巨神計画〈下〉 (創元SF文庫)

制作 : 渡邊 利道 
  • 東京創元社
3.49
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本棚登録 : 262
感想 : 25
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  • Amazon.co.jp ・本 (267ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488767020

作品紹介・あらすじ

体高六〇メートルを超す人型巨大ロボットのパーツ回収プロジェクトは、様々な困難に遭いつつも極秘裏に進んでゆく。だが計画が進むにつれ、疑問はむしろ増える一方だ――どうやって操縦するのか? そもそも何者が、何のためにこのロボットを地球に残したのか? 人類にこれを利用する能力は、資格はあるのか? ロボットが秘める力の全貌は? やがて計画を察知した各国間の緊張が高まるなか、プロジェクトは急展開を迎える……。

感想・レビュー・書評

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  • 正直言ってしまうと期待していた程ではなかった。というか、SFとして読むとそのあたりの「謎解き」が続編に持ち越されて終わるので消化不良を起こす。どちらかと言えば、古代巨大ロボットの発掘と起動を巡るサスペンスに近いかもしれない。

    話の進み方にしてもSF的なギミックや設定の妙がドラマを生むのではなく、転機をもたらすのは不安定なる人間の感情であったり欺瞞であったり、不確実な要素で物語が転がされるので単調ではある。そのうちいくらかは登場人物の思惑が裏にあったりもするわけだが、それだけで御しきれているわけでもなく、うーん、というところ。

    元も子もない言い方をすれば、続編を読むまで評価は下しにくい。ただ、上巻のオープニングの流れは非常にドキドキしたし、読ませる作品であることは疑いない。

  • 世界各地で謎の金属の物体が見つかる。どうやら組み立てると巨大なロボットになるようだ。数千年前に埋められたようだが、誰が何のためにしたのか。どうやったらロボットを動かせるのか。謎そのものやロボットも魅力的だが、研究チームの面々に起きる困難やロボットをめぐる大国たちの政治的駆け引きが抜群に面白い。これは続きも読まねば。


  • 「家族というのは人の最悪な面を引き出すものだ」

    「物語は楽しませるため、歴史を守るため、あるいはその種の社会的目的に役立つためにあるんだ」

  • うえ・・・終わらんのかい 

  • 下巻最後のインタビューで「なぬ…?」ってなったわ。
    次どうなんの。
    あと翻訳がちょっと読みにくい感じ。

  • えっ三部作なの!探さないと!

  • ラスト、ローズフランクリンが、、、
    次作を読むしかない。

    とは言え、何となく集中して読めなかった。

  • 古代遺物として最初に発見されたのは左掌だった。他のパーツを探していく過程の様子が、インタビューなどの記録の形で提示される。当初はアメリカ合衆国が極秘にパーツを集めていくが、他の国に眠っているパーツを獲得しようとして国際問題に発展しそうになったり政治的な駆け引きもある。(いかにもアメリカ的だなぁと思う。)三部作(と後書きに書いてあった)の第一部でしかなく、この後どうなるのか予想がつかない状態であるが、今年の星雲賞受賞作である。完結していないのに受賞するのもすごいと思うが、それだけ今後の展開が期待される作品なんだと思う。

  • 巨神計画〈下〉 (創元SF文庫)

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