感情表現辞典

制作 : 中村 明 
  • 東京堂出版
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本棚登録 : 332
感想 : 14
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  • Amazon.co.jp ・本 (458ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784490103397

感想・レビュー・書評

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  • 新書版サイズで、読み物として面白く感じます。
    喜・怒・哀・怖・恥・好・厭・昂・安・驚
    感情を表現する言葉を以上の10種に、もしくはいくつかの種類に複合して収納されています。
    お仕事などで感情を言葉にして表現する必要がある方には、一見の価値はあるかなと感じました。

  • どんな手帳にも大抵終わりのほうに自由に記入できる空白のページがありますよね。私にとってそのページは小説などを読んで「気に入った文章」を書き留めるためのスペースになります。

    気に入った文章とは、感情表現が巧みで味わい深く、ストンと腑に落ちる言葉遣いをしているもの。いつかこんな言葉を使ってみたいもんだと思いながらちまちまとそれらを書き写しています。

    そんな私にピッタリの本を図書館で見つけました。それがこの感情表現辞典です。この辞典には夏目漱石や井伏鱒二といった日本の文豪達の小説から引用した様々な感情表現が記載されています。

    この辞典のすごいところは、単に言葉とその意味を羅列するだけではなく、実際に文章の中でどのように使われているかをきちんと示しているところにあります。

    語彙を増やしたいだけならば、国語辞典や類語辞典で用が足りますが、では実際それを使って表現しようと思ったときどれだけその言葉を自然な流れで文章に組み込むことができるでしょうか。
    私には出来ません・・・。だからこそ小説の中で「コレは」という文章に会うと、作文のヒントになるのではとその都度手帳に書きとめていました。

    「今のこの気持ちを一番的確に表す言葉はなんだ!」
    文章を書くときにいちばん頭を悩ませるのがこれ↑です。そんなときにこの辞典が手元にあればとても便利だなあと思いました。
    痒いところに手が届く、とても気の利いた一冊です。
    これは図書館で借りるのではなく、きちんとお金を出して手元に置いておくべき本ですね。
    ブックオフにあるかなー

  • 積読目的で買ったにゃん

  • その名の通り――(以下略 笑)


    項目は喜、怒、哀、怖、恥、好、厭、昂、安、驚

    これは語句編と表現編に分かれていて、語句編(←目次みたい)で上記項目の単語がつらつらと並べてあり、表現編でその単語の使い方が載っています。

    正直、超見やすい!!!
    他の2冊(感覚・人物)も語句編と表現編で分けてあればいいのになぁ。

    語句編で表現したい感情(単語)を探すだけでもいいし、使い方を知りたければ表現編か、ネットで探せばOK(ネットのオンライン辞書の方が類語も分かるし便利 笑)

    他の本は目次で探してそのページを開き、使い方を一文ずつ見なければならないので比べてしまうと面倒です。

  • パラパラって読むのもじっくり読むのも面白い感情表現の辞典です。日本文学で使われた言葉を出典としていますが、どれも『いい表現だな〜』と感じるものばかりです。ネットで調べるよりも、この本を調べるほうが美しい表現が見つかるだろうと思える、まさに『本棚に置きたい』1冊です。

  • 文学作品の引用をしながらの感情の表現いろいろがとても興味深い。
    いろんな感情の表現が学べます。

  • 面白いです。
    同じ感情なのに表現の仕方で全く違う印象を受けます。
    暇つぶしとしてもいい感じ。

    でも『辞典』と言うにはいまいち索引するのが面倒くさい。分かりにくい。
    最初のページに「感情」ごとの表現索引はあるんですが、あいうえお順の索引がついているわけではない。
    この「言葉」でこういう「表現」が出来る、という物の方が私的に使い易いかも知れないです。

  • 先人の表現を参考に

  • 日本人として、こういった語彙は増やしていきたい。
    参考文が文芸から取ってあり、それも興味津々。

  • 作文教室にやってくる生徒に対して、国語辞典を持ってこないでやってくるのは、武器を持たないで戦争にいくようなものだ、と苦言を呈された小説家の話を読んだ後に、本屋で国語辞典なにかいいのないかなとふらふら歩いていたときにみつけた感情表現集。

    日本語を上手に操るための方法として、小説を読んだ後によかった文章をノートに書き残しておいて、それを文章を書くときに応用するという手法をこれがあることによって簡略化できる。

    したがって即購入。ちと値がはるが、ここまでの情報量があればよいとしよう。

    好きな表現を引用


    喜びが輝く
    「皺だらけの顔には、別人のような悦びが輝いた。」
    芥川龍之介

    感情が高音を保つ
    「明子の感情は始終、ヒステリックな高音を保ち続けていた。」
    佐多稲子 くれない

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