- Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784488744014
作品紹介・あらすじ
米国人学者と女性作家の出会い。若返る病に罹った母。異世界を彷徨う脱走兵。江戸の辻斬り。生まれては消え、広がる物語の断片。日本ファンタジーノベル大賞受賞作、文庫化。
感想・レビュー・書評
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雰囲気だけで読んだ。好きな雰囲気なので味わいながら読んだ。けど最後にふわっと薄れて消えた。私は幻を読んだのかもしれない。今では読んだ時間すらも幻のように思える。
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5つの繋がりあるストーリーが展開する55編のショートストーリー。
手が届きそうで届かない、どこへ行くのか、どこへ行き着くのか。
焦燥感はない淡々とした世界は、薄いブルー。これは表紙の影響が大きい。
世界に果てはあるのかな。 -
これは。。。
面白いかと言われるとそうでもない。
んが、微妙に、実に微妙に話が繋がっている感じが、妙にじわーってくる。というより、これを全然わかんねぇとか言ってしまうと負けた気がするし。
まぁでも負けたのは確かなので、とりあえず1個選ぶなら、富士谷成章とか、そこらへん、おい変換で出てくるような有名人なんか!すげーなおい。という、謎の過去の文化人を知ってしまったので、ちょっと賢くなった気分だよ。 -
これは…短編?長編?ファンタジー?
なんとも不思議な物語。
場所も時代も視点も変わりながら、少しずつ繋がっているような…?
脱走兵の駅を彷徨うパートが好き。
変わった作品ではあるが、面白いかと言われると微妙でした。 -
2013-5-7
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たしかトヨザキ書評集から。250ページくらいの分量だけど、55章から成る、ちょっと風変わりな短編集。何となく核となる物語はありそうだけど、でもそれぞれに独立しているような話が、少しずつ、でも目まぐるしく風景を変えながら語られていく。微妙に見失いそうになることもあるんだけど、各物語の骨格がはっきりしているのと、登場人物が見えやすいおかげもあって、ついていくのは難しくない。不思議な余韻を残す小説でした。
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感想を述べるのが難しい作品。
若くなる病を患う母
階段が繋ぐ異世界
理想の英国式庭園
辻斬り
・・・
幾つもの時代背景も登場人物も異なる物語が、数ページ単位で並列に進んでいく。
それぞれの物語は完結するが、きちんと理屈が説明される訳ではない。
全体的には禅問答のような問い掛けだけを残して終わる。
たぶん入り組んでいるから読めるのであって、それぞれ単体の作品だとするとオチも薄くて退屈だろう。
具体的な面白さは見当たらないけど、決してつまらない訳でもない。
なんとも不思議な読後感だ。
解説が円城塔なので、
まあ雑に括ってしまえば、
そういう感じの本だ。 -
幾層にも重なる短編にずるずると引き込まれる。そして、放り出されて、おしまい。
イギリスでたくさんの庭を見た後に読んでラッキーだった。 -
不思議