もし富士山が噴火したら

著者 :
  • 東洋経済新報社
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  • Amazon.co.jp ・本 (176ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784492044360

作品紹介・あらすじ

これから東日本で続く地殻変動と、その後の東海・東南海・南海地震の三連動は、いずれも避けて通ることができません。そして、日本列島を舞台とする大地の営みの中に、富士山の噴火というメニューも入っているのです。日本列島では地震の活動期が続き、首都圏が灰まみれに?!火山の知識と自分の身を守る方法がマンガを交えて楽しく学べる。

感想・レビュー・書評

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  • 〖本から〗
    注意すべきは火山灰!
    火山灰は細かいガラス片である

    ライフラインがダウンする前に確保しておくべきもの
    No.1 水
    No.2 食料
    No.3懐中電灯とラジオ

    火砕流の速度、100km、温度にして600度

    火山の寿命はだいたい100万年
    富士山は、人間ならばまだ10歳

    富士山の噴火場所
    「側火口」という、山腹のたくさんの火口が噴火候補

    富士山は今まで何年に1回噴火してた?
    少なくとも100年に1回くらい、噴火していた。でも、それが300年噴火していない・・・。

    300年噴火していない富士山の蓄積したマグマの量は・・・!?
    東京ドーム240杯分!!

    宝永地震の49日後に噴火

    溶岩の温度は1000度くらい

    噴火による被害総額は2兆5000億円

  • ブルーバックスの「富士山噴火と南海トラフ」を読み始めて、その著者の鎌田先生に監修の漫画があることを知り、先にそちらを読んでみたもの。
    イメージとして理解するには漫画が手っ取り早いと思っており、本書で富士山が噴火したらどのようなことが生じるかということのイメージを持つことができた。
    仕事としても噴火による降灰が設備に積もったらどうするか、ということを考える必要もあるのだが、ただ水で洗えばよいというわけにもいかなさそうであることがわかった。また、灰の成分はガラスを主としており、吸うわけにはいかないし、目に入れるのもまずいということがわかった。
    噴火の兆候は1か月くらい前にわかるということだが、そのタイミングでマスクやゴーグルを手に入れようと思っても売り切れるだろうし、非常時に備えて購入しておこうと思う。
    また、富士山は過去2000年の間に75回の噴火をしているそうで単純計算では30年に1回噴火していたことになる。それが直近300年は噴火していないらしい。ということはそれだけマグマがたまっていて、そのたまっているマグマの量は東京ドーム240杯分。これは1991年の雲仙普賢岳の噴火で放出された4年間のマグマの量の4倍とのことである。
    この話を聞くと、富士山の噴火はこの先いつでも起こりそうだし起こったらかなりの規模になるのではないかと心配になる。備えを確実に行う必要があると改めて感じた次第。

  • 火山灰って 灰じゃなくて
    ガラスのような鉱石なんですね
    肺が弱い私には ちょっと恐怖の物体です
    マスクは必須!!
    水にぬれると粘土状になるので
    色んな所がつまったり しそうですね

  • 面白いんだけど、こういったシミュレーションは実際のところどこまで現実を反映できているんだろうね。
    たとえばATMが動かなくなるから現金を引き出しとけみたいな話があるけど、ATMが動かなくなる状態にまでなったら、そもそも流通がストップするんで、金なんて関係なくなるのでは、などなどいろんなところで首をひねった。ただ自分の疑問が正しいという自信があるわけでもない。

    あと短期的な噴火は予測できるとしているけど、これもそうなのかなあ。御岳山の例もあるしなあ、と思った。

  • 読書録「もし富士山が噴火したら」3

    著者 鎌田浩毅、高世えり子
    出版 東洋経済新報社

    p169より引用
    “とはいえ、自然は人知を超えるものです。
    最初の噴火予知によって避難の支持はできま
    すが、その後の推移はなかなか思うように予
    測できません。”

    目次から抜粋引用
    “もし東京出張中に富士山が噴火したら
     もし富士登山中に噴火がはじまったら
     もっと知りたい、富士山と噴火の基礎知識


     理学博士と漫画家の二人による、富士山の
    噴火による影響などについて書かれた一冊。
     普段の生活時に噴火が起こった時の影響か
    ら富士山についての質疑応答まで、漫画と解
    説を組み合わせて読みやすく書かれています。

     上記の引用は、噴火の予知予測について書
    かれた項での一文。
    現在のところでは、予知はあまり当てに出来
    ないということが、今年の火山の噴火を見て
    いたら思ってしまうことです。
    事が起こってからしか対処できないので、起
    こった時により良く行動できるように、普段
    から色々調べておくのがいいのではないで
    しょうか。
     世界遺産に登録されて、登山客も増えてい
    る今だからこそ、突然の噴火に備えて読んで
    おいてもいい一冊だと思います。

    ーーーーー

  • H25秋ビブバト研修参加本。
    富士山は、まだまだ若い火山。必ず噴火するそうです。いつかはわからないけれど、地震にくらべればある程度予測もできるとか。
    もし、東京出張中に、富士山が噴火したらどうすればいい?
    富士山登山中に噴火して、溶岩が流れてきたらどっちに逃げる?など富士山噴火がマンガとクイズと解説でわかりやすく説明されています。
    火山を習う5年生以上で読めると思います。(i44)

  • 東日本大震災以降,実は,富士山の活動も活発になっている。

    富士山は,平均100年に1度の割合で噴火している。
    直近300年間は噴火していない。
    つまり,300年分のマグマが富士山には蓄えられているワケです。

    したがって,いつ富士山が噴火しても不思議ではなかったりします。

    富士山の噴火の場合,地震と違って,
    その噴火の前兆を観測することができます。

    前兆が観測されると「そろそろ噴火しそうです」と,
    前もって気象庁から広報されるみたいです。

    だから,ある程度は,避難等の準備の猶予がある。

    まぁ,そんなこんな,富士山の噴火に関することを漫画を交えて,
    分かりやすく説明せいているのが本書です。
    導入本の導入本という感じです。

  • 富士山噴火は必然。溶岩・化石流。ガラスの火山灰、煙で悪視界。

    こんな時期、目をつぶっていたいこと。誰か代わりに考えておいて、では済まないのかぁ。。

  •  タイトルでかったら、漫画だった。でも中身は濃い。

     基本的な情報として、火山灰は小さなチリとして、コンピュータの誤作動を引き起こすので、鉄道、ガス、電気などのライフラインや産業活動に大きなダメージをもたらす。

     その前提で真剣に準備する必要がある。

    (1)富士山は過去30年に一度噴火していたが、近年300年ほど噴火していない。(p115)

     地下にマグマがたまっているのは確からしい。

    (2)貞観地震の5年後(869年)に富士山の噴火があり、3連動だった宝永地震(1707年)の49日後に富士山は噴火している。(p127)

     南海トラフと富士山噴火が連動したらどないしよ。

    (3)富士山の溶岩はさらさらしており、三島まで流れたこともある。(p137)

     地元の誇り、富士山も危険な火山だと再認識。

     漫画で再認識するところが、不勉強な証拠。

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著者プロフィール

鎌田 浩毅(かまた・ひろき)
1955年東京生まれ。筑波大学附属駒場中・高等学校卒業。東京大学理学部地学科卒業。通産省、京都大学大学院人間・環境学研究科教授を経て、現在京都大学レジリエンス実践ユニット特任教授・同名誉教授。専門は火山学、地球科学、科学教育。「京大人気No.1教授」の「科学の伝道師」。著書は『新版 一生モノの勉強法』『座右の古典』(ちくま文庫)、『やりなおし高校地学』(ちくま新書)、『地学のツボ』(ちくまプリマー新書)など。

「2021年 『100年無敵の勉強法』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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