トリックスタ-列伝: 近代マジック小史

著者 :
  • 東京堂出版
2.83
  • (0)
  • (0)
  • (5)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 16
感想 : 3
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (303ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784490206494

作品紹介・あらすじ

ロベール・ウーダン、ホーフジンサー、ハリー・フーディーニ、マックス・マリニなど有名なトリック・スター達の異能ぶりを紹介しながら、揺籃期から現代のアマチュア抬頭の時代までのマジックの歴史を駆け足で叙述。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • トリックスター、日本語では詐欺師、ペテン師と訳されるかもしれないが、この本では歴史上のマジシャンたちを指している。人をだますことを「悪」に使うのではなく、エンターテイメントに仕立てた歴史上のトリックスターたちが取り上げられている。

    近代マジックの重要人物として、この本のいたるところに登場し、多くのマジシャンたちに影響を与えたのがローベル・ウーダン。精密機械の技師であった彼は、その技術を人を驚かせる娯楽品を作るために使った。まさに、エンターテイナー=トリックスターの発想。なによりも彼が他のマジシャンと違ったのは、「奇術師とは、奇術師を演じているのは俳優である」と言い、奇術に演出を持ち込んだことだ。現在の「マジックショー」の発案者。

    そして、大がかりな脱出マジックの天才ハリー・フーディーニー、多くのマジシャンとの交友を持ち、あらゆるジャンルの奇術を専門とするダイ・ハーノンなど、様々なタイプのマジシャンが登場しては、そのスタイルを土台にさらに新たな奇術が生まれた。

    優れた奇術はシンプルだが、シンプルであればあるほど真似されやすい。その矛盾に挑み、前任者を踏襲する多くのトリックスターたちの努力と独創性を紹介するには「列伝」という形がピッタリだ。

  • トリックの歴史、奇術師たちの記録。

全3件中 1 - 3件を表示

松田道弘の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×