- Amazon.co.jp ・本 (194ページ)
- / ISBN・EAN: 9784491028286
作品紹介・あらすじ
どのような授業の変革も、授業観や生徒理解の点から教師としての歩みを振り返り、自らを意味づけ変わるという、心ある一歩からしか始まらない。確かな学力を身につける学び合い授業のあり方を示す。教育観、授業観のパラダイム転換をどのように実現するか。
感想・レビュー・書評
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自分自身の教育観を考え直すきっかけになる1冊。
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本時主義からの脱却という意味では、とくに中学校の数学教師にとっては一読の価値のある本です。
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教える-学ぶ関係から、共に学びあう関係の実践に関する本はないかなー、と本を探していたら本書を見つけた。
内容は、数学教師の著者の哲学をもとにした授業実践が記されている。それをもとに、秋田喜代美が解説を行っている。そのへんにあるハウツー本ではない。
事例が数学ということもあるのかもしれないが、「学び合う」というのはあまり読み取れなかった。
読んでいてもしっくりこないのは、私が現場に出ていないからだろう。実際に教師になって読んだら読み方が大きく変わりそうな本である。
印象に残ったのは次の3つ。
「授業方法を変えてみることで、生徒を変えようと考える教師は多い。また生徒や同僚、校長を変えようと思い、こういう方法を試みたら、生徒が変わった、同僚が変わったと書く本は多い。(中略)そうすると、その変わる技法を手にしようとする。実はそれは、現実を見ていない。相手を変えようとして変わることはない。教師自らの中で何かが変わったときに初めて、生徒との間で生じる力動は変わり、関係性が動き始めるのである」(p.11)
「板書の仕方、声の大きさや語り方、(中略)等の「型」の習得は、一面大切なことではある。しかし肝心なのは、伝達方法や技術というよりも、何を伝えたいか、考えさせたいのかという内容そのものであり、内容を生み出す過程である。」(p.24)
「生徒があなたに対して授業中によく使う言葉は何かを意識してみよう。「分かりません」と言えばパスできてしまう授業、途中から生徒の注意が次第に切れていったり、聞かなくなったりする授業展開。生徒の言葉と行動は、あなたの日々の行動を映し出す鏡である。」(p.31)
(まっちー) -
この本、私の恩師が書いた本だったりする(^^)