- Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
- / ISBN・EAN: 9784489020711
感想・レビュー・書評
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電磁気学入門教科書
内容としては電磁気A,Bの内容なので
マクスウェル方程式を導いていって
電磁波を導出するところまで
やはり前野さんの教科書の特徴である
「図」によって、イメージを持つことが大切な
電磁気のイメージがつきやすくなる
ウェブでは、自分で色々な状況の
シミュレーションもできるようになっている
ヒントと解説が揃った問題がたくさんのっていることも
いい点の一つ
式変形や式の導出で
細かく厳密なところまでは話してない部分もあるので
砂川さんの『理論電磁気学』などで
そういうところを埋めつつ
電磁波の放射などにすすんでいきたい -
大学の電磁気学については、ファインマンに続いて2冊目。本書は、より単純な状況から出発し、徐々に一般的な状況へと拡張し、最終的にマクスウェル方程式を提示する形の教科書。
ファインマンのようなわくわく感はないが、泥臭い説明によって、基礎を一つ一つ身につけることができる。
本書の特徴は、
・式の導出が丁寧。
・ベクトル解析など数学的な道具が遺漏なく準備されている。
・概念や数式の物理学的な意味や解釈が適宜、加えられている。
・前提や結論が厳密でない場合、脚注で明示され、より進んだ勉強への配慮が見られる。
・読者の質問に、著者がサポート掲示板で答えてくれる。
などが挙げられる。 -
久々に電磁気学を復習。演習問題解いたり,なかなか楽しい。図が豊富で直観に訴えるし,懇切丁寧に書いてて,サポートページも充実。疑問点を掲示板に挙げると一日かそこらで著者から回答が返ってくるのはすごい!
「数式こそが理解を助ける」っていう信念にも共感できる(ってあたりまえだけどね)。数式なしで物理を理解するなんて,絶対無理だよ…。ベクトル解析の基礎が付録に付いてて,これも直観的図示説明が秀逸。
数式フォビアの方にこそ手に取ってもらいたいけど,高校数学は終ってないとやはり無理かも。 -
電磁気学はベクトル解析がたくさん出てきてそこがつまづくポイントになるかと思います。
しかし、この本はベクトル解析について詳しく述べられており、さらにベクトル演算子の図形的イメージについてまで書かれています。
なのでとても物理現象をイメージしやすく、すんなりと電磁気学の公式に入っていくことができます。
また、定理についてもただ数式を書くだけではなく、その物理的意味やイメージについても詳しく書かれており、定理を自分のものにできます。
さらに素晴らしいのはサポートページと著者がツイッター上にいることです。
サポートページは更新頻度が高く、誤植がすぐにわかりますし、質問をすれば答えてくれます。
またツイッターでリプライを飛ばせば、著書についてわからない部分が出てきたらすぐに返事をしてくれるので、独学をするのにとても心強いです。
ツイッターで著者に分らないところを質問すればすぐに返答が返ってくるなんて、すごい時代になったなと思いました。
大学1年の時この本があれば…と思い悔やまれます。
現在大学院への進学のため独学で勉強していますが心強い味方になっています。
同著者の量子力学も購入して勉強したいと思います。
なんせ分らないところが出てきたら直接本人に聞けるんですから。