プーチンの国家戦略 岐路に立つ「強国」ロシア

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  • 東京堂出版
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感想 : 14
  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784490209501

作品紹介・あらすじ

プーチン大統領が絶対的指導者として君臨するロシア。この大国は、どこに向おうとしているのか。軍事、核、宗教、ウクライナ、NATO、旧ソ諸国、北方領土問題、宇宙開発など多岐にわたる切り口からロシアの戦略に迫る。「軍事大国ロシア 新たな世界戦略と行動原理」で話題となった、いま注目の若手ロシア研究者 小泉悠氏の最新作。

感想・レビュー・書評

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  • プーチンから見た世界から始まり、NATO政策、ウクライナ紛争、核、安全保障、宗教、軍事、宇宙と多岐にわたる話題を理解できる良書。
    支配圏、影響圏、利益圏という3つ勢力圏で世界を見ており、世界の捉え方が異なることから、我々の理解不能な行動をとっているようだ。
    2014年のウクライナ危機では、通常の軍事力と非正規の手段を混合した戦争手段であるため、「ハイブリット戦争」と呼ぶらしい。今後も勢力圏の回復に向けて同様の手法を継続する可能性があり、恐怖を感じた。
    この本を読む前に、ロシアには仏教を信仰する国があると聞いていて、我々が住む世界とは別にロシアという世界があるのだと意識し始めていたが、本書を読んでそれがよく理解できた。

  • 最近のウクライナとの話が全然分からないので。クリミア介入辺りの話から食い入るように読んでしまった。

  • ふむ

  • ロシアの軍事、安全保障の面からロシアを解説する書。

    プーチン政権におけるロシアの動きや、根底にある考え方、歴史的背景の解説があり、ロシアが世界をどう見ているか理解する助けになる作品。

  • ロシアの行動を読み解く為には、ロシアの考え方、ロシアの視点から何が見えているかを知る必要があり、ロシアの意思決定がプーチン大統領個人に大きく依存している以上、プーチン大統領の視点を理解する必要があるわけだが、まず第一にとても読みやすい。第二に、ロシアの支店、ロシアの考え方と、これまでの経緯がよくわかる。そして、プーチン大統領の強いリーダーシップについ目がいくが、それでも汚職体質は変わらず、シロビキ(といわれる)内部での権力闘争は続き、現状の安定がシステムによるものでは無くプーチン個人に依拠するだけに、「彼等に未来などあるのかね」となってしまう。(個人によるモノのようで、世代交代を繰り返している中国とは似ているようでまた全然違うなと)

  • ロシアといえば最近は米大統領選挙への干渉やシリア内戦への介入、ウクライナでの軍事行動などで有名だが、そういった動きの背景に何があるのかを解説してくれる。個々の件からだけではわからないロシア像。
    プーチンの権力基盤や政軍関係、宇宙開発、宗教などの国内事情、中央アジアやカフカス、東欧の旧ソ諸国やNATOなどとの国際事情など、現代のロシアのことがよくわかる。

  • この手の書籍は殆ど手を出さないのですが、中国関連の物は若干なりとも読んでいるのに、ロシア関係は全く読んでいない...。
    という状態で、当書籍の存在を知り読んでみました。
    漠然と、”何を考えていて、何をしでかすか分からない国”だけど、”ソ連崩壊後は格段に大人しくなった?”、”でも北方領土とか、交渉の振りは見せても絶対渡さないぞ!”感が強く、一体どんな国家事情・背景なんだろう?...
    といった辺りとか、その他を含めて分り易く書かれていて少しだけ理解が進んだ。
    詳細な国内事情の推移・顛末とかは多少読み飛ばしつつも、興味深く読めました。
    苦手なカテゴリーの書籍であるにも関わらず、読んでいて余り眠くならなかったのも意外。

  • ロシアの軍事戦略の本。ロシアの意志を方向づけているのはプーチンで、「強いロシア」であることが国家戦略。

    ロシアを賛辞する内容ではなく、事実やデータに元に客観的に論じている。

    普段、西側の視点でしか見ていないので、ロシアの考え方の違いが面白い。普段あまり聞くことがないロシアや関連地域の議論は新鮮でもあり、眠たくもあり。

    以下は読書メモ:

    序章 プーチンの目から見た世界
    オリガルヒ=寡占資本家
    ロシアは垂直的権力構造=ヒエラルキー構造
    勢力圏という概念。
    「世界的大国であるべきロシアの自己像と、そのように扱われない実際のロシアの地位の落差、それに対する憤りが、現在のロシアを読み解く一つの鍵であるといえよう。」

    1章 プーチンの対NATO戦略 
    カラー革命=体制転換の脅威
    ロシアの軍事力は復活したが、NATOと正面から対抗するほどの力はない。それを回避・阻止しながら「勢力圏」への介入を行うもの。その手法がハイブリッド戦争。

    2章 ウクライナ紛争とロシア
    ハイブリッド戦争が実践されたウクライナ紛争。

    3章 「核大国」ロシア
    NATOとの大規模全面戦争を想定した核戦略から、地域的な核抑止へ。通常戦力の劣勢を補う。柔軟反応戦略。
    エスカレーション抑止論=本格的な核戦争へエスカレーションするのを防ぐための核の行使方法

    4章 旧ソ連諸国との容易ならざる関係
    ロシアと旧ソ連諸国との関係。

    5章 ロシアのアジア・太平洋戦略
    中国、日本との三国関係。

    6章 ロシアの安全保障と宗教
    ロシアと言えばロシア正教のイメージだが、人口比では4割ほど。2番目はイスラムが占める。

    7章 軍事とクレムリン
    プーチンはシロヴィキに依拠する。
    シロヴィキ=力。KGB系の公安機関、司法・治安機関、軍事・安全保障関連省庁の関係者やOBを意味する。

    8章 岐路に立つ「宇宙大国」ロシア
    ソ連は「宇宙大国」だった。プーチン政権下での立て直し。
    アンガラ=純国産のロケット、 ウクライナ製技術からの脱却

  • 強権的で非情、敵を倒すときは手段を選ばない強面の大統領という、一方的な情報に接する機会しかなかったので、本書を読みました。外を見れば、欧米は勿論、中国や元の友邦も信じられない。内を見れば、政治腐敗や民族問題、財政、人口減少と、プーチンの脳裏から離れない、ダモクレスの剣が見えます。リー・クアンユーがロシアについて、その将来の厳しさを語っていたのを思い出しました。その中にあって、一歩も引かない鉄の大統領です。

  • 東2法経図・開架 312.38A/Ko38p//K

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著者プロフィール

東京大学専任講師

「2022年 『ロシア点描』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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