東大名物教授がゼミで教えている人生で大切なこと

著者 :
  • 東洋経済新報社
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  • Amazon.co.jp ・本 (184ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784492045503

作品紹介・あらすじ

東大の超人気教授がゼミで話している人生論や仕事の技術を初公開!
著者は、働くならただお金を稼ぐだけでなく、自分にしかできない仕事をする「プレイヤー」をめざせ、といいます。
では、いい仕事をするために必要なことは? 本書は「読む」「書く」「話す」という基本動作をブラッシュアップするための読書法、整理法、時間管理法、メモ術、ディスカッションの方法などを惜しみなく読者に伝えます。
発想力を鍛える習慣、現場から学ぶこと、中期的な目標の立て方、人生の転機の考え方・・・実際にゼミ生に語っている親身のアドバイスが続きます。
これから社会に出て行く若者だけでなく、すでに社会人になった人にも有益な仕事のヒントがいっぱいです。

感想・レビュー・書評

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  • 20代から30代にかけて自分の将来を考える上での課題、それは自分の弱さと強さを知り自分がいつまでも出来そうな仕事を見つけ出す事だ。見つけ出すにはあらゆる事に関心をもち体感すること、解らないことを質問し自分の知的量を増やすことだ。「情報収集・整理力」「発想・直感力」「質問・理解力」を増やすことで自分自身を理解し自分にしかできない仕事を見つけることができる、かもしれない。

  • ・「おもしろい!」「今後生かしたい!」「アイデアとして取り入れたい!」と思った箇所に付箋を貼ったが、これまでの人生で一番多く付箋を貼った本になった。

    ・著者の文章は明瞭で、読みやすく、内容がよく入ってきた。

    ・知的好奇心を保つ、文章を書く、学ぶことなどについてひたすら試行錯誤してきた結果が書かれているので説得力がある。

    ・構成要素の多くが、著者が影響を受けた人物や言葉の紹介である。それらを取りに行く著者の姿勢や、受け取った後の考察がおもしろかった。今のところ私は本書に登場する方々とお会いするようなことはおそらくないし、会うために努力しようとも思えない状態だが、そんな人でも本書を読むだけで、間接的でもそれらの方々のエピソードなどを知ることができるので、得をした気分になった。

    【印象に残ったフレーズ・内容】
    ・その先生の部屋には大きな木箱が一つあった。100冊ほどの本が入る大きさだ。
    (中略)「自分の人生で読んできたベストの書籍」の小さな書棚を作り、時間を作ってそうした本を何度も読み返したいと思う。

    ・原稿執筆はアプトプットである以前に重要なインプットでもある。

    ・私はいろいろな人との会話で、本を紹介してくれるようお願いすることが多い。そしてなぜその本を推薦するのかも聞くことにしている。それで読書の喜びが倍増するのだ。

    ・話すという行為の中で出てきたアイデアの中には、驚くほど深い意味を持っていると後で気づくものが含まれていることが少なくない。

  • 優秀な人ほど人生の目的を気にかけないが、企業と同様に人生にも目的、戦略があっていいと著者は言う。
    想定外の人生で何を大切にするか?

    本書は、生活パターンの中で、どのような基本原則を持つか、大切にしているかについて著者の経験をもとに語られている。

    とくに直面している環境の変化。つまり働くことについての大きな変化にどう対応していくかが本書のテーマになっている。

    働くことは、レイバー⇨ワーク⇨プレイに変わってきている。
    肉体労働⇨事務職⇨自分にしか出来ないプレイヤーへの変化。

    人生の戦略を考える上で「自分がやりたいことを常に見つめ直すこと」が大事。
    人間は長期的な目標の重要性を忘れて、どうしても目先の動きに流されやすい存在です。自分の弱さが何かをよく知り、自分が本当に何をやりたいのかを常に確認することが必要。
    自分の行動を戦略的に考えることが重要。本書は経済学者である著者が、知的戦略行動について述べています。

    著者の読者への投げかけは、「自分にしかできない仕事、やりがいを持って取り組める仕事。そうした働き方をするプレイヤーになろう!」

    そのために「読む」「書く」「話す」を鍛えようという。


    1日に一つ新しいことをする(コジマ電気 社長)
    1日に30分仕事を考える時間を持つ

    競争が激しい時、企業が生き残る方法は、3つ。

    1,もっと頑張る。
    2.競争相手を消滅させる(M&A)
    3.差別化する。

    個人も同じ。
    職業人生を歩む中で自分の価値を高めていくためには、人にはないような何か特徴的なものを持つようにすることが非常に重要。

    差別化するためには、個人として仕事の質を上げることが大事。
    そのために著者がやっていること。

    ・海外の新聞を読む。
    (インターナショナルニューヨークタイムズ、フィナンシャルタイムズ)

    ・欧米のシンクタンクのレポートを読む
    (ピーターソン国際経済研究所、ブリューゲル研究所)、フォーリンアフェアーズ

    ・行動経済学を利用
    1000円のワインと2000円のワイン
    ⇨1000円、2000円、3000円のワインを置いたら、2000円のワインが売れるようになった。

    ・さらには、現場から学べ。現場にはその道のプロと一緒に行くことで学べ。

    ・ロールモデルから学べ。即ち良き師匠を持つこと。

    こうした知的戦略行動をとることであなたしかできないことをする。それが大事と著者はいう。


    我々は、人生の大半の時間を仕事に費やす。なので、その仕事を充実させることが人生を充実させること。著者がいう知的戦略行動をとることは有意義な人生を過ごすためには大切だと思わせてくれました。

  • 偶然手に取ったこの本。考えることが仕事の人が伝える、大切なこと。
    人生の半分が過ぎた今手に取ったけど、学ぶことが多い。
    しかし、もしこの本を…30歳の時に手に取っていたら…
    人生が変わっていたかもしれない

  • 生活に取り入れられる時間や書類管理の工夫、目標の持ち方、戦略などすごく参考になった。

  • 何でもやってみて自分に合ったやり方を見つけていくと言うことかな

  • 伊藤教授の勉強法、人生論
    毎日30分振り返りしよう。

  • ホントにゼミで教えてもらってるような感じ。実践的で役に立つ。

  • 相手に質問をぶつけ、賛同や批判を受ける。
    人との濃密なやりとりが思考を発展させる。

    喫茶店での限られた時間、立って仕事をするときの集中力、歩くことによる思考への刺激、など成果を高める小技は多い。

    1日に30分、1人になって、ひたすらに自分の仕事について考える。
    仕事であれ、休暇であれ、重要な案件はスケジュールに先に入れてしまって、変更しないこと。

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著者プロフィール

東京大学経済学部卒。経済学博士。現職:東京大学名誉教授・学習院大学国際社会科学部教授。経済財政諮問会議議員、復興推進委員会委員長などを歴任。専門は国際経済学。著書に、『入門経済学』(日本評論社)、『ゼミナール国際経済入門』『ビジネス・エコノミクス』『ゼミナール現代経済入門』(すべて日本経済新聞出版社)など多数。

「2022年 『図解 はじめて学ぶ みんなのお金』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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