我が人生 ミハイル・ゴルバチョフ自伝

  • 東京堂出版
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感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (576ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784490210675

作品紹介・あらすじ

東西冷戦終結から30余年。2022年2月、ロシアによるウクライナ軍事侵攻により現代史は新たな段階に入った。プーチン大統領がたびたび引き合いに出す、冷戦終結時NATOが東へ拡大することはないという約束についてしばしば議論となっているが、本書はまさに東西冷戦終結の「当事者」であるゴルバチョフが当時の息詰まる交渉プロセスを振り返る。加えてペレストロイカの意義、ソ連崩壊について、ウクライナ問題、プーチン・ロシアへの評価など、「何も隠し立てせず、私の信念に基づいて正しく行われたことについて、そして我々の失敗についても、率直に語った」作品である。本書のもう一つの読みどころは、旧ソ連時代の幼少時のエピソード、貧しかった戦中・戦後の話、村の学校を出たのちに入学したモスクワ大学での青春時代、最愛の妻ライサ夫人との出会いと、病気で彼女を失ってからの日々など、政治家としてのゴルバチョフだけでなく、一人の人間としての素顔が端々からうかがえることだ。同様に、ゴルバチョフの生涯はソ連・ロシアの現代史そのもので、第二次世界大戦を経てロシアがたどってきた困難な道のりや当時のロシアの人々の暮らし、社会状況を知る上でも絶好の作品である。核戦争の脅威から世界を救うという平和への強い思いでもって冷戦終結を成し遂げ、その後も国内外で積極的に平和へのメッセージを発信し続けているゴルバチョフ。その言葉は、国際秩序が崩壊し第三次世界大戦勃発の危機について語られる今こそとりわけ大きな意味を持つ。附録に最新論考「ペレストロイカを理解し、新思考を貫く」を掲載。佐藤優氏解説。

感想・レビュー・書評

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  • ゴルバチョフ氏死去、91歳 冷戦終結に功績―旧ソ連大統領:時事ドットコム
    https://www.jiji.com/jc/article?k=2022083100150

    我が人生 ミハイル・ゴルバチョフ自伝 - 株式会社 東京堂出版 限りなく広がる知識の世界 ―創業130年―
    http://www.tokyodoshuppan.com/book/b608572.html

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      ソ連最後の指導者ミハイル・ゴルバチョフの珍しい写真 - ロシア・ビヨンド
      https://jp.rbth.com/lifestyle/86...
      ソ連最後の指導者ミハイル・ゴルバチョフの珍しい写真 - ロシア・ビヨンド
      https://jp.rbth.com/lifestyle/86597-soren-saigo-shidousya-mikhail-gorbachev-mezurashii-syashin
      2022/09/02
    • 猫丸(nyancomaru)さん
      ゴルバチョフの鼻歌~内外で評価が分かれる大政治家が口ずさんだウクライナの歌 - 山口 昌子|論座 - 朝日新聞社の言論サイト
      https:...
      ゴルバチョフの鼻歌~内外で評価が分かれる大政治家が口ずさんだウクライナの歌 - 山口 昌子|論座 - 朝日新聞社の言論サイト
      https://webronza.asahi.com/politics/articles/2022090600003.html
      2022/09/08
    • 猫丸(nyancomaru)さん
      ゴルバチョフ氏の忘れ得ぬ言葉 世界が真に必要とするものを語った指導者 - CNN.co.jp
      https://www.cnn.co.jp/o...
      ゴルバチョフ氏の忘れ得ぬ言葉 世界が真に必要とするものを語った指導者 - CNN.co.jp
      https://www.cnn.co.jp/opinion/35192744.html
      2022/09/17
  • 東2法経図・6F開架:289.3A/G67g//K

  • ふむ

  • ペレストロイカとは大衆による生きた創造が大黒柱となる。それは民主主義、社会主知的自主管理の全方位的な発展であり、イニシアティブと自主活動の奨励であり、規律と秩序の強化であり、社会のあらゆる生活分野での情報公開、批評や自己批判の拡大。これは個人の価値と尊厳に対して高い敬意を払うものである。

    ロシアはペレストロイカが外国で、とりわけ西側諸国でどのように受け止められているか、常に関心を持っていた。好奇心からではなく政治家として義務から。

    新しい政治思考の基本原則は単純である。核戦争は政治、経済、イデオロギー、その他のいかなる目的を達成する手段になりえないということだ。

  • 家族、特に奥様ご存命のときには20歳から4kgしか増えないほど食に気をつけていたよう。孫からはナイーブになったことがない、と言われるタフぷり。
    2014年の米露への書簡などすべの行動が平和につながる。

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著者プロフィール

1931年3月2日、旧ソ連ロシア共和国スタブロポリ地方の農家に生まれる。55年モスクワ大学法学部卒業。ソ連共産党のスタブロポリ地方委員会第一書記、党中央委員会第二書記などを経て、85年3月に54歳でソ連の最高指導者である党中央委員会書記長に就任。ペレストロイカ(改革)に着手して国内の民主化を進める一方、新思考外交を展開した。85年11月にはレーガン米大統領とのジュネーブ首脳会談で、「核戦争に勝者はなく、その戦いは決してしてはならない」と合意したのをきっかけに、初の核兵器削減や東西冷戦の終結へと導いた。89年5月から、刷新されたソ連最高会議の初代議長を兼任後、90年3月にはソ連の初代大統領に就任。90年、ノーベル平和賞を受賞した。しかし、91年8月に起きた保守派によるクーデター未遂事件を機に国内での政治的権威を失い、91年12月25日、ソ連崩壊とともに大統領を辞任した。大統領退任後はゴルバチョフ財団の総裁を務め、講演活動や執筆、環境運動などに従事。人類共通の利益、政治思考の非軍事化、人間の安全保障の観点から世界に発信を続けている。

「2022年 『我が人生 ミハイル・ゴルバチョフ自伝』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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