モノが少ないと快適に働ける: 書類の山から解放されるミニマリズム的整理術

著者 :
  • 東洋経済新報社
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  • Amazon.co.jp ・本 (179ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784492045220

作品紹介・あらすじ

なぜ、残業ゼロの人は、デスクがきれいなのか・・・・・・?

仕事が早い人はやっている、秘密の習慣

◇紙類の流れをつくる

◇いつでもどこでもチェックできるノート、名刺

◇デスクのコックピット化

◇ミニマリズム的時間管理

◇なにも考えない「静寂のプライベートタイム」

ほか、仕事がはかどる日々の習慣&整理術のアイデアを大公開!

この習慣&考え方で、著者の家族が片づけに目覚め、担当編集の部屋もぴかぴかに。

一度知ったら、心地よくてやめられなくなります。

感想・レビュー・書評

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  • 〇スキャンすべきか、捨てるべきか、判断に困るものは、「スキャン」フォルダーに一時保存ということで放り込む。(p24)
    ☆だから、流れを作ることがやはり大切。
    私の場合なら、かご整理の日、とか。あ、かごの中にスキャンするか迷う物をとりあえずいれておけばいいのか。
    なるへそ。

    〇月光荘「スケッチブック ウス点 2F」(p34)
    ☆また、マスキングテープのインデックスもしているらしい。
    要するに、100均ノートの時のように、ページの隅にインデックスになる印をつける。ただ、100均ノートのように全部つけるのではなく、後で見返すだろう、というところだけ。でも、なんでつけたのか、分からなくなりそう。
    ノートを使い終わったら、表紙にマスキングテープをつけたところだけ何を書いたのかざっくり記入しておく。そうすると、表紙を見るだけでいいので、確かによいかも。
    ただ、これをすると、資料ははりつけられないので注意。あくまでも、自分の頭のことを書き出すノートだと思った方がいい。

    〇毎日重たい荷物を持ち歩くのは体に負担がかかる。(p67)
    ☆そう!!!だからこそ、モノを減らしたい。
    余計なノイズを減らしたい。

    〇私はワードで原稿や書類の作成をする時、「全画面フォーカス」という表示形式にする。(p76)
    ☆メニューバー→表示→全画面フォーカス
    細かいところだけれど、集中できるように減らしていく。そいでいく。デスクトップも「カバノキ」気が散るものをなくす。

    〇いざ写真で見ると見事にきたないのだ。(p90)
    ☆写真を撮ると、客観的にみられる。自分の目は、主観が相当入っている。

    〇時計式TODO管理付せん(p142)
    ☆TODOは残りがち。残りがちなのは、自分の使える時間以上にTODOを書いてしまうから。
    時計の枠に直接書きこめば、それ以上かけないから、はみ出ることがない。
    まだやりたいなら、入れ替えするしかない。
    ちょっとやってみたい。

    〇どんな仕事も、一番初めは「考える」ことからはじまる。しかしながら、考えるための時間を作っているだろうか。(p154)
    ☆つまり、自分と向き合う。頭の中のものを出す、ということかな。スピード重視で、どんどん進める、とにかく行動、走りながら考える、というのが多かったと思う。考える時間も時計式で確保。意識したい。

  • この手の本で男性の著者で、ここまで読みやすいのは初めてでした。
    文章にもミニマリズムの精神が宿っているのかな。端正な語り口で、気負いや押しつけがましさがなくって、素直に読めました。この生活見習ってみたいです。

  • 私は、間違いなく、氏のブログ・著書の被害者である。
    読み終わると決まって新しい文具を買ってしまう。
    早速、今回もBookchairを購入。
    Bookchairに本書を固定し、にんまりしながら感想を記録している。

    本書で紹介されている文具については、まだ1点しか購入していないが、「スケッチブック ウス点」、「Xフレーム」、「PANTA」は、ちょっとした気のゆるみで買ってしまう可能性大だ。

    文具は、学生時代から好きでよくいろいろなものを試してきた。書かなければ覚えられないという強迫観念や、受験時代の不安から書き味のすぐれた文具を探し始めたのがきっかけ。

    大人になり、少し自由なお金が手に入ると、ついついいろいろなものを買い込んでしまった。車、高級時計と比べ、圧倒的に手に入れやすい価格帯。もちろん、文具に興味がない人にとっては、どうしてペンにそんなお金を??と言われることもあるが、ワクワクするんだから仕方ない。

    それでも、30歳を過ぎ、あふれる情報を処理しきれない時期が続くようになると、自然とモノを減らし、シンプルな生活を志向するようになる。四角さんの教えなどもありその志向に拍車がかかる。

    おかげでオフィスのデスク周りも、徐々にすっきりしてきた。氏の言われる思考のスリム化も図れてきた気がする。

    モノのスリム化の行程は、モノを厳選するというよりは、誘惑に負けないように新商品を見ないようにすることが中心。情報を遮断し、手持ちの道具でまわしていき、しばらく使わなかったものを手放していくという作業。
    いわゆるアップデートはできていない。
    そこへきて、ひょんなことで出会ってしまった本書で、自分がもっている一軍文具に少し時代からの遅れを感じてしまった。もちろん、自分の文具に愛着はあるので、おいそれとすべて総取っ替えが必要というわけではない。それでもいくつか試してみたいものが出てきたのも事実。

    単なる所有欲で買いあさることは頑として控えると宣言しつつ、新しい文具との出会いを楽しんでみたい。

  •  単に使いやすいとか面白い文房具の紹介ではなく、モノを少なくして快適に働ける環境を作った筆者の整理術と共に、そこで活躍する文房具が紹介されている点が新しい。必要最小限ではなく、快適最小限という発想も面白い。

     私は片付けが苦手なのでとても真似はできそうにないが、やってみたいと思ったのは紙をスキャンしてデジタル化するときに、その都度するのではなく、フォルダに一時保存するという発想。そのときは後で使うかもと思った書類が、結局使われないというのはよくある話。スキャンするのを月に1回にすることで、その時点でいらないとなれば、スキャンしないまま処分をすればよい。

     職場の机は難しそうなので、まずは自宅の机まわりから始めてみたい。

  • <span style="color:#669966;">できるだけシンプルに、削ぎ落とすことで
    「モノがなくなる」ではなく「なにもない空間がある」を作り出す。</span>

    こういった考え方をベースに、文房具・空間・手帳の記入・読書などについて書かれた本です。
    どうしてもモノをためこみがち、なんとなく窮屈な生活をしていた自分にはとても参考になりました。

    以下、メモ。
    ・本はためこまない。「一期一会」ならぬ「一期一読」
     本に書かれている情報本体ではなく、そこから自分が考えたこととはなにか、が大事。
    ・買ったモノを死蔵させることが心の負担。
     モノを買うということは、そのモノをしっかり活用してあげるという責任も
     同時に引き受ける。
    ・大きな器があるとそこに詰め込んでしまいたくなる→器は用意しない
     ペン立てはぎゅうぎゅうに詰め込んでしまう。引出しなども同様に。

    こちらはビジネス書なので少し毛色は違いますが、
    こんまりさんの「人生がときめく片付けの魔法」も少しのモノであっても
    お気に入りをおくことで、心が満たされるという内容だったかと思います。
    持つことがしあわせじゃない、シンプルな生活を目指したいと思いました。

  • ■2019.02.17 再読

    こんまり先生の教えに強く共感する私は、「その考え方はビジネスに活用できる!」と社内で「必読本」として布教しています(アホです)。その過程で、もっともミニマリストについて理解を深めたいと思い、本書を手に取りました。
    ※こんまり先生はミニマリストではありません、念のため。

    凄まじい、その一言。最近の自分のテーマは「研究」なのですが、これぞ「研究しつくした境地」だなと感銘を受けました。全てに対して理由をもって行動しており、もはや土橋さんの「哲学書」に近い。全体にややアナログで、文房具好きすぎかwと感じる部分もありましたが、「考え方」自体は全ビジネスパーソンが学ぶべきだと思えるほど含蓄に富んでいる。特に、①作業から「変換」を排除する、②作業に適した「配置・姿勢」をとるという考え方は、元々自身がぼんやりと感じていたことが明確に言語化され、清々しい気持ちになった。ホリエモンや西野さんが、よく「好きなことを突き詰めろ」というが、まさにその実例ですね。傍から見れば病的かもしれないけど、心から楽しんでるのが良い。人間って本当に面白い。

    まさにこの本を読んで「考える」と、ここは自分は違うなと思える部分もあります(土橋さんも、それを承知でシェアされているものと思います)。
    ・私は持ち物にこだわりはあるものの、どこにでも手に入ることも重視したい人間なので、凝ったノートやペンは買わない。日用品は「セブンイレブンに売っているかどうか」で判断する
    ・書類はどうせ見返さないので、資料は電子で取得・保存・ノートは一定期間置いたら全捨て。スキャナのような高い家電は買いたくないし、何よりどうせ見返さないものに作業コストをかけたくない

    下記3点は、ぜひチャレンジしていきたいですね。
    ① ToDoは「今日の分」だけを持つ。全量は見ない
    ② 作業に適した姿勢を取る。読むときは後傾姿勢
    ③ モノを入れる器は極力小さくする(鞄や収納は大きくしない)


    -------------------------
    <心に残った箇所>
    ・本を読んでインプットするだけでなく、「考える」ことがもう一つの目的になった。「一期一読」として、受け身ではなく積極的に本と向き合う。自分がどう感じたか・考えたかを重視すると、自然に本への執着がなくなった

    ・処理してゴミ箱に、というのは「自分というフィルタ」を通すイメージ。フィルタに少しでも残れば良しとする。記憶として頭に残すというより、体の奥底に残す。いつしか、企画を考えるとき等にふっと思い出す

    ・通勤がなくなると、仕事・プライベートの境目がなくなり、際限なく仕事をしてしまう

    ・仕事道具は少ない方が快適

    ・モノを入れる器は極力小さくする

    ・デスクに余計なものがないと、広々とした空間に今やるべき資料だけが目に入るため、自然に集中できる

    ・作業をするときは「全画面フォーカス」を利用する

    ・デスクのコックピット化:考える、書く、スケジュールをチェック、メールを打つという作業そのものに集中できるように配置。自分の中に馴染んでいる習慣に従う。道具に自分を合わせるのではなく、自分に道具を合わせる

    ・アナログ時計を使うことで、時間を直感的に捉えられる

    ・肉眼と写真では見え方が違う。定期的にデスクの写真を撮るのもよい

    ・オフィスチェアはペンと同じくらい、最も投資すべきポイント

    ・家具はスケルトン状を選ぶ

    ・作業に適した姿勢をとる。書くとき:前傾姿勢、読むとき:後傾姿勢

    ・心から満足感を得られるのは、買う時より使っている時

    ・モノを買うことは、モノを使う責任も同時に引き受けること

    ・多機能な場合、都度「選ぶ」という行為が必要になり、直感的ではない。単機能であれば、手に取るや否や使うことができ、モノを操っている実感がある

    ・考える作業は「ノートとペン」が適している。頭の中で生まれるアイデアのかけらを瞬時にキャッチして目に見える形にできる

    ・「直感的」とは、何も考えずとも思うままに使えるということ。ペンを手にしてノートに向かうと、脳と手が太いパイプでつながっている感覚がある。パソコンのキーボードにはどうしても「変換」という作業が伴う

    ・まっさらな無地は自由すぎる

    ・ノートは横長スタイルで使う。PCも横長だから、変換作業が少ない(気がする)

    ・私たちは、自分の書いた文字から(知らず知らずのうちに)刺激を受けて、次の文字を書いている

    ・頭の中で変換しなくていいツールを使う。曜日はMONDAY等と考えない。頭は「変換」ではなく「考える」ことに使うべき

    ・すべてのToDoは、頭の中から出して紙やデジタルで管理する。頭は「記憶」ではなく「考える」ことに使う

    ・今日という日はその日にやるべきことだけに集中する。ToDo全集は朝チェックして。その日のToDoをリストアップしたら、もう見る必要はない。仕事場に不要な荷物をもっていっても意味がないように、今日やらないToDoをもっていってもしょうがない。むしろ、それがノイズになりかねない

    ・進捗表は、マス目で塗りつぶしていくことで、着実に進んでいることが実感できる

    ・リスト式はOpen Listであり、際限なく書けてしまう。時計式はClosed Listであり、1日にじぶんができること以上のことは書けない

    ・時計式だと、「入れ替え」という概念が自然に生じる。リスト式にはそれはない

    ・ToDo1つにつき1.5時間まで

    ・ゴールデンタイム(早朝~午前中)を意識する

    ・予定も定位置に置く(経費精算)

    ・「考える」作業を、何か別な作業とくっつけることはNG

    ・30分くらい、ソファに身を預けて、テレビや音楽、インターネットを遮断し、窓から外の風景を何となく見ながら、自分の中で思いを巡らせる。インプットもアウトプットもしない時間を持つというのは、自分自身の内部のバランスを取り戻す意味で心地よい

    ・ホテルのプールサイドで1日中ベッドに横になって本を読んだり、昼寝を読んだりする旅行者。なるほど、こういう過ごし方もあるのだと認識を新たにした。その人にとっての旅行とは、あちこちを回るというよりは、ただただリラックスするためのものという価値観なのだろう

    ・小さなメモ帳を持ち歩き、ひらめいたアイデアや、やるべきことを書く

    ・一人で飲みに行く。月曜日の開店したてに行って、ただただリラックスする

    ・積読はしない。読まれるのを待っている本があるというだけで、今読んでいる本に集中しづらくなり、じっくり読みたくても、どこか雑な読み方になりがち。せっかく楽しもうとして読んでいるのに、何かに追い立てられるというのは、ちょっとおかしい

  • ライツ Xフレーム
    エセルテ ハンギングフォルダー
    高橋書店 ラフィーネ手帳
    ATOMA PPカバーノートA7

  • リーガルえんべロープ
    PANTA マニラフォルダー
    ライツ xフレーム
    エセルテ ハンギングフォルダー
    月光荘 スケッチブックうす点2F
    HERMA
    ブックチェア
    ポスタるこ ツールボックス
    カール事務器 ツールスタンド
    ポストイット粘着ディスペンサー
    ATOMA PPカバーノートA7
    to doリストのあと時計式に落とす
    ジェットエース

  • 2014年発行、このような内容は、時代と共に今特に変化の激しい情報です。ただ、スキャンは必要ですね、原本自体が重要な書類は、別途ファイルし、それ以外で、保存が必要なものは、定期的にスキャンするのは大切なことだと思いました。

  • 書類の分類
    アクティブ
    スキャン
    保存
    廃棄

    時間もモノも定位置化する。

    良いデザインはできるだけ少なく。これはディーター・ラムス氏の言葉。
    少ない方が本質的な点に集中できる。

    自分の生活に取り入れる。
    短時間で読めた。

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著者プロフィール

ステーショナリーディレクター、文具コンサルタント。
文具の展示会「ISOT」の事務局を経て、土橋正事務所を設立。
国内・海外の文具メーカーを対象に商品企画やPRのコンサルティング、ショップを対象に文具売り場のプロデュースを行っている。
文具ウェブマガジン(pen-info.jp)では、文具コラムをはじめ、海外の文具展示会レポートなど様々な情報発信を行っている。 新聞、雑誌などの文具特集にも多数参画している。
著書に「モノが少ないと快適に働ける」(東洋経済新報社)、「文具上手」「文具の流儀 ロングセラーとなりえた哲学」「仕事にすぐ効く 魔法の文房具」(いずれも東京書籍)、「やっぱり欲しい文房具」(技術評論社)、共著に「ステーショナリー ハック!」(マガジンハウス)がある。

「2017年 『暮らしの文房具』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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