- 東洋館出版社 (2022年3月22日発売)
本棚登録 : 273人
感想 : 23件
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
Amazon.co.jp ・本 (264ページ) / ISBN・EAN: 9784491047416
作品紹介・あらすじ
土居正博先生 待望の学級経営本!
――学級づくりの成果は、「子どもたちが仲良くなった」とか「掃除にまじめに取り組むようになった」という事象として語られるのではなく、
「学習に真剣に取り組むようになった」とか「一人ひとりの学力が上がった」という、学習面での成果として語られるのがふさわしいのかもしれません。〔本文より〕
土居先生が考える「学級づくり(経営)」とは、一体どのようなものなのか?
〇そもそも学級づくりとは何か
〇育てたい「基礎的資質」を定める
〇授業に「ウラのねらい」をもつ
など、土居先生の考える「学級」「学級づくり」の理念から具体的な指導や子どもの姿まで丁寧にまとめました。
みんなの感想まとめ
学級づくりにおける授業の重要性を深く掘り下げた一冊で、教員と生徒が授業を通じてどのように関係を築くかが中心テーマとなっています。著者は「ウラのねらい」を持つことで、学級経営と学習活動が密接に関連し、双...
感想・レビュー・書評
-
小学校教諭である土居先生が学級経営を語った一冊。
学級経営を語った本は数多くあるが、「授業」という切り口からそれを語った本は多くはない。
しかし、教員と生徒が授業の場でつながることが多い以上、授業は学級経営と切っても切り離すことができないはずである。本書の中でも、学級経営と学習活動は両輪であると書かれている。
土居先生は授業や学習活動に「うらのねらい」を持たせることで、より良い学級をつくっていこうと語っている。
「うらのねらい」は「しつけ」とも言い換えることができるが、そこには教員自身の価値観が色濃く現される。
「うらのねらい」を持たせることの価値は校種や教科を問わず高いはずだ。一方で教員がどのような価値観を子どもたちに強調したいのか・身につけさせたい・鍛えさせたい・植え付けさせたいのかは、教員の数だけ答えがあるはずであり、それだけの価値があることなのか、なぜそれを価値づけたいのか、その価値を語れるだけの言葉を持ち合わせているのかなど、教員自身が自己を見つめ直す必要があると考えた。
中学校は小学校とは違い教科担任制であり、学級をもっていてもクラスの生徒と過ごす時間は、小学校よりも短い。
そう考えると、授業で学級をつくるという視点は中学校教員にとっても欠かすことができないと思った。
現時点の私の中で、生徒に身につけさせたい基礎的資質
▽積極性
▽誠実
▽スピード
▽丁寧さ
▽他者貢献詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
学校生活で最も多くの時間にあたる授業の時間
表題の通り「授業で学級をつくる」ことを
明快に言語化されている
明確な4つの「ウラのねらい」と
その具体例で場面をイメージできる
多くの声かけや働きかけの例が出ているが
そのままやれば良いということではないと思う
先生と子供たちの関係性 先生の個性を踏まえ
自分ならばどう語り、働きかけるかな?
と一度フィルターを通して考えたい -
スピード、積極性(やる気)、ていねいさ、他者尊重。これを常に、どんな授業でも育てていく意識を持つ。そのためには、とにかく子供を見る。こっち主体でなく、子供主体。
・返事をさせる
・わかる問題を解かせる
・ての上げるスピード、あげかた、徐々に話すスピードも上げる、結論から話すなど
・まずは書く量をほめる
・音読のスピードを上げる
・復習タイムをとる こまります
・テスト時、名前を書いて丸もらった人から始める 点検をきちんとすること!
・他者尊重 振り返りに友達の名前をいれる
・できる人ができない人のためにもっとやる
・図工 話しながらやる?しーんとやる?
・体育 裏の目的 勝ち負けにこだわらず、チームワークよくやるのが1番
-
授業をどう学級経営にいかすか分かりやすく具体的に書かれた素晴らしい一冊。
著者は、積極性、スピード、丁寧さ、他者尊重の四つを上げているがその四つを含めて自己肯定感を高めるというのが最大のウラのめあてだと思った。
あともう一つを上げるなら粘り強さ。これも授業で育んでいきたい。
-
土居先生の学級経営本。他の書籍の中で、ウラの狙いについて言及されてきたが、この本を読んで、その具体や実践時の空気感が分かった。私の欠点を補うために必須な一冊。
-
授業を通しての学級づくりは、「うらのねらい」を持つことが大切。これは、授業のねらいのウラということであるが、学級づくりには大切だ。
そのためにはまず、自分が育てたいクラス像や子ども像を持つことが必要。それをもとに、子供の様子にアンテナを張って、いい行動を褒めることがたいせつだ。
また、この筆者の褒め方はいつも問いかけることが多い。それも、子供たちに考えさせて、腑に落とすことができる良い指導だと思ったので、参考にしたい。
おれは、「スピード」「他者尊重」「丁寧さ」「積極性」の全てが大切だと思ったので、それを意識したい。 -
特に「実践編」の、メモを取る手が止まりませんでした。
・何より「基礎的資質」を授業を通じて育てる
・「まぁいいか」などと
一旦おろそかにすることをしない
・良い姿を見つけて広める
・年度初めこそウラのねらいを重視する
→返事だったらその一つをねらいに
→その気になれば全員が挙手できる場面を
意図的につくる
→挙げ方も指導する
→書かせる際は量も指示(◯分なので◯行)
・道徳の教材文のあらすじを
ペアで交互に言っていく
・前の授業の終わりに準備する癖をつけさせる
・放っておくと遅い。音読も発言も。
・説明文は「復習タイム」で
話し合う際の「基礎」を保障
・手紙配付は班ごとに取りに来させる
・名前を丁寧に書かせる。
テストも名前を書いて持って来させる
・提出させるときは教師に向け、一言添えて。
・作文指導は段階を踏んで書かせ、点検する。
・「句読点読み」を徹底して指導
・今、目の前で起こったことを
「教材」として考える
・なるべく直接的に言わず、
子どもに考えさせ、言わせる。
・振り返りには友達の名前を入れる
「少し早く学習を進められるからって、それは偉いことなのでしょうか。自分が終わればそれで良いのでしょうか。それって、かっこ悪くないですか。」「力のある人は、その力を、人のことを考えることに使うものですよ。そういう人が、クラスの良い雰囲気をつくるのです」
「あなたが注意していいのは、あなたの勉強が邪魔されたときですよ」 -
年度初めに読みたい本
-
すごく良かった。学級づくりは授業外の時間、指導は授業中って分類していたかもしれない。
学級づくりの素材は「子どもたちの姿」であること、ウラのねらい (育みたい子ども像) を授業でもって指導に活かすこと。
その具体的な実践例がすごく自分のためになった。
何度でも読み返したい! -
熱い気持ちが蘇った
-
初任〜中堅。
伸び悩んでる人にオススメかも。
「表とウラのねらいをもつ」は、うんうん、と改めて自分の中で整理がついた。
自分の実践を言語化してきてない人にもおすすめかも。 -
授業と学級作りは、両輪。
頭では分かっているが、自分が別でやっているのだと改めて気がついた。
授業を通す中で、学級づくりのポイントも押さえたい。
特に、「それは、あなたに迷惑をかけているのですか?」は、胸を刺された。
自分に足りないことが明確になった。 -
実践的な内容が多く本当にためになる1冊だった。
中学や高校にも応用出来そうなことがたくさんあった。
ウラの狙いを持つ・・・教師自身がどのような学級作りをしていきたいか、どのような子に育てたいか
年度始めの授業・・・だれでも簡単に取り組めるものをする。学力差があるから。俺にもできるってなることが大事
基礎的資質
・積極性
・丁寧さ
・スピード
・他者尊重
積極性を出すために大切なことは、ハードルを下げること、無理なことを求めないこと。
社会は読めないと面白くない
プリントやテストをする時に終わった人から読みがなを書かせる -
基礎的資質
①積極性②スピード③丁寧さ④他者尊重
それぞれつながり、影響しあっているこれらを授業で育てる
ウラのねらい・・・観点を絞る
自分が育てたい子供像は、この授業の中であればこのように行動する子だと明確にする。授業中に学級づくりをすると、学級づくり上の成果や課題を読み取れるようになる。
まぁいいかと一旦おろそかにしてしまうと、なかなか取り返しがつかない
オモテのねらいと、ウラのねらいの比重を年度末にかけて変えていく
短時間学習で子どもをみる!積極性とスピードを引き出す
やれることはやる やれるかわからないけどやってみる 失敗より挑戦しない方が恥ずかしい
自分の中でもう一回整理する!
-
「授業を通して学級づくり」の意見には大賛成。学校生活全体を通して、学級づくりを行なっている。そして、その学級づくりがその子の成長を支えるものになってくる。
著書は裏のねらいとして「積極性」「スピード」「丁寧さ」「他者尊重」を挙げられていた。ここに関しては、その先生の色によってだと考える。所謂、学級のカラーになっていくのではないか。これが、4つが大切なのではなく、裏のねらいをもって教育活動を行うことが大切なのである。一貫性を持たせることで、伝える頻度が高まりより子どもたちの行動へと変化が出てくると考えられる。
「学校づくり」にどのような主眼を置いているかによってこの本の読み方が変わってくるかもしれない。子どもたちを鍛え伸ばす学級づくりであれば、本書のように裏のねらいをもって子どもたちの行動を個別または全体で価値づけながら、教師の意図した方向へと導いていけると思う。子どもたちも自分たちの成長を実感でき、いきいきしているであろう。逆にそれがコントロールに感じてしまう場合も考えられる。教育観に関わる問題であり、どちらが正しいはないのではないか。合う、合わないはあると思う。
「裏のねらい」は必ずもつべきであるし、子どもたちを見取る視点としても重要である。他の書籍同様、著書の丁寧さと誠実性が一貫していると感じた。 -
裏の狙い
おそらく学級経営が上手だと言われている先生方が意識的にしろ、無意識的にしろ行なっていることだろうと感じた。
自分自身、この本を読みながらあそこであの言動を価値づけてあげられたのにや、あそこで流してしまったらこういうことになったのかなど自分のクラスのことを思い浮かべながら読むことができた。
一貫して述べられているのは教師の中にどうありたいか、どういう力を育てたいかという軸が必要ということ。そこがブレなければその観点に沿って、子どもの言動に対してフィードバックをかけ続けられると感じた。
春休みのこの時期にもう一度自分の軸について見直して子どもが本当に生き生きと成長できるクラスそして個人を目指していきたい。
著者プロフィール
土居正博の作品
