読書の技法

著者 :
  • 東洋経済新報社
3.74
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  • (17)
本棚登録 : 3906
レビュー : 521
  • Amazon.co.jp ・本 (279ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784492044698

作品紹介・あらすじ

月平均300冊、多い月は500冊以上。佐藤流本の読み方を初公開!

感想・レビュー・書評

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  • 月平均300冊、多い月は500冊以上の「書籍」に目を通されるという、
    元外務省情報分析官・佐藤優さんが、ご自身の読書術についてまとめられた一冊です。

    - 筆者は、本書を通じ、読者に、読書の有用性について訴えたかった。

    貧乏性な私はどうしても、一通り目を通したくなってしまう傾向があるので、
    "超速読"、"速読"、"熟読"の区分がとても興味深く、いい刺激になりました。

    といっても、全てを同じ枠組みにはめて"読む"というわけではなく、
    まずは、自分にとって有益かどうかの区分けをしてはどうか、と仰っているのだと思います。

    - 大雑把に理解・記憶し、「インデックス」をつけて整理する

    まずは「自分にとっての位置付けを判別するための"超速読"」、
    店頭での立ち読みと同じ感覚でしょうか、、ふむふむ。

    その上で「概要だけ抑えればいいとの判断であれば"速読"」、
    問題提起と結論を抑えれば十分な書籍は、こんな感じで。。

    さらに、「自分にとっての「基本書」になるであろう一冊を読み込む際には"熟読"」、
    これはかなりコッテリとした読み方を示唆されていました、、ノート必須。

    ちょうど今年は、学術系の本を読む環境にもあり、とても参考になりました。
    全てをコッテリと読んでいたら、とてもではないですが終わらないので。。

    なお興味深かったのは、そうやってインフォメーションした"情報"について、

    - テーマを決め、週に1回書評の会合を行う

    との形でエクスフォーメーションする事を推奨している点でしょうか。

    これは、同じ一冊の「本」に対する解釈を比較してもいいでしょうし、
    同じテーマ対するアプローチを、様々な「本」を題材に比較しても面白いでしょう。

    また、日々の生活の中で面白いと感じた「本」をただアウトプットするのも楽しいかと。

    いずれにせよ、自分の頭の中でもやっとしているコトなども、
    他者に伝えようと意識することで、整理されていくのだと思います。

    もう一つ印象的であったのが、次の一片にまつわるトピック。

    - 歴史書や哲学書、さらに小説など、意外な本を挙げないとならない。

    なんでも、優れた情報専門家はすべからく読書好きとの事で、雑談していると、
    専門分野とは別の、歴史書や哲学書、小説などの意外な本に興味を持つことが多いそうで。

    さらにはこの意外な本がどこかで仕事につながることもあるとか。。
    本棚で人柄も推し量れたりもするので、そうやって判断材料にしてるんだろうなぁ、、と。

    確かに「座右の書」というものは、その人の心根を投影している気もします。
    今後機会があったら、人間観察の手法の一つにしてみよう。。

    なんにせよ、教養はどこの世界でも大事なんだなぁ、と改めて実感です。
    そんなこんなで読みたくなった本がさらに増えてしまいました。。

     『古典ギリシャ語初歩』
     『想像の共同体』
     『ネイションとエスニシティ』
     『高校世界史B(教科書)』

    リベラル・アーツをきっちりと修めるには、ギリシャ語の素養が無いとダメなのでしょうか。
    ん、英語でさえ四苦八苦している自分にとってはなかなかに高いハードルです、、なんて。

  • ボンボン本を出している、元外務省分析官による実用書です。
    いわゆる教養人がこうあるべし、とか言って指南書を書くのはよくあることだし、別にそれはいいのだけれど…。
    アラが目立つよなあ。いい点は語り尽くされてるので、気になった点を。
    まず、帯に書かれた月500冊の読書量について。
    全盛期のニーチェが日に200冊、某メンタリストさんが日に30冊、ジャイアント馬場さんが年間200冊なので、割と多い部類です。
    種明かしすると、読みを分けておくことで効率化を図っていました。
    氏が超速読と呼ぶ、パラパラめくって内容をざっと掴む読み方による読書も含めての500冊でした。
    献本された書籍でもこの超速読による選別は行なっているらしい。
    というわけで、端から端まで読んでの500冊ではありませんでした。世の中手品のタネは退屈なのです。

    あとは、おいおい追記します。

  • 熟読・速読・超速読。
    高校の教科書・参考書で
    体系知のベース作り。

    佐藤優の読書術を語った一冊。

    ポイントは2点。

    ○超速読・速読・熟読を使い分ける。
    1冊5分の超速読、1冊30分の速読で
    読むべき本を仕分け。
    その読むべき本を3回熟読。
    1回目は重要部分、わからない部分に線を引きながら読む。
    2回目はさらに重要な部分を抜粋し、
    ノートに30分でできる範囲で抜き書き。
    3回目は結論を3回読んだ後、通読する。

    ○高校の教科書・参考書で体系知の基礎作り。
    ①世界史
    ・青木裕司 世界史B講義の実況中継
    ・これならわかる!ナビゲーター世界史B

    ②日本史A
    ・現代の日本史A 

    ③政治・経済
    ・詳説 政治・経済

    ④国語
    ・出口汪 現代文講義の実況中継

    ⑤数学
    ・新体系・高校数学の教科書
    ・もう一度 高校数学

  • 読書術の本が好きで、様々な著者の本を読んできたが、その中でも自信を持っておすすめ出来るのが三谷宏治氏の『戦略読書』と本書だ。読書をする、という表面的な手法の話だけでに終始せず、きちんと前段となる学び方や考え方にも言及している。一読すると、佐藤氏が「スゴく頭の回転が速いんだろうな」と驚嘆するはずだ。

  • どのように知識を得たらいいのか。月平均300冊読むという著者の情報の整理術を記した本。各教科の勉強法や、現在の社会問題についてどのように考えているかまで幅広く書かれており、他の速読本とは一線を画す。学生から社会人まで是非おすすめしたい一冊だ。

    著者は、読むべき本を速読で嗅ぎ分けている。本屋で自己啓発やハウツー本をパラパラ一冊数分で見てエッセンスを拾って帰ることを趣味としている私だが、著者はきっとこのような読み方で結構難易度の高い本もある程度理解してしまうのだろう。

    著者は気になった本は全て購入して、読むべき本と読むに値しない本を分けているらしいが、私は本屋で立ち読みして、買うべき本と買うに値しない本を分けている(ちなみに著者は本は全て購入することを奨励している)。本書も立ち読みで済ませようと思ったが、詳しく読みたくなって購入してしまった、私的には「読むに値する本」である。

    本書を読んで、読書のこと以外で気付いたこと。何か成功していると言われている人を近くで観察したり、こうやって本から生活スタイルを見てみると、彼らに共通しているのは体力があることだ。勉強も仕事も遊びも人生は体力がある人の方が、普通の人に比べて数倍の力を発揮できる。著者も凄まじい体力を持った1人。そんな著者の頭の中を覗くことができる、新しい本を引き続き心待ちにしたい。

  • ■読書の3つの技法

    1.超速読
    ・5分の制約を設け、最初と最後、目次以外はひたすらページをめくる。
    ・超速読の目的は、本の仕分け作業と、全体の中であたりをつける。

    2.普通の速読
    ・完璧主義を捨て、目的意識を明確にする。
    ・雑誌の場合は、著者が誰かで判断する。
    ・定期を当てながら1ページ15秒で読む。
    ・重要箇所はシャーペンで印をつけ、ポストイットを貼る。
    ・本の重要部分を1ページ15秒、残りを超速読する。
    ・大雑把に理解・記憶し、インデックスをつけて整理する。

    3.熟読
    ・まず本の真ん中くらいのページを読んでみる。
    ・シャーペン、消しゴム、ノートを用意する。
    ・シャーペンで印をつけながら読む。
    ・本に囲みを作る。
    ・囲み部分をノートに写す
    ・結論部分を3回読み、もう一回通読する。

  • 読書中心の生活、幅広い知識、、、高校生・大学生のころにあこがれた理想の姿。筆者はその何歩も先に行く驚愕の姿だった。
    今は40代前半のビジネスパーソンとなり、かつてあこがれた姿には程遠いところにいるわけだが、それでもヒントは満載であった。
    なまった基礎知識を教科書・学参にもとめる。自分の地力を再構築するには確かに最適であるが、全く気付かなかった。
    読書ノートの取り方。抜き書き、自分の意見を書くことで知識の定着が図れる。
    いかに自分の生活の中に読書を取り入れるか。試行錯誤しながら、自分を高めていきたいと思った。モチベーションが上がった本である。

  • 速読とは熟読するための本を選ぶためにすること。基礎知識がない分野は速読することはできない。基礎知識をつけるために高校レベルの教科書と参考書を利用すること。熟読とは3回は通読することであり、重要なところはノートに書き写すこと。これが本当の知識を身につける方法と腹落ちした。

  • 最近読んだ本の中では、最も刺激を受けた。本とはこう有るべき。

  • 月に平均300百冊読むという佐藤優氏の読書論。「速読は当該分野の基礎知識がないと出来ない」、「基礎知識は高校の教科書をマスターすれば身に付く」「歴史小説で日本史、世界史を勉強してはいけない」など、中々興味深い内容となっている。分からないことがあったらそのままにせず、当該分野の基礎内容や原典にあたるという姿勢が大切だと実感。学習意欲が湧く1冊。

  • 本屋に行って、まず買わない(というか愚書である可能性が極めて高い)本だと僕が思っているのは次の条件に当てはまる本である。

    ①本の著者の写真が帯についている
    ②短期間の間に何冊も出版している

    出版業界もマスコミもそうだが、「・・・が売れる」となると、一気にその「売れ筋」のものが大量に出回る。しかし、本など短期間でそんなに出版できるはずがない。結局、短期間でたくさん出版される本のほとんどが類似した情報、重複した情報がほとんどで、質が全く伴っていない。

    この法則にあてはめれば、勝間和代、茂木健一郎、苫米地なにやら、それからこの本の著者である佐藤優が、僕にとって読むに値しないということになる。

    ま、それでも読んでみようかと思ったのは文春新書『ぼくらの頭脳の鍛え方』(後日書評を書く予定)で少し興味を持ってしまったから、敢えて身銭を切って買ってみました。

    結論からいうと、この本に書いてある事を実践できる人って、ほとんどいないと思います。速読なんてする必要はないし、この著者のいう読書なんて楽しくも何ともない。

    結局「俺ってすごい本読んでるでしょ。頭も良いんです。いろんな本読んだから、こういうことも、ああいうことも何でも知ってますよ」と、間接的な自慢の本です。また著者は、小中高の英語・数学・日本史・世界史・政治経済の科目は理解しておくのが社会人の常識だと主張する。そして古代ギリシャ語等も半年かけて学べという。

    もう、言ってることが無茶苦茶。普通の社会人は働きながら、時間を作り出して必要な知識を得ているわけで、みんながみんな著者のような「インテリジェンス」部門で働いているわけではない。英語・数学・歴史全ての分野に精通していたら、それこそこんな本を読む必要すらない。

    こんな著者の頭脳自慢本を、★二つにしたのはこれからの世界は(本等から得られる)知識が必要となるという主張には、共感をおぼえたからで、多少頷くことも無くはないけど、まあ別に買うまでもない本だと思う。

    やはり、先に挙げた法則は当っていたなぁと思う。この著者の本を買うことは、これから先おそらくないだろうなぁと思いました。

  • 最近仕事をしていて、メモをすること、ノートを取ることの重要性をようやく実感として感じられるようになってきた。これまでも様々な方からメモをとることの重要性を教わってきたし、また自分自身でも「メモを取ることは大切だ」と思っていたが、それは偏にそのように指導されてきたからであって、自分の実感に基づくものではなかったように思う。
    社会人になると学生の時ほど時間に余裕がないし、またすぐに頭を(論点などを)切り替えなければならない場面が頻繁に出てくる。そのような経験を積み重ねる中で、自分の思考もある種の非連続的な側面があると感じるようになった。昨日の自分と今の自分は違うものだし、極端なことを言えばさっきの自分と今の自分もやはり完全に同じ存在ではない。であるとすれば、必要なものについては、今と異なる”自分”に対して何かしらの痕跡を残しておかなければならない。
    また最近は、一つ一つのアクションに対して、学生の時とは比較にならないほどコミットしていることに気付く。つまり、意味のないことはしない、それぞれのアクションには、それ相応の覚悟を持っているということだ。
    メモにしても、以前は漫然とメモを取っていたが、今は一つ一つのメモに「なぜその記述をするのか」という自覚を伴っているケースが多くなっている。
    読書も同じようなものかもしれない。これまでは漫然と知的好奇心に基づいて読むことが多かったが、娯楽としての読書は別としても、目的を持った読書であれば、やはりもっとテクニカルに、多量に読みこなしていく必要があると感じた(精読すべき著書とのバランス、見極めも重要)。
    著書を通して感じたことは、速読とは①前提となる基礎的知識を有した上での②高度な情報の取捨選択であるということである。決してごく一部の人間のみが有することのできる特殊な技能ではない(相応の努力は必要だけど)。速読をしている人はそもそも「本を読む」ということに対しての考え方が異なるのだと感じる。自分もこれまでの読書の仕方を少し見直してみたい。

  • とても面白くて一気読み。
    じわじわと売れているようですが、それは、本書が他のビジネス書にありがちな、誰でもできる読書のノウハウ本とは一線を画するからでしょう。
    単純な読書のためのノウハウ本というわけではなく、知識人らしい奥行きのある内容で、読書の有用性について、筆者の読書歴といった話も楽しめる。

    インテリジェンスがいかに知を磨き上げ、見識とものの見方を広げているのかがうかがい知れる。
    ふわふわした読書ではたどり着けないような、腰の座った読書の仕方が提示されています。
    知識の深め方、自分の血肉とする方法を具体的に示している。とても参考になりました。

    ある分野について知るには基礎的な知識が不可欠、熟読対象の読み方の提示、速読の意味、高校レベルの知識と論理力がいかに必要かという話から、高校レベルの教科書、参考書を使った学び方も提案されています。

    ビジネスパーソンだけではなく、どんな仕事の人でも自分の専門分野の学びについて参考にできる部分があります。

  • 読了。面白かった。スパイになれるのではと思った。

  • 12.8.1
    こんにちは、土井英司です。

    本日の一冊は、月平均300冊、多い月は500冊以上を読むという
    博覧強記、元外務省主任分析官の佐藤優氏による『読書の技法』。

    一冊を30分程度で試し読みし、熟読するかどうか、読書ノート
    を作成するかどうかを決める「普通の速読」と、5分で本を仕
    分け、読むべき箇所のあたりをつける「超速読」。著者はこの
    2種類の速読技法を併用することで、驚異的な読書量を可能に
    しています。

    とはいえ、実際に熟読する本は月に4〜5冊で、本書にはそれ
    らの本をどう熟読するか、そのポイントが書かれています。

    ・まず本の真ん中くらいのページを読んでみる<第一読>
    ・シャーペンで印をつけながら読む<第一読>
    ・本に囲みを作る<第二読>
    ・囲みの部分をノートに写す<第二読>
    ・結論部分を3回読み、もう一度通読する<第三読>

    囲みを作る、という発想はこれまでなかったので、さっそく参
    考にしてみようと思いました。
    (確かに、普通に赤ペンを引くより見栄えがきれい)

    ほかにも、「自分の本棚にあえて『積ん読』本のコーナーを作
    り、5〜6冊たまった頃合いを見て、超速読をしてみる」など、
    大量の書籍情報を処理するノウハウが満載。

    そして何より本書が優れているのは、読者に「自分の知識の欠
    損部分を知」ることを推奨している点でしょう。

    高度な本を読みこなすために必要な【世界史】【日本史】【政
    治】【経済】【国語】【数学】の基礎知識と、おすすめ本のブ
    ックガイドがついており、社会人の学び直しに最適の一冊とな
    っています。

    私立文系出身で、「知識の欠損部分」の存在を意識している人
    は、ぜひ本書のブックガイドを見て、参考書を買い漁りましょう。

    表面的な読書をやめ、本気で「知」を身につけたい方に、ぜひ
    おすすめしたい一冊です。

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    ▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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    「熟読できる本の数は限られている」というのは、読書の技法
    を考えるうえでの大原則である。読書に慣れている人でも、専
    門書ならば300ページ程度の本を1カ月に3〜4冊しか熟読で
    きない

    新たな本を読むとき既知の内容に関する部分は読み飛ばし、未
    知の内容を丁寧に読む。このように速読を行うことによって時
    間をかなり圧縮することができる

    基礎知識があるからこそ、該当分野の本を大量に読みこなすこ
    とができるのだ

    なかでも、『岩波講座 世界歴史』(全31巻、岩波書店)と
    『岩波講座 日本歴史』(全23巻、岩波書店)を通読し、世界
    史、日本史についての基礎知識を強化できたことは大きい

    大切なのは、自分の知識の欠損部分を知り、それを補うことだ

    現実の出来事を説明できないなら、本物の知識は身についていない

    1回目に線を引いた部分で特に重要と思う部分をシャーペンで
    線を引いて囲む

    「普通の速読」とは、400ページ程度の一般書や学術書を30分
    程度で読む技法である

    ◆超速読の技法
    5分の制約を設け、最初と最後、目次以外はひたすらページをめくる

    高校段階での数学に不安があり、行列、数列、微分法、積分法
    がまったくできないのに、近代経済学や統計学の知識を身につ
    けようとしても、無理である。その際は数学の基礎力をつけて
    再チャレンジするしか、知識を着実に身につける道はない

    歴史小説で歴史を勉強してはいけない

    恐慌の結果、本格的なリストラに耐え抜くことができる大資本
    だけが生き残り、老舗財閥の力が強化された。そして、社会的
    格差が拡大し、貧困層の不満が強まり、「世直し」の気運が出
    てきた

    改革運動は不遇の知的エリートが起こす

    くれぐれも漫画で基礎知識をつけようとしてはいけない

  • 佐藤優さんの読書のノウハウ、速読から熟読精読まで書かれているのだが、大半は彼がいかに賢い、優秀か、経験豊富かと言うことを誇示しており、また彼の主義主張が多く、読んできて気分がよくない。その一方でノウハウ的なことはあまり書かれていない。

  • 時間が人間にとって最大の制約条件。速読は読まない本を早めに選別するための手段。
    現実の出来事を説明できないなら、本物の知識は身についていない。
    読書ノートには抜書きとコメントを記す。
    社会人になってから教科書と学習参考書を使いこなす。
    読書では完璧主義を捨て、目的意識を明確にする。
    学ぶことに対する姿勢に刺激を受けた。

  • 多読速読について知りたくて読書。

    読書の目的を明確にすることの重要性をリマインド。情報、知識を得るための読書と娯楽のための読書を明確に分離させる。

    速読の目的は、熟読するべき本を探すための選別作業。

    感想を残すること、まとめることで知識を定着化させる。

    『クレヨンしんちゃん』などを真面目に評論している下りが面白い。

    基本的に著者がしかめっ面で腕組んでいるような表紙の本は手に取らない(もろもろ理由あり)が、著者の本は初めて読ませてもらった。

    率直な感想は、超人過ぎて真似できない。自分にとっては再現性は低いものが多数だったが、著者でも毎日4~6時間も読書へ当てているのがすごいと驚嘆した。

    速読を応用して外国語学習を再開したい。

    読書時間:約45分

  • 読む必要のない本を選別する。
    他人の経験、知的努力を読書によって自分のものにする。
    もっともっと本を読まねばならぬ。

  • 異端の外交官であった佐藤優が、自分の読書術と遍歴を明らかにした一冊。外交官として目を通す必要が速読法を生んだのはわかりましたが、熟読する冊数は大きく変わらないのがわかって、ホッとしています。

  • 情報収集について、読書に特化して書いて有るのだけど、非常に有用なノウハウが多くてためになった。熟読の方法(同じ本を3回読む)というのは、確かにこういう読書のやり方をすると、自分自身に知識が残るな、と思ったので、早速試してみたいと思った。まずはこの本を熟読(再読)することから、はじめてみようかな。

  • 「学校の勉強は役に立たない」と思っている人に読んで欲しいと思う。高校教育程度でも上手く使えば武器になる。しかしこのような使い方を必要とする人はあまりいないだろうし、用例でも佐藤優特有の深読みしすぎではないか?と言いたくなるような主張があるため、拒否反応を示してしまう人もいるのではないだろうかと思う。
    しかし佐藤優の著作は知的好奇心をくすぐられるものも多く、この本も新たな道に誘うきっかけとなりうる本なのではないだろうかと思った。

  • 流行りのビジネスパーソン系な気がして、買ったものの、読む気がしないまま置いてた本。
    が、読んでみると、なかなか良かった。

    「速読術は基礎知識のある分野のみで通用するのであって、知識のない本を速読術で読んでも意味がない」
    「まずは熟読ありきで、その先に速読術はある」
    「熟読する本を仕分けする方法として、速読術がある」など、なかなか硬派。

    序盤の筆者の読書に対する体験談も面白い。というか、なかなかゴツい。
    やはり官僚になる人は能力もさることながら、努力量がハンパじゃない。

    具体的に歴史、政治経済、数学など、学術的分野でどの本をどう読むべきかについてページをかなり割いており、お金儲けに片手間に書いた本ではないことも伺える。

    また、本作中によく出てくる表現なので、間違いないと思うが、おそらくこの本は「東大、京大、早慶など、それなりの学歴の人」を対象にしている。
    多少賢いやり方を知っている人間に、汗をかけと指南する本。逆に、そういう基礎体力がない人にはちょっと敷居が高い内容のようにも感じる。

    読んだ後、本を読みたくなる本。

  • いかに、読まない本を選択するか、参考になりました。

  • 知は力であり、力は知である。知力をつけるために必要なのが読書。
    知は基本的に先人の遺産を継承したうえで成立している。このことを理解せずに高望みだけして、難しい本を力技で読んでも知識は全く身につかない。

  • これまで殆ど本を読むことはなかったので、残り短い人生でより多くの本を読む為、自己啓発の為、本物の読書ができる様に購入しました。
    ただ読むだけでなく利点を得て吸収出来る様に必ず熟読速読を体得します。

  • 元外交官で超読書家の読書ノウハウ本です。速読の仕方、というより、本の選別の仕方。読書ノートの作り方。本を読む上で、不足している知識の補完方法。など、知りたかった内容で概ね満足です。201308

  • 佐藤優氏の本は意外にも初めての購入であったが、氏の知性の高さはすごいと思った。
    読書法については、速読モノを中心にいくつか読んだけれどいまいち小手先のテクニックという感がいなめず定着しなかった(大学1年のときに読んだフォトリーディングの本などは確かに役立っているけれど)。昨年就職をし、本当に時間をかけて本を読む時間の確保が難しくなり、切実に速読する必要性が出てきた。そこで、この本に出会ったわけだが、速読だけでなくもっと包括的な本の読み方についての指針が書かれており、非常に参考になった。
    半分くらいのことは自分でできているような気がするけれど、残り半分はシンプルながら王道を行く方法で、むしろ佐藤氏がこうしているのなら間違いないと自信を持って実践していこうという気にさせてくれる。

    その他感想としては、以下の通り。
    ・佐藤氏は猫好きらしい。小室直樹はじめ、優れた孤高の思想家は猫好きが多い。これは、スポーツなどをせずに、脱力=創造力の源泉を得る効果的な方法だからかもしれない。
    ・洋書を読むときに定規を使うことは、新しい指摘。早速試してみたい。
    ・佐藤氏はメモは大学ノート一冊にまとめている。記録・学習・仕事を時系列に集約。やはりシンプル・イズ・ベストなのでしょう。
    ・高校の教科書レベルの習得の徹底に同意。自分は工学部出ましたが、はっきり言って数学は単位は取れても、意味などあまり理解できていなかったと思う。それは高校でやる内容・および意識と、大学で教わるときに期待されるレベルが違っていて、急に飛躍的に難しく感じるようになっているからだと思う。そのため、最近多く出ている社会人向けの高校~大学レベルの本を買って、線形代数などの焼き直しをしている。むしろ、受験とか単位とかから開放された社会人のほうが、純粋に数学を楽しめて面白い。課題は、日本史・世界史。これは、もう丸暗記が苦手で高校時代避けて来たのだけど、少し上の年代の人と話していて自分の世代が「世界史が必修でない」ことのギャップを感じるときが、ままある。(その代わり自分は地理が大好きだったので、今アフリカに仕事で行ったりできているのだが。)どうも自分は、今こういう問題があって、その原因は何なのだろう-という勉強の仕方しかできない。これは、もう少し必然性に迫られるまで改善しないような気が。。。
    ・鳩山首相の知性の高さには、私も同意。安全保障は、うまくいかなくて辞任に追い込まれたけれど、「新しい公共」の定着など民主党政権でしかできなかったであろう仕事もした。小泉さんのように、既得権益にくみしない改革を断行しながら、靖国訪問や国民の心をつかむマスコミ対応など、権力を維持する力量がなかったことが残念。

    いろいろ書きましたが、これからより多くの優れた書物を死ぬまでに味わうために、この本はとても参考になると思います。

  • いわゆる「鈴木宗男疑惑」に関連して逮捕、投獄された元外務省職員、佐藤優。
    僕はその著書『国家の罠』に書かれていた、国家権力による捜査、および外務省の人達がどのような仕事をしているかについての記述を、興味深く読ませてもらいました。
    外務省を失職した後、専業作家となり、数多くの著作を発表しています。
    その佐藤優がはじめて、自らの「読書術」を公開した本を出版したということで、読んでみることにしました。
    著者の読書量はなんと、月に300冊。
    多いときは500冊までに達するという、壮絶な分量です。
    在ロシア日本国大使館に勤務していた期間に習得したというのが、膨大な量の情報に目を通し、選別する技術。
    大量の本をまずは5分程度で「超速読」する。
    その中で、①そのまま終えるもの、②「普通に」速読するもの、③熟読するものに分ける。
    これが、著者の読書技法の根幹と、理解しました。
    その上で、どのように熟読するか、どのような本を熟読すべきものとして選ぶかが、本書には書かれています。
    その中で特に印象に残ったのが、「高校の教科書を読むべし」という部分。
    最近特に、基本的な知識が無い/忘れてしまっている自分を自覚しているので、このように勉強すればよいのだなあと、気づかせてもらえました。
    そして大事なのは、「目的意識を持って勉強すること」。
    自分なりに、補強したいと考えている分野がいくつかあるので、この本を参考にさっそく、取り組んでみたいと思います。

  • 「本の読み方」ではなく、「読書を通した知の身につけ方」を学べる本
    ちょうど歴史を知る必要があると思っていたのでありがたかった。

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著者プロフィール

1961年東京生まれ。埼玉で高校まで過ごす。同志社大学神学部および神学研究科修士課程修了。外務省にて活躍。鈴木宗男事件に連座して最高裁まで争う。現在は作家。

「2019年 『Ai時代の大学論』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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