ファンタジーの世界地図

  • 東京堂出版
3.24
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本棚登録 : 332
レビュー : 13
  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784490210170

作品紹介・あらすじ

作家が作品に掲載した地図、作品のヒントとなった大好きな名作地図、執筆中にスケッチしていた地図、クリエイターが製作した映画やテレビ番組作品に登場する架空の土地の地図など、220点もの興味をそそるカラー図版を使用し、「地図」をテーマに語るビジュアル書籍。

感想・レビュー・書評

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  • 非常に美しい、大型の本。図版もよく映えて迫力がある。
    数々のファンタジー作品に掲載された地図や古地図、映画やゲームのために作成された架空の地図。それらを編集者を含めた23人のクリエイターが案内してくれる。

    ノートいっぱいに「中つ国」の地図を描いたことのある私。
    褒められて気を良くして、ムーミン谷の地図やネバーランドの地図まで描いた。
    縮尺もデタラメ。メルカトル?何それ?という頃の話。
    部屋が暗くなっても色鉛筆を握って描き続けた、あの至福の時間を思い出す。
    物語好きなひとなら、皆さん一度や二度は地図を描いた経験があるだろう。
    行ったことも見たこともない、はるかな国への憧れ。
    いつだって子どもは、大人が思うよりずっとたくさんの夢を見ている。
    それは、成長への強い希求とともにあるからだ。

    「私は賢くも地図を作るところから始め、物語がそれにあうようにできあがった(トールキン)」

    漫画家さんがネームを考えるように、作家さんは地図から。小説を書くなら地図がなければならないと、多くの作家さんが口を揃えて語る。

    「ソロモン王の洞窟」があり、「指輪物語」「ホビットの冒険」「ガリバー旅行記」や「宝島」、ムーミン谷、「ナルニア国物語」と「ハリー・ポッター」。
    本の見返しや裏表紙、お話の途中に登場する地図に、目を凝らして隅々まで眺めた頃が皆さんにもあるかと。路線図もあればロンドン動物園のマップも。
    ソローの「ウォールデンの測量図」のようにとても珍しい直筆の地図も載っている。
    「白鯨」のピークォド号の航海図もあり、「ゲド戦記」のアースシーの地図では迷子になりそう。

    解説を読む面白さプラス地図を見て思いめぐらす時間で、何倍にも楽しくなる本だ。
    Google Mapなどとはまるで別物の、架空の国の案内図。
    頑丈なブックスタンドにお気に入りのページを開いて乗せ、つれづれに眺めることができたらどんなにいいだろう。
    問題は・・・価格!たぶん永遠に買える日は来ないかも。
    図書館で、大切にそおっと読むのみ。それもまた楽しいものだけどね。

    「ユートピアが描かれていない世界地図は一見する価値もない。
    人類が常に降り立つ唯一の国が欠けているからだ。
    人類はそこに上陸すると周囲を見渡し、もっと良い国を見つけ、船出する。
    進歩とはユートピアの実現のことを言う」(オスカー・ワイルド)
    ・・ジブリ作品よりもはるか昔からある「行きて帰りし物語」の扉を、皆さんもぜひ。

    • 夜型さん
      よかった!
      これは、コメント欄で紹介した本の一冊でしたね!
      すごくうれしいです。
      独学大全もフライングで届き、そして良いこともあって…...
      よかった!
      これは、コメント欄で紹介した本の一冊でしたね!
      すごくうれしいです。
      独学大全もフライングで届き、そして良いこともあって…nejidonさんのお話が読めて、今日はいい日です!
      2020/09/27
    • nejidonさん
      夜型さん。
      お越しいただいてとても嬉しいです!
      おお、読書猿さんの本が届きましたか!!おめでとうございます。
      自分のことのように嬉しい...
      夜型さん。
      お越しいただいてとても嬉しいです!
      おお、読書猿さんの本が届きましたか!!おめでとうございます。
      自分のことのように嬉しいです・笑
      また時々そのお話を聞かせてくださいませ。
      レビューの最後にも書きましたが、行きて帰りし物語は、心をひきつけてやみません。
      何歳になってもそれは同じです。
      懐かしさと発見との旅を、ありがとうございます!
      良い日をお過ごしください。
      2020/09/27
    • nejidonさん
      夜型さん、追伸です。
      今「世界物語大事典」を読んでいます。
      これはすごい!よくぞこのような本を作ったものです!
      読み終わるのが惜しくな...
      夜型さん、追伸です。
      今「世界物語大事典」を読んでいます。
      これはすごい!よくぞこのような本を作ったものです!
      読み終わるのが惜しくない。またすぐ読むから。何度でも読むから。
      現場からは以上です(*'▽')
      2020/09/27
  • さあ借り出したぞ!
    定価は12000円だ。図書館様々である。
    いろんな作家がファンタジー地図への思いを書いているけど、
    知らないおじさんばっかなので多くは無視する。
    たくさんの地図のキャンプションを読むだけで楽しい。

    西洋における、
    この500年ほどのファンタジー受容史
    とも捉えれる。
    地図だけを見ていると、
    40幾つの作品のうちしっかり「読んだ」のは
    なんと「宝島」と「指輪物語」だけ、
    という私の体たらくもあり、
    ほとんどの地図になかなかのめり込めない。
    だって、物語の地図って、
    知っているだけの人にはよくわからない
    よく読んで本の隅々の記載が気になっている人だけに
    地図の書き込みが輝いて見えると思う。
    一方、トールキン自筆の方眼紙「中つ国」地図は、
    興奮した。
    ゴンドール、ローハン、モルドールの位置関係は分かったが、
    その他の細かい書き込みの意味がわからない、
    もどかしい!

    私はやはり日本のファンタジー地図を読みたい。
    「十二国シリーズ」「守り人シリーズ」「獣の奏者」「鹿の王」「ナウシカ」「もののけ姫」「北方謙三水滸伝」「藤沢周平海坂藩」は現代もの、
    「怪人二十面相シリーズ」「鉄腕アトム」の昭和もの、
    「南宋里見八犬伝」「東海道中膝栗毛」などの江戸もの
    絵巻物は、そのままファンタジー地図だし、
    或いは「古事記」まで行ってもいい

    カラーじゃなくていいから、
    このような大判で、
    名編集長さま、
    作ってくれないかしら



    • 猫丸(nyancomaru)さん
      kuma0504さん
      大昔、NHKの人形劇の「新八犬伝」で「椿説弓張月」も取り込んで琉球まで話が広がったのを思い出しました。。。懐かしいな...
      kuma0504さん
      大昔、NHKの人形劇の「新八犬伝」で「椿説弓張月」も取り込んで琉球まで話が広がったのを思い出しました。。。懐かしいなぁ(このコメントはkuma0504さんに気付いて欲しいから書きました)
      2020/10/09
    • kuma0504さん
      懐かしいですね。
      仁義礼智忠信孝悌を今もソラで言えるのは、この番組のお陰です。でも沖縄まで行ったのは覚えていませんでした(^ ^)。
      懐かしいですね。
      仁義礼智忠信孝悌を今もソラで言えるのは、この番組のお陰です。でも沖縄まで行ったのは覚えていませんでした(^ ^)。
      2020/10/09
    • 猫丸(nyancomaru)さん
      kuma0504さん
      敵役が素敵で、特に舟虫を演じた阿部寿美子のファンです、、、
      kuma0504さん
      敵役が素敵で、特に舟虫を演じた阿部寿美子のファンです、、、
      2020/10/09
  • フォローしている方のレビューを拝読して、図書館で借りた。

    海外の冒険小説やファンタジー小説には欠かせない、その世界を表す地図。
    地図とは…といったことから、地図を描くまで、など多岐にわたって地図トリビア書かれている。
    読んだことのない小説も多く、拾い読みになってしまったが、絵を眺めているだけでも、大満足。

    子どもの頃、怖がりで冒険小説を読むことができなかった。
    母に、「ロビンソンクルーソー」や「十五少年漂流記」などを勧められても、船上での嵐を想像するだけで怖くて怖くて読む気がしなかった。
    ムーミン谷のお話ですら、何となく怖い気がして読み進まなかった記憶がある。
    そんな私が読めたのは、「くまのプーさん」くらいで、見返しの100エーカーの森の地図を何度も見ながら想像して世界に浸った。

    地図は想像の力を育てくれる大事なアイテム。
    遅ればせながら、読み損なった冒険小説にトライしてみよう。2020.11.14

  • フルカラーの大判本なので、地図をたっぷり堪能できる。

    映画「ハリー・ポッター」シリーズで、忍びの地図などを制作した、グラフィックアーティストのミラフォラ・ミナ。
    映画「ロード・オブ・ザ・リング」でルーン文字の地図を、映画「ナルニア国物語」でも地図を制作した、ダニエル・リーブ。
    ふたりの制作秘話が、特におもしろかった。

    単行本には載らない、作者が創作のために書いたオリジナルの地図も、貴重。

    空想の生き物を描いたり、うわさや伝説で埋めたり。
    昔の地図は、わからない場所を想像で埋めていた、というのもおもしろい。

  • 作家、挿絵画家、地図製作者、アーティスト、クリエーターたちが
    思い入れいっぱいに語る、物語を彩る地図や古地図の話。
    作者自身の想いが籠った、その数々を紹介。
    大きい版に、220点もの美しいカラー図版の地図が添えられている。
    プロローグ 第1章 空想の世界へ  第2章 地図を描く
    第3章 地図を作る  第4章 地図を読む  エピローグ
    著者紹介、参考文献、引用の出典、図版の出典、索引有り。
    想像に真実味を与える地図は、ファンタジーの世界への誘い。
    語る寄稿者は、フィリップ・プルマン、ジョアン・ハリス、
    クレシッダ・コ-ウェル、クリス・リデルなど23名。
    もちろん、編者のヒュー・ルイス=ジョーンズ自身も。
    それぞれの文に適切に添えられるのは、宝島、くまのプーさん、
    ツバメ号とアマゾン号、ナルニア国、ホビットの冒険と指輪物語、
    ディスクワールド、ムーミン谷、ヒックとドラゴン、ゲド戦記など。
    きちんとした地図だけでなく、メモやスケッチもあります。
    また、ユグドラシルの樹もあるし、スコット探検隊の地図も。
    更に、現実と空想が入り混じったような、古地図もあります。
    地図を描くことで始まる物語。
    物語を豊かにするために生まれた地図。
    それらに付随した様々な話・・・ハリー・ポッターの映画の中での
    忍びの地図の制作秘話、アーサー・ランサムの伝記作家の話、
    崖の国の物語の作者の図書館と司書への賛辞など、
    興味深い話も楽しめました。

  • ファンタジーの世界が地図を通して別な視点で楽しめました。

  • ファンタジーの世界地図
    ヒュー・ルイス・ジョーンズ
    プロローグもっともらしい可能性
    フィリップ・プルマン
    タイムライン
    https://booklog.jp/timeline/users/collabo39698

  • 『ファンタジーの世界地図――ムーミン谷からナルニア国、ハリー・ポッターまで』

    編者:Huw Lewis-Jones
    訳者:栗原紀子
    ジャンル:文学、芸術
    出版年月日 2019/09/25
    ISBN:9784490210170
    判型・頁数:A4・256ページ
    定価:本体12,000円+税
    http://www.tokyodoshuppan.com/book/b472876.html

    【簡易目次】
    プロローグ(もっともらしい可能性/フィリップ・プルマン)

    第1部 空想の世界へ
    (小さいけれど大切なもの/ヒュー・ルイス=ジョーンズ、想像の国々で/ヒュー・ルイス&ブライアン・シブリー)

    第2部 地図を描く
    (最初の一歩/クレシッダ・コーウェル、頭の中の現実/ヘレン・モス…)

    第3部 地図を作る
    (いたずら完了!/ミラフォラ・ミナ、ダニエル・リーブ…)

    第4部 地図を読む
    (異国のファンタジー/レヴ・グロスマン…)

    エピローグ
    (決して忘れない/クリス・リデル)

  • 家族に「持ってる?」と訊かれて存在を知った。価格設定はなかなかお優しくない……けどこういう試みは素敵。

    文学作品、特にファンタジーにまつわる地図を集め、その意義と魅力と著者寄稿者が捧げる愛を収めた1冊。色んな作品の、そして現実の色んな地図が紹介されていて面白い。その作品のために地図が描かれた経緯とか、とても興味深く読めた。
    著者寄稿者たる地図愛好家が、ひいては愛書家であるのも見逃せない。学者、小説家、漫画家など、色んな人が自身の読書体験をまじえて地図を語ってくれるから、巻末の索引は近現代の有名どころファンタジー、冒険小説、古典とその作者などなどちょっと豪華。とはいえたぶん有名どころに絞って、語り手基準でコアな話はしていないと思う。自重がなければもっと膨れ上がったはず。世間一般にマイナーでもいいから、もっと奔放に語ってほしいところもあった。
    ニール・ゲイマン読んでみたいなあ。わりと最近、北欧神話の再話文学で名前を見たけど、まさか昔書店でちょっと読んだ、アメリカで異国の神々が大暴れする小説の著者だったとは……。

  • ムーミン谷、ナルニア国、ロビンソン・クルーソーのロードマップ、 物語の地図など
    面白かった
    12000円の本を借りて読める、図書館に感謝。
    地図の端に風を出している人の顔が多いのは何故なのか

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