少女小説事典

  • 東京堂出版 (2015年3月10日発売)
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  • 本 ・本 (416ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784490108620

作品紹介・あらすじ

作家330、作品530、雑誌・事項・用語などを広く収録し、十代の少女を中心に多くの読者を獲得してきた少女小説を解説。これまで文学として取り上げられることの少なかった「少女小説」の全貌をとらえる初めての事典。楽しい作品、意外な作家も多数収録。

感想・レビュー・書評

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  • 何をして「少女小説」であるとするのか。その定義付けはなかなか難しいものがあるだろう。一般文芸作品から一段低く見られがちなこれらの作品群は、全体像がハッキリしないし、今読むことができる作品もかなり少なくなってしまっている。ジェンダー的な視点がやや強いようにも感じるけど、このような総覧が出てくれてとても嬉しいし助かる。気になる作品を片端から読みたいが、やはり入手困難なものが多いのが悲しい。

  • 戦前の少女小説に興味ありありの私にはたまらない一冊。
    図書館では持ち出し禁止図書になっていたので、お高かったけどお取り寄せして買いました。
    吉屋信子などの少女小説先駆者たちに続き、自分が少女の頃に夢中で読んだ、藤本ひとみや久美沙織などの作品にももちろん触れていてとても楽しい。
    でも21世紀に入るか入らないかあたりからのファンタジーたちには全く興味が無いので、目が滑る滑る。私の少女小説はマリみてで終わった。
    刊行されたのがもう9年前なので、もっと最近の作品まで扱っていたなら、悪役令嬢転生ものブームとかにも触れてたのかなぁとか思いますね。

  • 【編集】
     長谷川啓
     岩淵宏子
     久米依子
     菅 聡子

    【その他書誌情報】(2015.03.04確認)
     出版社 東京堂出版  
     出版年月日 2015/03/10
     ISBN  9784490108620
     判型・頁数 四六版・416ページ
     定価  本体3,800円+税
     在庫  未刊・予約受付中

    【内容紹介】
    作家330、作品530、雑誌・事項・用語などを広く収録し、十代の少女を中心に多くの読者を獲得してきた少女小説を解説。これまで文学として取り上げられることの少なかった「少女小説」の全貌をとらえる初めての事典。楽しい作品、意外な作家も多数収録。
    http://www.tokyodoshuppan.com/book/b193190.html

    【構成】
    作家330(50音順)
    作品530(発表年順)
    雑誌
    事項
     宗教
     家族
     女学校教育
     エス
     宝塚少女歌劇
     病と死
     男女共学
     シリーズ
     ジュニア小説
     レーベル
     ラブコメとファンタジー
     BL
     乙女ゲーム
     エンターテインメントへの道

    論述
     少女小説の変遷
     文芸系作品
     翻訳少女小説
     詩
     挿絵
     評論
     少女マンガ アニメ

    索引
     作家
     作品
     その他

  • 【紙の本】金城学院大学図書館の検索はこちら↓
    https://opc.kinjo-u.ac.jp/

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著者プロフィール

東京都生まれ。目白大学教員。専攻は日本近代文学、日本児童文学。著書に『「少女小説」の生成』、共編著に『ライトノベル研究序説』(ともに青弓社)、『文化のなかのテクスト』(双文社出版)、共著に『虚構の愉しみ』(岩波書店)など。自分の人生(or近況)をラノベ風に言うと?:「隙間研究者(テーマは幅広に)」。隙間家具みたいな研究領域をつい狙いがち。でもテーマはいろいろ試みたい。

「2013年 『ライトノベル・スタディーズ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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