- Amazon.co.jp (279ページ)
- / ISBN・EAN: 9784492044698
作品紹介・あらすじ
月平均300冊、多い月は500冊以上。佐藤流本の読み方を初公開!
感想・レビュー・書評
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ボンボン本を出している、元外務省分析官による実用書です。
いわゆる教養人がこうあるべし、とか言って指南書を書くのはよくあることだし、別にそれはいいのだけれど…。
アラが目立つよなあ。いい点は語り尽くされてるので、気になった点を。
まず、帯に書かれた月500冊の読書量について。
全盛期のニーチェが日に200冊、某メンタリストさんが日に30冊、ジャイアント馬場さんが年間200冊なので、割と多い部類です。
種明かしすると、読みを分けておくことで効率化を図っていました。
氏が超速読と呼ぶ、パラパラめくって内容をざっと掴む読み方による読書も含めての500冊でした。
献本された書籍でもこの超速読による選別は行なっているらしい。
というわけで、端から端まで読んでの500冊ではありませんでした。世の中手品のタネは退屈なのです。
あとは、おいおい追記します。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
月平均300冊、多い月は500冊以上の「書籍」に目を通されるという、
元外務省情報分析官・佐藤優さんが、ご自身の読書術についてまとめられた一冊です。
- 筆者は、本書を通じ、読者に、読書の有用性について訴えたかった。
貧乏性な私はどうしても、一通り目を通したくなってしまう傾向があるので、
"超速読"、"速読"、"熟読"の区分がとても興味深く、いい刺激になりました。
といっても、全てを同じ枠組みにはめて"読む"というわけではなく、
まずは、自分にとって有益かどうかの区分けをしてはどうか、と仰っているのだと思います。
- 大雑把に理解・記憶し、「インデックス」をつけて整理する
まずは「自分にとっての位置付けを判別するための"超速読"」、
店頭での立ち読みと同じ感覚でしょうか、、ふむふむ。
その上で「概要だけ抑えればいいとの判断であれば"速読"」、
問題提起と結論を抑えれば十分な書籍は、こんな感じで。。
さらに、「自分にとっての「基本書」になるであろう一冊を読み込む際には"熟読"」、
これはかなりコッテリとした読み方を示唆されていました、、ノート必須。
ちょうど今年は、学術系の本を読む環境にもあり、とても参考になりました。
全てをコッテリと読んでいたら、とてもではないですが終わらないので。。
なお興味深かったのは、そうやってインフォメーションした"情報"について、
- テーマを決め、週に1回書評の会合を行う
との形でエクスフォーメーションする事を推奨している点でしょうか。
これは、同じ一冊の「本」に対する解釈を比較してもいいでしょうし、
同じテーマ対するアプローチを、様々な「本」を題材に比較しても面白いでしょう。
また、日々の生活の中で面白いと感じた「本」をただアウトプットするのも楽しいかと。
いずれにせよ、自分の頭の中でもやっとしているコトなども、
他者に伝えようと意識することで、整理されていくのだと思います。
もう一つ印象的であったのが、次の一片にまつわるトピック。
- 歴史書や哲学書、さらに小説など、意外な本を挙げないとならない。
なんでも、優れた情報専門家はすべからく読書好きとの事で、雑談していると、
専門分野とは別の、歴史書や哲学書、小説などの意外な本に興味を持つことが多いそうで。
さらにはこの意外な本がどこかで仕事につながることもあるとか。。
本棚で人柄も推し量れたりもするので、そうやって判断材料にしてるんだろうなぁ、、と。
確かに「座右の書」というものは、その人の心根を投影している気もします。
今後機会があったら、人間観察の手法の一つにしてみよう。。
なんにせよ、教養はどこの世界でも大事なんだなぁ、と改めて実感です。
そんなこんなで読みたくなった本がさらに増えてしまいました。。
『古典ギリシャ語初歩』
『想像の共同体』
『ネイションとエスニシティ』
『高校世界史B(教科書)』
リベラル・アーツをきっちりと修めるには、ギリシャ語の素養が無いとダメなのでしょうか。
ん、英語でさえ四苦八苦している自分にとってはなかなかに高いハードルです、、なんて。 -
熟読・速読・超速読。
高校の教科書・参考書で
体系知のベース作り。
佐藤優の読書術を語った一冊。
ポイントは2点。
○超速読・速読・熟読を使い分ける。
1冊5分の超速読、1冊30分の速読で
読むべき本を仕分け。
その読むべき本を3回熟読。
1回目は重要部分、わからない部分に線を引きながら読む。
2回目はさらに重要な部分を抜粋し、
ノートに30分でできる範囲で抜き書き。
3回目は結論を3回読んだ後、通読する。
○高校の教科書・参考書で体系知の基礎作り。
①世界史
・青木裕司 世界史B講義の実況中継
・これならわかる!ナビゲーター世界史B
②日本史A
・現代の日本史A
③政治・経済
・詳説 政治・経済
④国語
・出口汪 現代文講義の実況中継
⑤数学
・新体系・高校数学の教科書
・もう一度 高校数学 -
読書術の本が好きで、様々な著者の本を読んできたが、その中でも自信を持っておすすめ出来るのが三谷宏治氏の『戦略読書』と本書だ。読書をする、という表面的な手法の話だけでに終始せず、きちんと前段となる学び方や考え方にも言及している。一読すると、佐藤氏が「スゴく頭の回転が速いんだろうな」と驚嘆するはずだ。
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読書法。読んでみたい。
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■読書の3つの技法
1.超速読
・5分の制約を設け、最初と最後、目次以外はひたすらページをめくる。
・超速読の目的は、本の仕分け作業と、全体の中であたりをつける。
2.普通の速読
・完璧主義を捨て、目的意識を明確にする。
・雑誌の場合は、著者が誰かで判断する。
・定期を当てながら1ページ15秒で読む。
・重要箇所はシャーペンで印をつけ、ポストイットを貼る。
・本の重要部分を1ページ15秒、残りを超速読する。
・大雑把に理解・記憶し、インデックスをつけて整理する。
3.熟読
・まず本の真ん中くらいのページを読んでみる。
・シャーペン、消しゴム、ノートを用意する。
・シャーペンで印をつけながら読む。
・本に囲みを作る。
・囲み部分をノートに写す
・結論部分を3回読み、もう一回通読する。 -
読書中心の生活、幅広い知識、、、高校生・大学生のころにあこがれた理想の姿。筆者はその何歩も先に行く驚愕の姿だった。
今は40代前半のビジネスパーソンとなり、かつてあこがれた姿には程遠いところにいるわけだが、それでもヒントは満載であった。
なまった基礎知識を教科書・学参にもとめる。自分の地力を再構築するには確かに最適であるが、全く気付かなかった。
読書ノートの取り方。抜き書き、自分の意見を書くことで知識の定着が図れる。
いかに自分の生活の中に読書を取り入れるか。試行錯誤しながら、自分を高めていきたいと思った。モチベーションが上がった本である。 -
本屋に行って、まず買わない(というか愚書である可能性が極めて高い)本だと僕が思っているのは次の条件に当てはまる本である。
①本の著者の写真が帯についている
②短期間の間に何冊も出版している
出版業界もマスコミもそうだが、「・・・が売れる」となると、一気にその「売れ筋」のものが大量に出回る。しかし、本など短期間でそんなに出版できるはずがない。結局、短期間でたくさん出版される本のほとんどが類似した情報、重複した情報がほとんどで、質が全く伴っていない。
この法則にあてはめれば、勝間和代、茂木健一郎、苫米地なにやら、それからこの本の著者である佐藤優が、僕にとって読むに値しないということになる。
ま、それでも読んでみようかと思ったのは文春新書『ぼくらの頭脳の鍛え方』(後日書評を書く予定)で少し興味を持ってしまったから、敢えて身銭を切って買ってみました。
結論からいうと、この本に書いてある事を実践できる人って、ほとんどいないと思います。速読なんてする必要はないし、この著者のいう読書なんて楽しくも何ともない。
結局「俺ってすごい本読んでるでしょ。頭も良いんです。いろんな本読んだから、こういうことも、ああいうことも何でも知ってますよ」と、間接的な自慢の本です。また著者は、小中高の英語・数学・日本史・世界史・政治経済の科目は理解しておくのが社会人の常識だと主張する。そして古代ギリシャ語等も半年かけて学べという。
もう、言ってることが無茶苦茶。普通の社会人は働きながら、時間を作り出して必要な知識を得ているわけで、みんながみんな著者のような「インテリジェンス」部門で働いているわけではない。英語・数学・歴史全ての分野に精通していたら、それこそこんな本を読む必要すらない。
こんな著者の頭脳自慢本を、★二つにしたのはこれからの世界は(本等から得られる)知識が必要となるという主張には、共感をおぼえたからで、多少頷くことも無くはないけど、まあ別に買うまでもない本だと思う。
やはり、先に挙げた法則は当っていたなぁと思う。この著者の本を買うことは、これから先おそらくないだろうなぁと思いました。 -
速読とは熟読するための本を選ぶためにすること。基礎知識がない分野は速読することはできない。基礎知識をつけるために高校レベルの教科書と参考書を利用すること。熟読とは3回は通読することであり、重要なところはノートに書き写すこと。これが本当の知識を身につける方法と腹落ちした。
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