BISビブリオバトル部1 翼を持つ少女〈上〉 (創元SF文庫)

著者 :
  • 東京創元社
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  • Amazon.co.jp ・本 (244ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488737047

作品紹介・あらすじ

ビブリオバトルとは、本を通して人をつなぎ、人と知識をつなぐ知的ゲーム。SF小説が好きな15歳の少女・伏木空は、SFに理解のない同級生・埋火武人の誘いでビブリオバトル部に入部する。メンバーは、雑学本、ボーイズラブ、科学関係などそれぞれ得意分野を持つ個性派揃い。空は張り切ってデビュー戦に臨むが……。紹介書籍は多種多様、「本を紹介する小説」という新分野を切り開く、本格的ビブリオバトル青春小説シリーズ開幕!

感想・レビュー・書評

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  • 一冊にぎゅっと込められた情報量の多さに圧倒された。その割に読み易くて一気に読み終えてしまった。[集団の中の孤独]過去に何やら訳ありげな“フシギちゃん”はBB部に居場所を見つけることが出来るのか?下巻が楽しみ!

  • 例によって蘊蓄満載。平易な文章ながら示唆に富み、キャラも明確。山本氏らしさ全開の学園もので、思ったより読み易かった。

  • 高校?のビブリオバトル部のお話

    ビブリオバトル部の埋火は図書館でクラスメイトの伏木と出会い、実は大のSF好きであることを知る
    祖父が残した膨大な本の中に、伏木が次々と紹介していくタイトルが含まれる事に気づいたことをきっかけに、伏木への本の貸し出しが始まるのだった


    ってか、作者によるSF普及本なんじゃないか?と疑うくらいに、殆どが伏木のSF知識披露の内容
    聞いたことのあるタイトルもあるけど、ほぼ読んだことがない
    明治時代の文豪や果ては源氏物語は「古臭い」とか言われないのに、高々数十年前のSFを古臭いと言ってしまうのは確かに異論はあるだろうな
    ま、それに対する反論としては、SFは基本的に未来的な設定を取り扱うものなので、年代や技術がそれを追い越したり否定したりという事が起こってくると「当時はそんな荒唐無稽なものを科学的な空想としてたんだなー」と上から目線で「古臭い」となるんじゃなかろうか?

    そんな事は当然という前提で、いかに物語の設定に夢を感じ取れるかがセンス・オブ・ワンダーだからな
    わかってはいるんだけど、エセ理系としてはついついツッコミを入れたくなるんだよなぁ


    SF以外にもビブリオバトルで紹介された本は読みたくなるな

    探偵ナイトスクープのアホバカ分布図に関しては興味はあったけど読んでない
    内容は結構ガチな考察がされてたりと学術書っぽい雰囲気もあるらしいので気軽には手を出しにくいんだよな

    クウガの小説があるなんて知らなかった
    すっげー懐かしい
    クウガってタイトルでは仮面ライダーを冠してたけど、作中では「古代の戦士」としか定義されてなかった気がする
    確かラストではグロンギ族を封印して五代はまた旅立ったんじゃなかったっけ?
    13年後の話ということで若干の興味はある
    あと、クウガに関しては、オダギリジョーの黒歴史のデマとか、特撮嫌いのヒーローとかの情報も面白みを感じる

    ってか、ミーナのBL関連の発言が色々とアレでBL界隈でも嫌われるんじゃなかろうか?
    素人さんの前で自分の性癖を晒すんじゃないとかね

    銀英伝のカップルといえば、僕としてはノーマルならヤンとフレデリカ、BLならロイエンタール×ミッターマイヤーかな(笑)
    図書館戦争はやはり小牧×堂上を妄想するのね
    確かに原作でもそれっぽいシチュエーションはあるっちゃぁあるんだけど、小牧さんはそんな人じゃないよー(笑)

    ビブリオバトルの意義
    モナリザがこんなにも有名なのは盗まれた出来事による偶然

    名作はあるはずなのに、人々に知られていないだけというのはよくわかる
    読書会に参加してても紹介された本を読んでみたらすっげーよかった経験が何度か

    鬼滅の刃にしても呪術廻戦にしてもジャンプの連載作にもかかわらず、世間で有名になったのはアニメ化がきっかけというあたり、世間に知られることのハードルの高さが伺い知れる


    僕は参加するのは読書会がメインで、ちゃんとしたビブリオバトルは経験したことがない
    いくつか理由はあるけど、読書好きの人が紹介する自分の知らない本を知りたいとか、読書好き仲間が欲しいとか、同じ本を読んだ人同士で話したいとかの欲求なので
    若干、ビブリオバトルのコンセプトとは違うんだよなー

    そもそも、ビブリオバトルってそんなに開催していないんじゃなかろうか?
    いきなり発表者として参加するにはハードルが高いと思うので、投票のみで参加できる機会があったら一度くらいは参加してもいいかな

  • 山本弘さんが入れ込むビブリオバトルという書評対抗みたいなゲームを舞台にした青春小説。
    やはり彼の作品を読むと、Amazonの欲しい本リストがどんどん増える。

    kindle化されていない古いSFなんかが多いのでちょっとそこは残念だが、本読みにとっては、誰かに、こういう風に自分の知らない本を魅力的に紹介してもらう、というのが一番の楽しみでもあると思うのだ。

  • ビブリオバトルに興味を持ち、図書館で借りた。
    中高一貫校BISビブリオバトル部…良いな〜入部したい。
    発表者は、持ち時間5分で本のプレゼンをする。しかも、臨場感が大事なので、原稿等は無し。
    長いのか短いのか、私だったら出来るかな?
    数をこなせば、出来るようになる…かも。
    下巻も読まねば!
    '17.10.22読書完了

  • なんかこう、氏の趣味全開な感じの本。面白いけど。しかし発表時間5分て結構短いなあ。ま、あんまりダラダラ話をされるよりはエッセンスだけを上手く伝えられれば、てことなのか。

  • ビブリオバトルのことをどんな風に描いているのかということに興味があったんだけど、なんだこりゃ!SF愛にあふれまくっている!!
    というわけで、読後、ハインラインやらハミルトンやら読み返すはめになりました。

  • 人の趣味をあれこれ言わない。自分の趣味を押し付けない。図書館職員も持って銘すべし。

  • キャラ個性や、プロットや、辛い過去や、伏線やどうだって私は全然気にしないが、満タンギリギリのAmazonカートをどうしてくれんだよ!

  • おもしろかった。
    SFはもちろんのこと、ラノベもちょこちょこ登場するのでうれしい。タイトルだけではあるけど、桜庭一樹や乙一、野﨑まどの著作からそれぞれ選ばれている一冊が握手をしたいレベル。あと「愛の伝道師」の紹介もっと見たい。
    ただ、個人的には、ビブリオバトル部で一番波長が合わないのが埋火だったので困った。本はフィクションでこそあれ!ラノベ愛してる!という立場の私としては、フィクション(娯楽作品)を堂々と軽視する態度が実に腹立たしい。まあ今後きっと変わるであろう…。しかし元々「まっすぐな正義タイプの人」、というのが苦手なので難しいかもしれない。
    おもしろかったしビブリオバトルの紹介としてもとても良いと思う。

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著者プロフィール

元神戸大学教授

「2023年 『民事訴訟法〔第4版〕』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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