江戸時代の書物と読書

著者 :
  • 東京堂出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (396ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784490204216

作品紹介・あらすじ

江戸時代の文化や近世文学理解のための好個な手引書。本・本屋・読者についての書誌的知識、書物から知り得る、読書傾向・生活習慣などを平易に解説。

感想・レビュー・書評

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  • 2013 11/18パワー・ブラウジング。同志社大学今出川図書館で借りた。
    図書・図書館史授業用。近世の図書史関連。
    以下、授業用メモ。

    ===
    ・1部:本屋と読者  ・古活字版自体の印刷能力・・・100部以上刷るとばらばらになる程度?
      ・1686年の京都の書物販売の状況・・・
       ・京極:物之本
       ・烏丸二条:絵草子
       ・二条鶴屋:浄瑠璃本
      ・17世紀末・・・庶民の識字率向上
       ・武士の子は藩校、裕福な町人の子は寺子屋、貧乏でも丁稚奉公先で商業に必要な教育は受ける
       ・町人社会=信用経済。一定の知識、信義、教養なしでは成り立たない
      ・文字が読める人間に暇ができると・・・娯楽として本を読むように
       ・でもけっこう高い・・・店舗型本屋/行商本屋/貸本屋が同時期に成立
       ・文字を読めない人には読み聞かせや講釈の習慣も
      ・貸本屋の主力商品は春本

     ・2部:出版と受容
     ・3部:読書知識と書誌
      ・2・3部はPBのみ。個別事例に踏み込むならかなり大事そうだが90分の授業ではな・・・

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著者プロフィール

長友千代治(ながとも・ちよじ)
昭和11年宮崎市生まれ。35年佐賀大学卒業、45年大阪市立大学大学院博士課程修了。大阪府立図書館司書、愛知県立大学・京都府立大学・佛教大学教授を歴任。
著書に、『近世貸本屋の研究』(昭和57年)、『近世上方作家・書肆研究』(平成6年)、『近世上方浄瑠璃本の研究』(平成11年)、『江戸時代の書物と読書』(平成13年。以上東京堂出版)、『江戸時代の図書流通』(思文閣出版、平成14年)、『江戸庶民の読書と学び』(勉誠出版、平成29年)、『江戸庶民のまじない集覧』(勉誠出版、令和2年)など。編書に、『重宝記資料集成』全45巻別巻総索引(臨川書店、平成16~21年)、『江戸時代生活文化事典』(勉誠出版、平成30年)など。

「2023年 『江戸時代の貸本屋』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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