- Amazon.co.jp ・本 (189ページ)
- / ISBN・EAN: 9784492044919
作品紹介・あらすじ
算数は、頭をフル回転させながらじっくり考え、答えを導き出す科目です。
ところが、「この子、計算は得意だけど、文章題は苦手なんですよ」
こんなことを、女の子を持つお母さんから聞くことがよくあります。
お母さんだけでなく、子ども自身も、「私は、文章題が苦手です」と言うこともあります。
文章題が苦手な子の中には、「これは足し算? 引き算?」と尋ねる子もいます。
子どもが「これは足し算? 引き算?」と質問するようなら、
親としてかなり危機感を持たなければなりません。
というのも、そのような子は、文章題にあたったときに、
考えることをせず、すぐに答えを出したがるからです。
特に、計算が得意なタイプにそのような傾向が見られます。
小学校の低学年のときは、単純な計算能力を問われる問題がほとんどです。
このため、子ども同士の学力の差もあまり大きくありません。
ところが、中・高学年になると、物事を深く考えたり、
イメージしたりするといった学習がだんだん増えていきます。
そうすると、算数が得意な子と苦手な子の間に学力の差が生じ、
「算数は嫌い!」という子が出てきます。
算数が得意な子にするには、「できるできない」「○か×か」ではなく、
「算数っておもしろいなあ」「考え抜くって楽しいなあ」という経験や、
「わかった!」という瞬間の快感を味わわせなければなりません。
この本では、小学1年生から6年生まで、年齢別の注意点を含め、
お母さんがわが娘をどう導けばよいかを、詳しく書きました。
大人になっても、電車の中でスードクを解いたり、
パズルを解いている方もたくさん見ます。
テストとか評価というものから抜け出したら、
やっぱり数理的思考はおもしろくてたまらないものなのです。
この本が、子どもたちが生涯にわたって
算数好き・数学好きになってもらえる一助になれば、
こんなに嬉しいことはありません。
著者・高濱正伸
感想・レビュー・書評
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女の子と男の子の違いについてわかる本。
子育て本だけでなく自己分析にも使える。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
[江東区図書館]
江東区で、これと兄弟書の「男の子の国語力の伸ばし方」を借りてきた。
大体が知っていたりする内容だったけど、ひらめき力の少ない女の子は、体系だった幾つかのアプローチ方法などを知ることと、真面目な性格で男子に及ぶ成績をあげられる、といった感じの趣旨で、その具体的アプローチが目に付いたので、メモ。
■立体問題
見取り図
断面図
投影図
展開図
■整数問題
素因数分解
余りの数
桁数
1の位の数
■囲碁には全ての要素が入っている
図形
全体を俯瞰的に見渡すことが必須
数え上げ
必要条件と場合分け
集中力
先読みの力
見えないものを想像
考え抜く力
粘り強さ
あきらめないこと -
仕事では、国語・社会しか
教えない者ですが
他科目の事について書かれた
この本はある意味、新鮮でしたね。
算数、数学を教えるのは
ベテラン、経験豊かな方に
任せるとして、自分はさらに
何をすべきなのか、考えさせられました。 -
妻が先に読んで、人生を振り返り、納得していた一冊。
何故、女の子に算数や数学が苦手な子が多いのか、について、わかりやすく解説され、解決策も提案してくれます。
女の子を持つ母親の皆さんに、目を目を通して欲しい本です。 -
図書館
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兄と弟にはさまれた娘が中学受験をするので読んでみる。
普段、育児書の類はあまり読まないのだけど、高濱先生の文章はすっと入ってきて、なるほど〜と思うことが多い。
娘は囲碁もパズルも好きで、兄弟のプラス効果が出ているようです。あとは母親の私が言ってはいけないことを言わないようにして、ニコニコしながら娘といい関係を作りたいなぁ〜