- Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
- / ISBN・EAN: 9784490209495
作品紹介・あらすじ
「タカラヅカとは何か?」を探るべく、7つの舞台ジャンル(歌舞伎・歌劇・レビュー・バレエ・日本舞踊・ミュージカル・2.5次元)との重なり具合に注目しながら、そのエッセンスを取り込んで発展してきた魅力を探求する。
感想・レビュー・書評
-
感服!宝塚歌劇とその他の舞台芸術との関係性が、分かりやすく、深く、鑑賞欲を掻き立てて書かれている。
芸術学の教本にしたい位の豊かな内容だ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
芸術情報学部 お薦め電子ブック
https://kinoden.kinokuniya.co.jp/shobi/bookdetail/p/KP00035044
※学外で利用する場合は、マイライブラリまたはRemoteXsからアクセスしてください -
読了
-
タカラヅカという見世物は間口が広い。西洋のエンタメから学びながらも、日本らしさを疎かにしないという、発足から息づき続けるこのバランス感覚こそが、芸の幅を広げることに繋がり、やがてタカラヅカ独特の世界を創り上げた。そしてそれは現在進行形でもあると思う。本書では芸の構成要素として、歌舞伎やバレエ、ミュージカルから2.5次元まで計7つを取り上げ、歌劇団の変遷とと今に至るタカラヅカを分析する。小林一三による基本理念がありながら、多くの試行錯誤があった事、またライバルとの差別化のくだりなどは、タカラヅカを語る上で欠かす事が出来ない。その分内容的には、これからタカラヅカを見ようとする人よりは、ある程度馴染んだ人向けではある。