マーダーボット・ダイアリー 上 (創元SF文庫)

制作 : 渡邊 利道 
  • 東京創元社
4.34
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本棚登録 : 147
レビュー : 7
  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488780012

作品紹介・あらすじ

かつて大量殺人を犯したとされたが、その記憶を消されている人型警備ユニットの“弊機”は、自らの行動を縛る統制モジュールをハッキングして自由になった。しかし、連続ドラマの視聴を密かな趣味としつつも、人間を守るようプログラムされたとおり所有者である保険会社の業務を続けている。ある惑星資源調査隊の警備任務に派遣された弊機は、ミッションに襲いかかる様々な危険に対し、プログラムと契約に従って顧客を守ろうとするが……。ノヴェラ部門でヒューゴー賞・ネビュラ賞・ローカス賞3冠&2年連続ヒューゴー賞受賞を達成した傑作!

感想・レビュー・書評

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  • これは愛おしい。

    わたし的オールタイムでベスト10入りかも。

    ずっと"弊機"を見守っていたい。。

    早く読み終えたくないので、下巻はちょっと時間を置いて読みます。(なんて珍しい気持ち!)

  • 対人恐怖症の殺人ロボット。いいじゃないか。 

  • 〈弊機〉って読めますか?意味はわかりますか?
    これは、本書の主人公が自身を呼ぶときの一人称です。僕でも俺でも私でもない「弊機(へいき)」。
    クローンの皮膚という有機的部分と、機械という非有機的部分の複合体=〈構成機体〉である主人公「弊機」は、保険会社の所有する人型警備ユニットで、会社の顧客の警備を業務としています。

    会社が部品代をケチったことによる不具合とも言われていますが、「弊機」には大量の顧客を殺してしまったという過去があるようで、会社からその時の記憶を消去されています。
    記憶消去後に起動する際に、再び殺人ロボットになってしまうのではという自身への恐れと会社への不信から、体内の「統制モジュール(人間に従うよう行動を制御する部分)」を自分自身でハッキングすることで、思考と行動の自由を手に入れ、会社や周囲にはそれをひた隠しに隠して、変わらず仕事を続けています。

    「弊機」という一人称から想像がつくかもですが、この「弊機」、生真面目で気難しく、周囲(特に人間)とのつき合いが苦手で、孤独な場所に閉じこもってネットワークからダウンロードする連続ドラマを延々と観ているのが大好きという、なかなかに拗れたキャラです。
    そういった可笑しみの反面、「弊機」が遭遇する事件は、なかなかタフで危険で血生臭いときもあります。
    SFでありながら、個人的な感想としてはハードボイルドが色濃く出ているように思います。
    保険会社の警備ユニットということで、「保険の調査員=オプ=私立探偵」を掛けてるのかなっと思ってしまうほど。

    現在に起こる事件や、自らが犯したとされる顧客の大量殺人事件の真相を探るシリアスな部分、拗らせキャラのコミカルな部分、人間が苦手と言いつつも、人間を守るという自らの役割には頑ななまでに忠実で、危険をものともしない姿にホロっとさせられる部分など、誰もがどこかに惹かれるポイントがある、そんな魅力的な小説です。

    形式は長編ではなく、ノヴェラ(中長編)が各巻二編ずつ納められた連作集。
    特に上巻収録の第一話はヒューゴー、ネビュラ、ローカスの各賞を同時受賞するというトリプル・クラウン、第二話は、第一話に続き2年連続でのヒューゴー、ネビュラ賞のダブル・クラウン受賞など、実績もお墨付きのスグレものです。

    作者のマーサ自身が、つい先日Twitterで、「日本語版の写真をゲットしたけど、むっちゃクール!」←(意訳ですw)と呟いた安倍吉俊さんのカバー絵も素敵です。

    続編の翻訳を首長くして楽しみにしてます!

  • #日本SF読者クラブ 東京創元社の近刊案内で、本作を知った。これは面白そうとSF者の嗅覚に反応。やはり面白かった。自分のこと(一人称)を、「弊機」と訳したのは妙訳だ。連作ものだが、ミステリーの要素もある。下巻を読み始めたところ。

  • 「システムの危殆」★★★
    「人工的なあり方」★

  • 人嫌いな割にお人よしな殺人機械という、そうとう拗らせたキャラクタが楽しい。下巻へGo!です。

  • 38:

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