おうむの夢と操り人形 (年刊日本SF傑作選) (創元SF文庫)

制作 : 大森 望  日下 三蔵 
  • 東京創元社
3.81
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本棚登録 : 99
レビュー : 8
  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488734121

作品紹介・あらすじ

2018年の日本SF短編の精華を収録。今年度版には円城塔、斉藤直子、坂永雄一、三方行成、柴田勝家、高野史緒、田中啓文、飛浩隆、西崎憲、長谷敏司、藤井太洋、古橋秀之、日高トモキチ、水見稜、宮内悠介、宮部みゆきの短編作品のほか、肋骨凹介、道満晴明による漫画も収録。巻末には第10回創元SF短編賞の受賞作と選評を掲載。編者二人による各作品解説や年間日本SF概況、短編推薦作リストなど解説記事も充実した、2018年の日本SFが一望できる年刊ベスト・アンソロジー。

感想・レビュー・書評

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    訳あって,半分ほど読んだ後三ヶ月位のブランクが開いた.コロナバイラス禍もその理由の半分くらいにはなっている.コロナバイラス禍と分けあう程の残り半分の理由は面倒なので書きたくない.
    とまれ, 本の表題になっている作品『おうむの夢と操り人形』がとても秀逸で面白かった。これなら次回作集にも期待できるし,作者の既刊本も読んでみようかしらとまで思った。
    しかしそれ以外は,大森君/日下くんの単なる「勘違い」にて集められた作品達に過ぎない(もちろん宮部みゆきの作品は別格。宮部さんはいったいにどういう訳で両氏のお誘いになんぞのってしまったのだろうかw)。
    年一回の刊行で,今本で12冊目らしいが,よくぞまぁつづいた「勘違い」である。
    特に巻末の『第十回創元SF短編賞選考経過および選評』は無用なり!だいたいこんなに分厚くなってしまう編のどこが「短編」なのだ! 単純明快なる紙と労力の無駄なり.
    いやはやそれにしても『おうむの夢と操り人形』だけは面白かったので悔やまれる。

  • SF。短編集。
    好きな作品は「おうむの夢と操り人形」「大熊座」「幻字」。
    好み的には「大熊座」がベスト。ビッスン「熊が火を発見する」リスペクト。
    自分が円城塔さんの作品を気に入るのは珍しい。
    マンガは、道満晴明「応為」が印象的。まさかのエロマンガ業界からの収録。著者のことばも含め、普通に面白かった。まあ、SF小説業界にも森奈津子さんとかいますしね…。
    このシリーズも今作で終わり。
    今後は『Genesis』と『NOVA』を読むことにしましょう。

  • 2018年に日本で発表されたSF短編アンソロジー。毎年出版されていたが、今年で最後のようだ。すべての作品が自分好みというわけではないが、何か面白い作品に出会いたいときには重宝していた。これで最後だと思うと寂しい。もっと短編を読める機会が増えればといつも思っている。NOVAなど定期的に出版されるものも増えてきたので、寂しさはあるものの、短編を読む機会が減ることはないだろう。

    本書で気に入った作品は、「検疫官」、「おうむの夢と操り人形」、「幻字」、「 1カップの世界」、「グラーフ・ツェッペリン夏の飛行」といったところ。

  • 創元SF文庫版、年刊日本SF傑作選は、この第12巻で最終巻。

  • 創元SF文庫の年刊日本SF傑作選シリーズは今年で終了らしいが、個人的には読むのはこれがまだ1冊目。
    長編の一部とか、スピンオフとかが案外多かったのは残念。その点、書き下ろし短編アンソロジーシリーズには劣るかなあと思ったり。『サンギータ』はすごかった。

    P659「最小のSF設定で、最大の効果を」(宮内悠介)

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    わたしとワタシ ★★★☆☆
    * タイムトラベルしてきた若い頃の自分に出会う。

    リヴァイアさん ★★★☆☆
    * スカイフィッシュのやつ。

    レオノーラの卵 ★★★☆☆
    * 僕:駄菓子屋兼市長。
    * レオノーラ:卵を産んだ。エレンディラの娘。駄菓子屋に育てられた。
    * 工場長の甥:エレンディラの息子を工場長が引き取った。
    * チェロ弾き:父はピアノ弾き。駄菓子屋に育てられた。
    * やまね=ネズミ。
    * 時計屋の首:首だけが浮いてる。

    永世中立棋星 ★★☆☆☆
    * AI将棋の漫画。連載の第一話な感じで、特に何も起きない。

    検疫官 ★★★★★
    * 柴田勝家。物語を病気として扱う国。ディストピアもの。入国を厳しく取り締まる検疫官ジョン。物語を創造する人間を止めることはできない。

    おうむの夢と操り人形 ★★★★★
    * ロボットとAIをテーマにしたリアリティあるSF。藤井太洋はこういうのがうまい。ペッパーいじってる感じウケる。

    東京の鈴木 ★★★☆☆
    * とても面白そうな長編作品のプロローグという感じ。

    アルモニカ ★★★★☆
    * 史実に基づいた話なので、これをSF(フィクション)と言うべきなのか疑問ではあるけど、逆に史実だからこそ、一連のこの不思議な出来事は面白い。アルモニカは病を治す楽器か、はたまた人を狂わせる楽器か。Wikipediaを読みながら。

    四つのリング ★☆☆☆☆
    * スペースオペラもの。連作ショートショートの最終話らしいが、記念で(おまけで)収録された感。

    三蔵法師殺人事件 ★☆☆☆☆
    * 西遊記アニメのパロディだそうで。この年刊日本SF傑作選が今回で最後だからと、無理やりこの作者の作品を押し込んだ感じ。

    スノーホワイト/ホワイトアウト ★★★☆☆
    * 白雪姫インスパイア系。

    応為 ★★★☆☆
    * マンガ。

    大熊座 ★★☆☆☆
    * 自称(?)歴史改変モノらしいが、熊が火を手に入れて、人間は火を恐れているという世界。で?って言いたくなる。

    「方霊船」始末 ★★★☆☆
    * 『零號琴』のスピンオフ短編。美ショクという国では、カ面を被ったカ劇が行われている。
    * ワンダ・フェアフーフェン:女傑。富豪の娘。ワンダの回想で物語は進行する。
    * 美鷺:美ショクという国出身、鳥のような仮面を付けている。

    幻字 ★★★★★
    * 文章が理解できるだけ、円城塔にしては易しい話だったかなと。難解ではないけど、しかし設定は相変わらず奇妙。でも楽しいコミカルなSF純文学。
    * 境部さん:探偵。殺字事件であるワクワク事件に挑む。
    * ツーさん:ふくさ家が、香港から呼び寄せた探偵。
    * ふくさ家:事件の現場
    * どう家:ふくさ家と親密な家系

    1カップの世界 ★★★★☆
    * こちらもまた長編のスピンオフらしく、不完全燃焼感があったものの、設定が面白くて本編『BEATLESS』を読んでみたくなる内容だった。
    * エリカ・バロウズ:世界屈指の富豪の娘。不治の病の治療法が将来発見されることに賭けて、冷凍睡眠に入る。80年後の未来で目覚めて、浦島太郎状態に苦しみーの、部下に命狙われーの。

    グラーフ・ツェペリン 夏の飛行 ★★★☆☆
    * 夏紀
    * 登志夫:夏紀の従兄。優秀な量子コンピュータの研究者。
    * 夏紀や登志夫、登志夫の母、祖母など、複数の人が共通に持つ、飛行船グラーフ・ツェペリン号が墜落した記憶。その謎を追う。パラレルワールド的思考で、別の世界ではツェペリン号は墜落していて、その記憶が流れ込んできている…?というような不思議な体験をした夏紀であった。

    サンギータ ★★★★★
    * シッダルタ・カミ:下位カーストの鍛冶屋。剣の腕が立つ。女神の護衛になる。
    * カール・ヴァジュラチャリヤ:バラモンカースト。ネパール仏教界ナンバー2
    * マヘシュ・バウン:ネパール仏教界ナンバー1
    * サンギータ(クマリ):女神となる。感情がない小娘。

  • 【収録作品】「わたしとワタシ」宮部みゆき/「リヴァイアさん」斉藤直子/「レオノーラの卵」日高トモキチ/「永世中立棋星」肋骨凹介/「検疫官」柴田勝家/「おうむの夢と操り人形」藤井太洋/「東京の鈴木」西崎憲/「アルモニカ」水見稜/「四つのリング」古橋秀之/「三蔵法師殺人事件」田中啓文/「スノーホワイト/ホワイトアウト」三方行成/「応為」道満晴明/「クローム再襲撃」宮内悠介/「大熊座」坂永雄一/「『方霊船』始末」飛浩隆/「幻字」円城塔/「1カップの世界」長谷敏司/「グラーフ・ツェッペリン 夏の飛行」高野史緒/第十回創元SF短編賞受賞作「サンギータ」アマサワトキオ

  • 2019年8月創元SF文庫刊。年刊日本SF傑作選シリーズ12作目にして最終巻。えーっ、続けて欲しかった〜。って手を変えて続ける模様なので良しとします。小説すばる4月号宮部みゆき:さよならの儀式、惑星と口笛ブックス万象-斉藤直子:リヴァイアさん、小説宝石5月号日高トモキチ:レオノーラの卵、トーチWeb宙に参る肋骨凹介:永世中立棋星、SFマガジン10月号柴田勝家:検疫官、Kindle Single藤井太洋:おうむの夢と操り人形、万象-西崎憲:東京の鈴木、ワセダ・ミステリ・クラブ特別編集小説4集Phoenix 外伝水見稜:アルモニカ、集英社百万光年のちょっと先古橋秀之:四つのリング、朗読会月不見間の月第三十三の夜田中啓文:三蔵法師殺人事件、早川書房トランスヒューマンガンマ線バースト童話集三方行成:スノーホワイト/ホワイトアウト、集英社ヤングジャンプコミックスメランコリア上巻道満晴明:応為、東京創元社超動く家にて宮内悠介:クローム再襲撃、改変歴史SFアンソロジー(私家版)坂永雄一:大熊座、SFマガジン4月号飛 浩隆:方霊船始末、新潮社文字渦円城塔:幻字、SFマガジン4月号長谷敏司:1カップの世界、KindleSingle高野史緒:グラーフ・ツェッペリン 夏の飛行

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