ハレーション・ゴースト (妖精作戦 PARTII) (創元SF文庫) (創元SF文庫)
- 東京創元社 (2011年12月22日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (309ページ)
- / ISBN・EAN: 9784488741020
作品紹介・あらすじ
間近に迫る学園祭での上映に向け、2年B組の面々は自主制作SF映画の撮影に追われている。ある日、彼らのいる建物だけを地震が襲った。ついで理科標本室での剥製の始祖鳥が羽ばたき、大温室ではドラキュラ伯爵が出現してヒロイン役の子をさらう。追跡のさなか沖田は氷島陽子と名乗る女生徒と出会った…。彼らは無事に学園祭当日を迎えられるのか。忘れがたい余韻を残す名編。
感想・レビュー・書評
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前の巻が月やらなんやらSF味に溢れていたのに対してこちらは文化祭が舞台。前巻を上回る面白さでございました。すごぅく頭に残ります。
ぶっとんでるところは相変わらずなのですがこの切ない感じとか青春感とかついでにわたくし魑魅魍魎だぁい好きなのですごくハマりました。面白かったぁ〜〜さすがハレーション。「忘れがたい余韻を残す名編。」、ですね!詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
サイコー!!
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これなんてビューティフル・ドリーマーって思ったら、最後にリスペクト来た。
ビューティフル・ドリーマー以前以後ってあると思う。
と言いつつ、ほとんど見た記憶がないのでいつか見よう。 -
繰り返される非日常.物語とは終わらせることこそハッピィエンドであるというビューティフルドリーマーへのオマージュ.
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再読 2015/06
沖田万能だわー -
私が永遠の中学二年生になった原因作です。ここに出てきたオマージュ作を見漁り、気が付いた時には立派なオタクになっておりました。
私をダークサイドにひきずりこんだ山本先輩お元気でしょうか?
感謝しております。 -
グリーンウッドやハルヒに影響与えたのだろうと思われる一作。
これ自体もビューティフルドリーマーの影響を受けた作品。 -
1巻同様読みやすかったが、最後がちょっと物足りない感じ
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笹本祐一が1985年に発表した"妖精作戦"シリーズ第2弾。前作のSFアクションから一転、本作はファンタジーコメディです。学園祭間際の星南大付属高校を舞台に頻発する怪奇現象に翻弄される榊、沖田、真田たちを賑やかに描いています。"うる星やつら"などに代表される80年代のアニメや漫画的なノリを次々とぶっこんできます。今のラノベとかでよく見られる元ネタ知ってるとニヤニヤできるという方式の先駆けではないだろうか。かなり破天荒なストーリーですが、結構細かい部分まで練られていて、またテンポも良いので気になりません。
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パート2にして外伝。そしてそれが一番面白いという罠。
いわゆる(?)メタメタフィクションである。
作者の「一度やりたかったんだこういうの」感、思わずニヤリとしてしまう
玉手箱のごとき展開、更には学園祭という舞台設定まで含めて、
設定にスジが通って、綺麗に纏めあがっております。
何といってもタイトルがいい。ハレーションとは、強い光を撮影したとき、
写真やフィルムに輝きの余韻として、焼けついて残ってしまうこと。