- 東京創元社 (2025年3月31日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (304ページ) / ISBN・EAN: 9784488803155
作品紹介・あらすじ
まだ見ぬ物語への切符が、ここにあります。
6人の作家、6つの駅が旅の非日常へ誘う
文庫オリジナル・アンソロジー
旅の始まりと終わりを見届けてくれて、行く場所であり帰る場所ともなる“駅” という場所は、いつも変わらずそこで私たちを待ってくれています。浜松、西宮、札幌、唐津、明洞、ポルト――六つの都市へ向かう列車を待つそれぞれの駅で、あるいは辿り着いた目的地で、どのような景色が見えるでしょうか。新しい物語への切符は今、あなたの手のなかにあります。六人の作家、六つの駅が旅の非日常へと誘う、文庫オリジナル・アンソロジー。
■収録作品
【浜松】…砂村かいり「きみは湖」
毎年同じ日に同じ場所で購入された切符。いなくなった恋人が集めていたそれを頼りに、わたしは「湖に浮かぶ駅」に降り立つ
【西宮】…朝倉宏景 「そこに、私はいなかった。」
高3の夏、真央の応援にたどり着けなかった「私」。彼の一軍初登板の今日、再び西に向かう
【札幌】…君嶋彼方 「雪花の下」
突然、子供を連れて実家に帰ってしまった夫と。夫の兄。翠と義姉は、それぞれの夫を追ってふたり北海道へ
【唐津】…松崎有理 「東京駅、残すべし」
秋晴れの日に現れた巨大なもののけに対して、立ち上がったのは「駅」だった!? 旅する駅のキュートな物語
【明洞】…額賀澪 「明洞発3時20分、僕は君に撃たれる」
不倫報道から一年後、ソウルの街で再会した二人と、その跡を追う週刊誌記者。これは果たして逃避行なのだろうか――
【ポルト】…鳥山まこと「辿る街の青い模様」
青いタイルに導かれた地で、私は祖父母を、両親と妹を、そして隣で歩く妻を想う
みんなの感想まとめ
旅をテーマにしたこの作品は、各駅が人生の岐路として機能する物語を描いています。電車旅の心地よいスピード感の中で、登場人物たちが追い求めるのは、単なる旅行ではなく、心の旅や自己探求の過程です。さまざまな...
感想・レビュー・書評
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「駅と旅」というタイトルは旅好きには、とてもそそられるタイトル。しかも、電車旅なので、程よいスピード感が良かった。
いわゆる旅ではなく、もうちょっと非日常な旅が描かれていて、ドラマティックなものが多い。
好みだったのは、朝倉広景さんと君嶋彼方さん。
誰かを追いかけて行く旅。したことはないけど、なんとなく憧れる。
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1作目を読んだ。ミステリーで話に引き込まれる。
ただし、文字が小さすぎて2作目から読むのをあきらめた。
内容が良かっただけに残念! -
旅=いわゆる旅行という話ではなく。
駅が、お話ひとつひとつに登場する彼らの、人生の岐路的役割を果たしている。
旅は、あの時の、まだ整理できていない気持ちに自分なりの決着をつけることであり、自分のこれからのために必要なこをを見つめることであり、心の旅でもある。
アンソロジーになっているので、普段は手を出さないSFものが読めたりしたので、良い経験になった。
自分に身近な駅も登場したりと、楽しかった! -
駅をテーマにしたアンソロジー。
松崎有理さんの「東京駅、残すべし」がとても好き!
東京に危機が迫った時に、東京駅が巨大ロボとなる…最高じゃないかー!
もののけの正体がわかったところでは思わず涙。
今まででの読書で一番「そりゃ祟りますよ」と正体に納得したかもしれない、本当にごめんね…。
砂村かいりさんの「きみは湖」は、大好きな浜松の弁天島駅が中心になっていて嬉しかった!
単に彼の奔放な女友達に振り回される今カノ、で終わるとちょっと残念だなと思っていたのだけど、切符の真相で胸を殴られた気持ち。
良かった…!まさに今の小説。読めて嬉しい。
額賀澪さんは文章が小気味よく、時々吹き出してしまった。
松崎さん以外は初読の作家さんだった、他の作品も読んでみたい。 -
タイトルの通り、駅と旅をテーマにした6人の作家によるアンソロジー。
と言いつつもテーマの縛りは緩めで、アンソロジーとしての統一感は中途半端な印象。
始めの2編、『きみは湖』と『そこに、私はいなかった。』は、いずれも若い女性を主人公にした青春小説。他愛もないと言ってしまえばそれまでだが、どことなく尖った感性が仄かに感じられて悪くない。
次の『雪花の下』は、自意識過剰で家族との関係を壊しかけている中年女性が正気を取り戻していくお話。よくある話ではあるが、旅に同行する義妹の造形が絶妙でなかなか面白い。
ここまでは連作の雰囲気が保たれていたのだが、次の『東京駅、残すべし』で一変。ぶっ飛んだ世界観と作劇に、若干鼻白らむ。
『明洞発3時20分、僕は君に撃たれる』は、大衆に振れすぎてて読み流す感じ。箸休め的な。
最後、『辿る街の青い模様』は、一転純文学みたいなテイスト。ポルトガルに行ってみたくなる。 -
電車旅の相棒に。最後の鳥山まことさんのやつが良かった。旅の良さは、自分と向き合えることと新しいものと出会えることにある。
「駅」の要素はあまり感じなかったが、旅の魅力が詰まった楽しい小説であった。 -
「雪花の下」が好きだった。
旅はいいな〜 -
タイトル通り、駅と旅をテーマにした短編アンソロジー。
個人的なお気に入りは『明洞発3時20分、僕は君に撃たれる』に登場する芸能記者の日出夫。
嫌な奴かと思いきや、可愛すぎて癒しキャラだった。
逆に『東京駅、残すべし』は設定がぶっ飛んでて、何が起こっているのか理解するのに時間がかかった。
<収録作品>
きみは湖/失踪した彼氏を探して、彼がコレクションしてた切符の駅へ
そこに、私はいなかった。/学生時代、消化不良に終わった甲子園への旅を再び
雪花の下/義姉とともに、実家に帰った夫の元へ
東京駅、残すべし/もののけvsロボット東京駅
明洞発3時20分、僕は君に撃たれる/不倫騒動になった俳優とアイドルの韓国旅行
辿る街の青い模様/祖父が残したアズレージョに導かれてポルトガルへ -
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松崎有理の作品がめあてで買った文庫オリジナルの短編アンソロジー。他の5人の書き手はたぶんみなはじめまして。
「紙魚の手帖」vol.16の読み切り特集<駅✕旅>に松崎有理と鳥山まことの書き下ろしを加えたとのこと。松崎有理は期待を裏切らないすごい作品だった。他のもおもしろく読んだ。
砂村かいり「きみは湖」
不意にいなくなってしまった恋人のふるさとの地を訪ねての出会いと体験、毎年同じ日付の初乗り切手の謎、終盤の展開がすごかった。
朝倉宏景「そこに、私はいなかった。」
7年前、高校時代の不完全燃焼の思い出をたどりなおしながら前をむく旅。せつないけれどすがすがしかった。
君嶋彼方「雪花の下」
子どもたちをつれ突然北海道の実家に帰ってしまった夫を追っての義姉妹の旅行き。主人公の性格や考え方に共感できないのだけど(自分はどっちかというと兄嫁型だからか)、最後はなんとなく応援したくなった。主人公の娘の名前が「きみは湖」の主人公の名と同一なのは偶然か?
松崎有理「東京駅、残すべし」
赤煉瓦の東京駅丸の内駅舎を中心とした駅建築の歴史&蘊蓄✕鳥山石燕の妖怪(もののけ)の世界✕建築オタク少年ともののけ祓いの家系に生まれた家出娘のボーイミーツガールで巨大ロボ「トーキョー・キンゴ」が挑むもののけ調伏をえがく近未来SF冒険譚。駅と旅する、駅が旅するという奇想天外。好き。
額賀澪「明洞発3時20分、僕は君に撃たれる」
不倫で干された既婚俳優&元アイドルグループセンターのソウルでの密会、そして彼らを追う週刊誌記者(夫婦で休暇旅行のはずが⋯)それぞれの30時間。なかなかスリリングだった。
鳥山まこと「辿る街の青い模様」
祖父母の形見のポルトガルのタイル・アズレージョをもつ主人公が、それをちょっとしたきっかけとしてポルトガルを旅しながら来し方行く末あれこれ考える話。夫婦での旅という前の話とにた設定、また「雪花の下」と類似のテーマ(モチーフ?)が出てくるのはたまたまなのか? -
どれもお初な作家さんで、楽しめた!こういうオムニバス作品て作風も違うから、気分も変えられて、楽しいよね。
国内から海外まで幅広く。情景を思い描きながら読むのが、楽しいよね。自分でドラマ化してる気分。 -
女性が主役のアンソロジーかなと思ったけど違った。
題名は『駅と旅』だけどあまりそういう感じはしない。 -
きっかけは、君嶋彼方さん。前に読んだ事があり、別の作品を読みたくて手に取った。特に「明洞発3時20分、僕は君に撃たれる」がよかった。最初にタイトルを見たはハテナマークが浮かんだ。でも、テンポよく話が進んでいくし、女優さんの考え方とか行動力がすごく好き。最後のシーンはスカッとして読んでいて気持ちが良かった。額賀さんの別の作品も読みたい。
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タイトル通り、
「駅と旅」をテーマにしたアンソロジー。
外れのなさそうなテーマだったことと
松崎有理さんの作品が読みたくて読んだけれど、
作家陣が合わなかったのか、
このテーマと短編のかみ合わせがよくなかったのか
あまり楽しめなかった。
主目的だった松崎さんの作品は
この本に馴染んでいたかは別として、
個人的には面白かったので
その点で価値は十分あった。 -
松崎さんと君嶋さんが好み。松崎さんは旅より駅が強め。
砂村かいりの作品
