おばさん四十八歳 小説家になりました

著者 :
  • 東京堂出版
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本棚登録 : 36
レビュー : 4
  • Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784490208511

作品紹介・あらすじ

ファッション雑誌の編集をして、寿退社で渡米。可愛い2人の娘に恵まれて、帰国後はアートっぽい建築事務所へ勤務。そして元イケメン亭主は大学教授。とオッシャレーな人生が続くはずだったのに、、、人生はそう甘くはなかった!!小学生の次女が不登校になった・・・地獄に落とされた気分の現実を忘れるために、小説を書き始めた。
 新人賞に44回も応募した苦しい6年間の修業時代。デビューはしたものの2冊目がなかなか出ないあせり。会社だけじゃなく、もう一つ家族もつくった父。どピンク頭の不登校娘。生い立ちから、小説家デビューした後の苦労、心労、不安。まるで頭の中でくす玉が割れたように嬉しかった新田次郎文学賞。
そうして、やっとの思いでたどり着いた場所は階段の踊り場のような不安定な場所だった。立ち止まることが出来ない狭い踊り場。
しかし、おばさん小説家は毎日書く。読者に忘れられないために。部屋の隅に綿ぼこりを育成しながら、洗濯物の山を眺めながら。やっと小説家になれたから。
 「(小説家への)変身背後には家族の存在がありました」笑いあり、涙あり、それでも人生は続いて行く。おばさん小説家の奮闘記。

感想・レビュー・書評

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  • 歴史小説家 植松さんエッセイ。面白かった!エピソードが微笑ましく、心が温まる。母としての悩みには涙が。女性ファッション誌編集を経て、ご主人との米国駐在生活の後、歴史小説を書き始める。町工場の訳ありの家庭環境、子育ての戸惑い、次女の不登校等々、生きる難しさを素直に明かしてくれる。文筆業の商業化の難しさ、継続の困難、装幀の妙など舞台裏が面白い。歴史上評価の低い人にも本当は頑張った人が沢山いるという信念で、作品を世に出し続ける。朗らか、おおらか、好奇心旺盛な性格が彼女の外連味のない筆致に表れるのだなと納得。
    「見守るというのは、要するに何もしないことであり、(不登校の)子供が苦しんでいるのがわかっていながら、何もしてやれないのは、つらい。その一番堪え難いことしか、なすべきことがなかった」「歴史を顧みれば、時代の流れに抗えず、苦しみ抜いた人が大勢いる。中略 そんな苦しみを描くのが、歴史小説だと思う。中略 そんな作品を書くためには、自分が苦しんだ経験が必要だろう。そうでなければ、人の苦しみは理解できず、描くことも難しいと思う。そういう意味で、私が苦しんだ経験は、小説家として、かけがえのないものになった」

  • エッセイと銘打っているものの、作者の歴史小説への深い愛情は押さえがたく、度々話がそちらに逸れる。
    作者の私生活と歴史上の人物やその背景の間を行ったり来たりの不思議ワールドだったが、歴史小説へのストレートな愛情が感じられて好印象だった。

  • のんびり読める

  • 女性だったとは、、、
    書評を読んで期待している「黒鉄の志士たち」の作者。。。
    http://booklog.jp/item/1/416382460X

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    「42歳で作家修業をはじめ、48歳で小説家デビューした、おばさんの奮闘記。デビューのしかた、小説の書き方の極意もこっそり伝授!
    ファッション雑誌の編集をして、寿退社で渡米。可愛い2人の娘に恵まれて、帰国後はアートっぽい建築事務所へ勤務。そして元イケメン亭主は大学教授。とオッシャレーな人生が続くはずだったのに、、、人生はそう甘くはなかった!!小学生の次女が不登校になった・・・地獄に落とされた気分の現実を忘れるために、小説を書き始めた。
     新人賞に44回も応募した苦しい6年間の修業時代。デビューはしたものの2冊目がなかなか出ないあせり。会社だけじゃなく、もう一つ家族もつくった父。どピンク頭の不登校娘。生い立ちから、小説家デビューした後の苦労、心労、不安。まるで頭の中でくす玉が割れたように嬉しかった新田次郎文学賞。
    そうして、やっとの思いでたどり着いた場所は階段の踊り場のような不安定な場所だった。立ち止まることが出来ない狭い踊り場。
    しかし、おばさん小説家は毎日書く。読者に忘れられないために。部屋の隅に綿ぼこりを育成しながら、洗濯物の山を眺めながら。やっと小説家になれたから。
     「(小説家への)変身背後には家族の存在がありました」笑いあり、涙あり、それでも人生は続いて行く。おばさん小説家の奮闘記。」
    歴史時代小説家植松三十里の公式サイト「松の間」
    http://30miles.moo.jp/

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著者プロフィール

歴史小説家

「2019年 『梅と水仙』 で使われていた紹介文から引用しています。」

植松三十里の作品

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