーレットゴダード!ローレンバコール!ビビアンリー!グレースケリー!BB!CC!んなアホな!頑張れ、筒井康隆!
    「死人妻」
    未完ダイビングツアー?これからどうなるの?
    「平賀源内無頼控」
    くノ一悩殺光線!すんごいバカバカしい。荒巻義雄さん生きてたの❓!
    「地下迷宮の帰宅部」
    部活ダンジョンラノベ。
    「箱庭の巨獣」
    manga。
    「電話中につき、ベス」
    唯一理解不能
    「ムイシュキンの脳髄」
    ヨハネスブルグの天使たちの作者なのね。
    「イグノラムス・イグノラビムス」
    ワープ鴨の宇宙クラゲ包み火星樹の葉添え異星人ソース
    「神星伝」
    流石の冲方!和風でガンダムでアクションで惑星で学園で胸キュンでラノベだ!
    「風牙」
    神星伝より凄い!何これ!サイコダイバーもの?ありきたり?嘘でしょ?こんなに面白い短編読んだことない!
    総括
    すんばらしい短編集でした。日本のSFも捨てたもんじゃない!

  • 宮部みゆき「さよならの儀式」
    藤井太洋「コラボレーション」
    草上仁「ウンディ」
    オキシタケヒコ「エコーの中でもう一度」
    藤野可織「今日の心霊」
    小田雅久仁「食書」
    筒井康隆「科学探偵帆村」
    式貴士「死人妻(デッド・ワイフ)」
    荒巻義雄「平賀源内無頼控」
    石川博品「地下迷宮の帰宅部」
    田中雄一「箱庭の巨獣」
    酉島伝法「電話中につき、ベス」
    宮内悠介「ムイシュキンの脳髄」
    円城塔「イグノラムス・イグノラビムス」
    冲方丁「神星伝」
    門田充宏「風牙」

    「平賀源内無頼控」「地下迷宮の帰宅部」が面白かった

  • さよならの儀式 (年刊日本SF傑作選) (創元SF文庫)

  • 並べ比べることで★の数が減ることはあっても逆はなし

    宮部みゆき『さよならの儀式』★*4
    大衆の地合いに根差した堅実な綾
    藤井大洋『コラボレーション』★*3
    わりとふつう 短編より長編で活きそうな作風
    草上仁『ウンディ』★*3
    音楽小説 料理や絵画をどうやって文章で表現するかと同じく工夫が楽しい
    オキシタケヒコ『エコーの中でもう一度』★*3
    題材は面白いがお話がまっとう過ぎるか 『さよならの儀式』が手本になる
    藤野可織『今日の心霊』★*4
    短編の心得掴んだ上手 「プリ機」とふつうに言う気がする
    小田雅久仁『食書』★*3
    食傷ではない 
    筒井康隆『科学探偵帆村』★*4
    高等無形 論理に対する科学ということばのはばたきが美しい 
    式貴士『死人妻』★-
    選書だからね選者がそういうならしかたないね
    荒巻義雄『平賀源内無頼控』★*3
    「京都三条糸屋の娘」は四行で記憶に残る文句だがこの作は残らない
    石川博品『地下迷宮の帰宅部』★*3
    ライトノベルにおいて褒められる作品と売れる作品の定式感じるので期待できない
    田中雄一『箱庭の巨獣』★*3
    あざとさ足りない
    酉島伝法『電話中につき、べス』★-
    読めない
    宮内悠介『ムイシュキンの脳髄』★*3
    無難過ぎて平板
    円城塔『イグノラムス・イグノラビムス』★*5
    他作品すべての評価が一段階下がる格違い 説明し過ぎかも
    冲方丁『神星伝』★*4
    ちょうび相応目新面白枠 ライトノベルより青年志向らしいがそうでもないが でもそれもわかる旨いところついた作品
    門田充宏『風牙』★*4
    嫌味なくさわやかさが美点な良い小説 新人賞関係なく他作品と比べて劣らない

    ここのところ首かしげる作品や新味なさげに感じていたが
    今回はどれも上等で次へつながる
    一方でこれという強烈な個性もないのは短編ゆえの制約も難しいか

  • 表題作の宮部みゆきとかは作品紹介だけで良いかな。
    SFアンソロジーで単行本化されていれば既に持ってた人も多いだろうし、買わなきゃと思う人もいるのでは?
    雑誌や電子書籍、他ジャンルの書籍など、SF好きでも読み逃している確率の高いものの収録をぜひ!

  • 2013年の傑作集、やっと読みました。短編ラッシュと呼ぶに相応しい作品群でした。満足。

  • やたら分厚くてなにやらうれしい。「新しいもの」に出会うワクワク感がたまらない。やっぱりSFはいいなあ。
    ・宮部みゆき「さよならの儀式」ロボットものの古典的なテーマですが、その光景に対する主人公の願望が皮肉。しかしロボットものには弱いので思い切り「彼女」と「ハーマン」の方に入れ込んでしまい涙目で読了。
    ・藤井太洋「コラボレーション」胸が熱くなるな!ネット上、顔も知らない仲間との、いささか反公権力的に大それた、それでいてささやかな楽しみってのはどうにも共犯的な喜びに満ちている。俄然『Gene Mapper』が読みたくなった。
    ・草上仁「ウンディ」そして音楽もの……!くーっツボを残らず押さえてきやがる…!展開はある程度予想できるけど、演奏シーンが素晴らしい。感動しましたよええ。
    ・オキシタケヒコ「エコーの中でもう一度」実にSF度の高かったここまでの作品とは打って変わり、ずいぶん現代風に落ち着いた作品。ダミヘなど耳慣れた技術からの繋がりもあり、地に足ついた印象。
    ・藤野可織「今日の心霊」語り手がホラー。面白かった。
    ・小田雅久仁「食書」『本にだって雄と雌があります』の小田さんかー、と思って読み進めたけどこういう作風もいいなあ。言葉選びは同じようだけど、短編のほうが好きかもしれない。
    ・筒井康隆「科学探偵帆村」唯一の既読作品だったけど、やっぱりこのインパクトはすごい。
    ・式貴士「死人妻」クソーッここからってところでー!未完未発表原稿。
    ・荒巻義雄「平賀源内無頼控」バカSF。
    ・石川博品「地下迷宮の帰宅部」今(自分の中で)最高にアツい作家さんの未読作品だったのでとてもラッキーな気持ちで読んだ。召喚されて地下迷宮の将軍になるっていう、今流行りの剣と魔法の異世界ものな設定ながら途中から部活動を促進し始め、そしてこのやるせない読後感。正に石川さんである。
    ・田中雄一「箱庭の巨獣」アフタヌーン掲載のまんが。やるせない読後感が続く。ううむしんどい面白い。
    ・酉島伝法「電話中につき、ベス」『皆勤の徒』の人か…と覚悟して読んだけど、身内感のある親しみ深さはそのままに、『皆勤~』より理解しやすい内容でよかった。(そりゃそうか)
    ・宮内悠介「ムイシュキンの脳髄」途中からミステリモードで読み進めてしまったので、ちょっと結末が物足りない気持ち。
    ・円城塔「イグノラムス・イグノラビムス」円城さんか…とまたも覚悟して読み始めたけど、ちゃんとわかりやすい&面白くてうれしくも安堵。センチマーニの友人がなかなかかわいい。
    ・冲方丁「神星伝」確かにニンジャスレイヤーwww久しぶりに冲方さんのラノベ読んでる気分で読み進めたけど、脳内では80年代風アニメーションが展開されていた。ちょっと長編で読んでみたい。
    ・門田充宏「風牙」第5回創元SF短編賞受賞作。選評でも書かれていたけどちょっと古い感じで、目新しい面白さはあまりなかったように思う。
    「剣はデジャ・ブ」が読みたくて仕方ない。

  • 小田雅久仁、俄然興味が出てきた。怖くて不思議で、世界に引きずり込まれる...

  • 「地下迷宮の帰宅部」冒頭の日下氏の解説によると、「ライトノベルはイラストにマンガ家やアニメーターを起用した若者向けのエンターテインメントという大きな枠があるだけで、小説としてのジャンルではない。」、「ごくまれにジュニア向けという制約が窮屈なのではないか、と思われるほどの才気を感じさせる作家がいる。・・・菊地秀行、・・・小野不由美・・・桜庭一樹・・・深見真など。石川博品も、その一人だ。」とのことである。

     「地下迷宮の帰宅部」は、なぜか琴線に触れた。自分が学生時代に限りなく帰宅部に近かったせいもあるのだろう。作者のあとがきによると、もともとはゲーム雑誌向けに書かれた作品のようだ。
     ライトノベルを低く評価するわけではないのだが、自分の心の琴線に触れるのがライトノベルなのだ。小野不由美さんの作品もよかった。読者対象はおそらく中高校生であろうから、自分の精神年齢はその程度なのだろうかと、少し自虐的になってしまった。自分も中高校生の頃にもっと読んでいたら、もっと人並みの人格になれていたのかな?久しぶりに会った同級生に、「お前変わってないね。」と言われたのを思い出した。

     宮部みゆき氏。以前に読んだ小説が冗長で期待はずれだったため、食指が伸びずにいたのだが、冒頭の作を読んで少し思い直した。SFも手掛けているとは知らなかった。藤井太洋氏の作品もよかった。奄美大島出身のこの作家、あらためて別の作品にもチャレンジしてみたい。
     ただ、哀しいかな、理系職種で飯を食っていながら理系ビンタでない私には、SFの良さが十分に理解できないのかもしれない。テーマによっては、全く頭が、内容理解を受け付けない。本傑作選も、最後のほうは拒否反応が出てしまい、すっ飛ばして読了となった次第だ。

  • 2013年に発表された短篇の中から編者が選んだ2013年を代表するかもしれない作品を収録したもの。第5回創元SF短編賞受賞作のうち「風牙」を収録。

    風牙は普通に面白かった。解説にあるようにSF的な新しさは若干少ないかもしれないけど、十分でしょう。

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