ピッチ上の真実 ゲームの印象を整えるためのシン・サッカー分析術

  • 東洋館出版社 (2024年12月10日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (220ページ) / ISBN・EAN: 9784491056722

作品紹介・あらすじ

新進気鋭のアナリストが導き出すサッカーデータ革命!


現代のアタッキングフットボールに欠かせない
データ指標「パッキングレート」と「インペクト」


 サッカーを分析する指標に「パッキングレート」と「インペクト」がある。パッキングレートは「どれだけ前進したか」を表す指標で、インペクトは「どれだけ相手DFの裏を取ったか」を表す数字である。

 ドイツなど欧州最先端で用いられる分析ツールであり、サッカーのピッチ上で起きている現象を正確に示すといわれている。2016年の欧州選手権では、大会の全51試合で対戦相手よりもインペクトが高かったチームが負けない確率は94%といった数字も明らかにされている。現在も攻撃的なサッカーが主流の欧州では重宝されるデータツールとなっている。


 だが、日本では「パッキングレート」や「インペクト」の有用性が認識されていながら、実際にピッチ上から該当するプレーを抽出し、分析指標としてチームに還元できる使い手がほぼいない。その状況において、元々フットサル界でアナリストを務めていた著者・橋谷英志郎氏は、2022年からサッカー界に入り、関東リーグ1部(当時)の栃木シティFCにおいてヘッドアナリストとして活躍するなかでこれらの分析ツールを導入し、チームをJFLに昇格させる原動力となった。


 本書では、「パッキングレート」と「インペクト」の有用性を解説するとともに、アタッキングフットボールに欠かせない、勝利に直結したデータ分析をどのように活用していくのか、実体験を踏まえて伝えていく。


いまやドイツ代表を打ち負かす日本代表が
なぜアジアカップで敗北を喫したのか


「パッキングレート」と「インペクト」のデータ指標は、著者いわく、断片的になりやすい主観を整えることができるという。そこで、ここ数年大きな進化を遂げているサッカー日本代表にも注目した。著者には「パッキングレート」と「インペクト」を用いて、以下の3試合を独自に分析してもらっている。


・2022年カタールワールドカップ ドイツ代表対日本代表
・2023年国際親善試合 ドイツ代表対日本代表
・2024年アジアカップ 日本代表対イラン代表

 うまくいったドイツ戦と、うまくいかなかったイラン戦にどういった違いがあったのか。実際のスタッツを基に著者が解説する。

感想・レビュー・書評

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  • この世界(サッカーのデータ分析)に関しては、
    全くの素人なのですが、とても興味深い本でした。

    W杯のドイツ対ブラジル戦で、
    一般的な指標(パス成功率やらボール支配率だったかな?)では、
    ブラジルが優っていたのに対して、
    実際の試合結果はドイツが大勝したので、
    試合結果を反映できる指標は何か?を追求した本。

    パッキングレートとインペクトという
    聞き慣れない指標を使えば、
    8-9割は勝利側を推察できるという
    魔法の様な指標が提示されています。
    てっきり、この指標は著者が考え付いたものかと
    思っていましたが、データ分析が進んでいる欧州で
    編み出されたもののようです。

    個人的に興味深かったことは、
    ・選手個人の能力に基づいている訳ではなく、
    選手のアクションに基づいた指標であること
    ・これらの指標も決して万能ではなく、
    特に監督の志向するサッカー哲学に
    合っている必要がある
    ことの2点です。

    さらに、著者自身がこれらの指標を集めるために、
    1試合当たり5時間ほどかけて手作業で分析していたとのこと。
    分析が面倒で、指標について知っている人は多くても、
    実際に分析した人は(当時は)皆無だったこと。
    (今なら、AIとかで分析できるのかな、
    分かんないけど。)
    著者のデータ分析に対する熱意が伝わってきます。

    そんなことを学びつつ、自分の仕事にも
    ヒントを貰えた本だったので、
    自分にとっては期待値以上の価値のある本でした。

  • パッキングレートとかインペクトとか興味深いんだけど、動画解析がこれだけ流行っている現代で、こういうデータって他のもたくさんあるのではと思って、その中でどれくらいこれらの有効性が高く、そしてどれくらい分析の分野で普及しているのかというのが気になった。
    栃木シティの躍進はきっとこういうピッチ上の分析だけではないんだろうと思う。
    データの活かし方の章をもうちょっとまとめてほしかった。

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