お母さんだからできる! 男の子の国語力の伸ばし方

著者 :
  • 東洋経済新報社
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  • Amazon.co.jp ・本 (190ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784492044926

作品紹介・あらすじ

子育ての相談を受けると、8割がた男の子のお母さんが占めてしまいます。

女性・母の本質として、相手をわかってあげたい気持ちがあふれるほどあるのに、
男の子はわからないからです。

「お姉ちゃんのときは、言えばわかったのに」
「もう何回言っても同じことするし……」
「どこか悪いんですかねえ」等々。

これまでの教室の現場での経験でも、
上の子が男の子である場合、上に姉がいて下が男の子の場合など、
そのような「わからない男の子」に対して、口出ししすぎて、
伸びるはずの芽も摘み取ってしまう例も、たくさん見てきました。

国語力についての失敗は、その最たるものではないでしょうか。

この本では、本当は成長段階を理解しじっくり待てば、
思春期以降にグーンと伸びてくる男の子の国語力を、
どう健やかに育てればいいか、その見取り図を書きました。

特にお母さんにくれぐれも言いたいのは、
男の子は二重に別の生き物なんですよということです。
女性かつ成人と、男子かつ幼児、この違いです。

何でこんなこと(物語の中の主人公の気持ちなど)もわからないの、
ということがよくあると思いますが、
男の子にとって、それは成長段階でごく平均的なことなのです。

見守っていれば10歳以降、後伸びを必ずしてくるのです。

しかし、お母さんの苛立ちや失望の表情、自信をなくすNGワードなどによって、
無用の自信喪失に陥れられた子は、なかなか抜け出られません。
「俺、国語は駄目なんだよ」
と、心から信じてしまっている中学生になってしまうのです。
そして、それは非常にしばしば見かけるケースでもあるのです。

この本を読むことで、
お母さんが安心して、男の子の国語力を育てていけることに、
少しでも役立てば幸いです。

著者・高濱正伸

感想・レビュー・書評

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  • 小学生男児の母親向け、家庭学習の指南書。
    かなり同じことが繰り返し書かれているので、図書館で借りて正解。
    多くの男の子の頭の中は同じような構造らしく、ウチの子だけが読解問題(特に「おはなし」)で心情を述べたりするのが苦手なわけではないということが分かった。
    本をたくさん読めば国語が得意になるということはないそうなので、親としては地道に語彙を増やす手助けをするしかないようだ。

  • 我が家を覗かれているかのような、あるある!そうそう!が満載でした。
    漢字練習は「理由なんてない、とにかくやるのよ」心が軽くなりました。おバカだけどたまらなくかわいい「我が家のカブトムシ」の生体をじっくり観察して学び対応していきたい。

  • 息子、小学2年生。まー文章が書けない!週末に出る日記は毎週大泣きしながらやっている。なんとかならないものかと探していたところどんぴしゃな本を高濱先生が出していた!即購入、即読了。
    読み終えた時には気持ちが楽になった。

  • この著者の本は子どもが小さいころから結構いろいろ読んでいて、同じようなことも書いてあるんだけど、たぶん折に触れて復習しておかないと忘れてしまうから、ちょうどいいのかな。読みやすくて好きです。

    子どもが本好きになるポイントの、「親が本好き」っていうの、私自身がまさにそうだったから深くうなずいてしまった。

    うちの子は音読が大嫌い(照れてやらない)みたいで、これからどうしようかと思っていたところだったから、音読打率ゲームとか、参考になるものも多かった。
    年に2回くらいのペースで読み返しておきたい本です。

  • 折を見て再読したい。
    男の子は物語に興味がない、あるあるー!
    家庭での会話が大事、親が語彙多く正しい日本語を、体験を大切に、発語させる工夫を、親の読書好きが子どもにも伝わる、
    などなどー。

  • 2016.3 市立図書館 息子小1

  • [江東区図書館]

    江東区で、これと姉妹書の「女の子の算数力の伸ばし方」を借りてきた。

    大体が知っていたりする内容だったけど、集中力のある男子は、物語に興味がなくても、外遊びで「イメージ力」と「精読力」を養っておけば、そのうち何かのスイッチで本好きになるので、それまでは幼児期から読み聞かせを怠らず、本を身近にしておいて、普段の会話などで国語力を鍛えていく、といった感じの趣旨で、その具体的アプローチが目に付いたので、メモ。

    ■「ていうか」を禁句にする
    この言葉に限らず、論理性を破綻するやりとりは、受けた親側が、毅然として指摘し、禁止する。

    ■道順遊び
    初めての人にわかるように=相手の立場に立って、論理的に、簡潔に、正確に。必要なとこが抜けてもいけないし、余計なことを付け加えてもダメ。

    ■定義と事例ゲーム
    「◯◯は、△△です。」と定義を述べた後、「例えば、◯◯ということです」と事例を述べる。

    ■男の子が本好きになる3つのポイント
    ・小さいころから読み聞かせ
    ・親が本好き
    ・思春期

    ■男の子向けの読ませ方
    ・さくら
    古典の物語などを読んで聞かせ、その内容をクイズにするもの。集中力や精読力を養う。
    ・音読打率ゲーム
    40字×50行くらいの短い文章、「天声人語」や過去の入試問題などをもちいて、50行で50個のミスだから10割、5個なら1割、などとして1割以下を目指す。
    ・読書ラリー
    1ページ1ポイントで2000ポイント(2000ページ)がゴールのラリー表を配り、競争心をくすぐって読ませる。

  • 長男の作文を見たら倒れそうになったので(どんな作文かって?・・・男の子にありがちな単純な作文です・・・)、思わず図書館で借りて読みました。
    これは参考にするなら1年生のうちからさせるべし。3年になってからでは言うこときかんw

  • 20140429
    子供に限らず大人にも言えることが多々ある。
    まずできること、夕ご飯のテレビを消した。
    子供の箸の持ち方や食べ方をまじまじとみることが出来た。
    会話も増え、お互いの話を聞くことが出来た。
    思う存分、外遊びをしてほしい。

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著者プロフィール

高濱正伸(たかはま まさのぶ):
花まる学習会代表。1959年、熊本生まれ。東京大学農学部・同大学院修了。
学生時代から予備校等で受験生を指導する中、学力の伸び悩み・人間関係での挫折と引きこもり傾向などの諸問題が、幼児期・児童期の環境と体験に基づいていると確信。1993年、「メシが食える大人に育てる」という理念のもと、小学校低学年向けの学習教室「花まる学習会」を設立(現在は年中〜中学生)。2015年より、佐賀県武雄市で官民一体型学校を開始。著書多数。

「2022年 『マンガとクイズでまるごと覚える!47都道府県地理カード』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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