座右の古典 ―賢者の言葉に人生が変わる

著者 :
  • 東洋経済新報社
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本棚登録 : 345
レビュー : 29
  • Amazon.co.jp ・本 (324ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784492044032

作品紹介・あらすじ

京大人気No.1講義カマタ教授が送る。いまこそ読みたい"使える"古典、50選。

感想・レビュー・書評

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  • 火山学者である著者は、「理科系の読書術」や「世界がわかる理系の名著」などの著書でも有名な方。繰り返し言うが、「理系」の方だ。
    ところが、このガイドブックに載せられた古典の名著は全部で50冊。
    それも研究において人生において様々な恩恵を受けた本を厳選して、50冊だ。
    理系と文系のボーダーを軽やかに飛び越え、古今東西の名著が列挙された見事さはため息もの。

    興味のままに読書を続けていると、古典にはなかなか手が出ないものだ。
    しかし、変化にばかり目を向けていては翻弄されるばかり。
    長い時を経てふるいにかけられた古典を読むことのメリットを、著者はこう語る。
    「未来に対するビジョンが得られる」「現代を読み解くキーワードが得られる」
    「本質をつかむ訓練が出来、どうでも良いことに振り回されなくなる」
    「過去の偉人の生き様を追体験できる」
    そして、コミュニケーションに必要なツールまで与えてくれるとも。
    一冊の古典を読むことによって、著者が一生かけて試行錯誤の果てに得た知恵と処世術をも得られる、ということだ。

    かと言って、崇め奉って、感心ばかりして読むものではないとも言う。
    好きなように古典を読んだり使ったりして構わないのだということだ。
    そんな前書きを読むと、ガイドの方法が大変納得がいくものになって来る。

    解説の冒頭に「Point」がまずあり、重要な切り口が示してある。
    次に「覚えておきたいこの名文」で、これは本文からの短いエッセンス。
    それから「あらすじ」が約6ページ分。
    解説の最後には「Kamata's eye」として学びのポイントを3つ挙げてある。
    更に、紹介された古典の別訳や関連書籍も数冊載せてある徹底ぶり。
    そんな工夫されたガイドのためか、古典が非常に親しみやすくなっている。
    特に「あらすじ」では、生涯のどの段階でこの本に出会い、どんな風に受け取り、
    どんな時に役立ったかが述べられていて、それはそれは分かり易い。

    「論語」「幸福論」「ソクラテスの弁明」「風姿花伝」「方法序説」「孫子」
    「君主論」「神曲」「春宵十話」「コモン・センス」・・さもありなんの選書だが
    「からだの知恵」「風邪の効用」などという、思わず「!!」の選書もある。
    「コロンブス航海記」やチャーチルの名著「第二次世界大戦回顧録」なども。
    ブク友さんに人気の高いアドラーの著書もある。

    心を動かされたのは、神谷美恵子の「生きがいについて」の解説部分。
    『世に名著はたくさんあるが、若い頃の私を救った名著の第一は本書だった』
    という記述を見つけた時。
    はい、私もです。10代から20代にかけて、辛い時・悲しい時は必ず開く本だった。
    もう何十回読んだか分からないほどだ。
    ここで、著者がぐんと身近に感じられた。ええ、ついていきますとも。
    古典は、いつの時代も素晴らしい。読もう、読もう。
    殆どの本が文庫化されて、手が届く価格で市場に出ている。なんて素敵なんだ。

    • えりりんさん
      レビューをみて、借りてきました
      レビューをみて、借りてきました
      2019/09/22
    • nejidonさん
      えりりんさん、こんにちは(^^♪
      いつもありがとうございます!
      拙いレビューでもえりりんさんの読書のきっかけになれたかと思うと、とても嬉...
      えりりんさん、こんにちは(^^♪
      いつもありがとうございます!
      拙いレビューでもえりりんさんの読書のきっかけになれたかと思うと、とても嬉しいです。
      読みごたえたっぷりなので、どうぞごゆっくり(#^.^#)
      レビューも楽しみにしております。
      2019/09/22
  • レビューで知って。
    いい本です。

    大事な一文
    あらすじ
    解説
    まとめ

    この構成がいい。
    時間のないときは、最初と最後だけ読めばいい( ´艸`)

    《原書にあたりたいと思った本》
    ①幸福論 ヒルティ
    自分の仕事が完了したら、すぐさま退くのがよい。

    ②自助論 スマイルズ
    優れた仕事を成し遂げるには、自尊心がなければならない。

    ③生きがいについて 神谷美恵子
    他人をあまり意識せず、「自分らしさ」をもっとだしてよい。
    生きがいは自分の価値観で決まる。
    落ち込んだときには、他者への貢献を考える。

    ④第二次大戦回顧録
    勝者は敗者を完膚なきまでに叩きのめしてはならない。

    ⑤孫子
    戦わないで勝つのが最上。
    隙間法で必ず勝てる場所を見つける。
    (誰もしない研究をする)

    ⑥君主論
    慕われるより恐れられること。憎まれないこと。
    軽蔑されないこと。ときには冷酷になること。

  • 京大で人気教授の読書本。おすすめの古典を紹介してくれている。色んな人の血肉となっている図書の話を聞くのはとても楽しい。
    しかし、こう見ると読んでいる本も少しあるけど、古典とよばれている本を本当に読んでいないなと思う。

  • 落ち込んだ時は、他者への貢献を考える。

    人の感心に関心を持つ。

    自分に投資し、一流にふれよ。

    謙遜でない人は、分別が足りない。

  • 岩崎勝彦先生 推薦

    古今東西の賢者の言葉が要約されています。
    この本が切掛けでさらに古典を読むには、丁度良い入門書です。

  • 「古典を読んでみたいけど、何からはじめればいいか分からない」


    そんな読書愛好家のガイドブックとなる本。


    その古典を読み実生活にどう生かされたかを、筆者が自らの経験を交えて紹介しています。



    長い時間に渡り人々に読み継がれ、その度にふるいにかけられて残された古典。そこには不変の真理が詰まっています。


    古典を読むことは有意義である。


    そんな話をよく聞きますが、実は古典のガイドブックはあまりないのです。


    早速、一つずつ読破したいと思います。

  • 2011年157冊目。満足度★★★★★

  • 2018.05.05 『理科系の読書術』の著者鎌田浩毅氏が書いた古典の本。著者は理系の知学者。
    2018.12.18 予約

  • 2010/11/12

  • オーディオブックで読了。
    所謂書評本ではあるが、紹介や講評だけで無く、著者の学びや興味関心フィルターを通した解釈が示されており、大変参考になった。

    何冊か本書をキッカケに手に取った本があるのだけど、不思議なことにほとんどの本がタイトルと著者を知っていた。知らない本との出会いというよりは、名前は知っていたけど興味を持つことがなかった本の良さを、鎌田先生がやさしく教えてくれたという感じか。

    本書では古典を読むことで次の4つのメリットがあると説く。

    <blockquote>(1)未来に対するビジョンが得られる。
    (2)現代を読み解くキーワードが得られる。
    (3)本質をつかむ訓練ができ、どうでも良いことに振り回されなくなる。
    (4)過去の偉人の生きざまを追体験できる。</blockquote>

    世界史や国語、あるいは大学時代の講義などで見聞きした「不朽の名著」。特に時間をもてあましていた学生時代などに、これらを読まずに来たことに若干の後悔を感じずにはいられない。

    しかし、それと共にきっとあの頃の僕では理解することが難しかったろうとも思うし、何をどう読んでいけば良いかも分からなかったろうと思う。つまり、再びその名を聞き興味を持った今こそが、古典と共に歩み出す時なのだろうとも思うのだ。

    本書は、古典に挑戦してみたいとお考えの方には実に良い手引き書だと思う。

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著者プロフィール

鎌田浩毅(かまた・ひろき)
京都大学大学院 人間・環境学研究科教授。1955年東京生まれ。1979年東京大学理学部地学科卒業。通産省地質調査所主任研究官、米国内務省カスケード火山観測所上級研究員などを経て、1997年より京都大学大学院人間・環境学研究科教授、京都大学総合人間学部教授。東京大学理学博士。日本地質学会火山部会長、日本火山学会理事、気象庁活火山改訂委員、内閣府災害教訓継承分科会委員などを歴任。
京大の講義は毎年数百人を集める人気で教養科目1位の評価。科学啓発に熱心な「科学の伝道師」としても活躍。
『火山はすごい』(PHP新書)、『成功術 時間の戦略』(文春新書)、『火山噴火』(岩波新書)、『富士山噴火』『地学ノススメ』(いずれも講談社ブルーバックス)、『地球の歴史』(中公新書、全3巻)など著書多数。

「2019年 『富士山噴火と南海トラフ 海が揺さぶる陸のマグマ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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