最強の働き方;世界中の上司に怒られ、凄すぎる部下・同僚に学んだ77の教訓

  • 東洋経済新報社
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  • Amazon.co.jp ・本 (376ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784492045930

作品紹介・あらすじ

★学歴、頭のIQと仕事能力は関係ない! コレができなければ永遠に二流!

★一流のリーダーと、単なる二流のエリートを分ける「仕事のIQ」を高めよ
――世界中の上司に怒られ、凄すぎる部下・同僚に学んだ「最重要スキル+習慣+考え方」77カ条!

★新人からベテランまで、すべての段階で差をつける「最強の働き方」を完全体系化
――普通の人でも天才・エリートに勝てる、誰でも実践できる「仕事の教科書」

【著者紹介】「東洋経済オンライン」超人気コラムニスト「グローバルエリート」ことムーギー・キム氏が2年半かけて完全書き下ろし!
・プライベートエクイティ×公開株資産運用×投資銀行×コンサルティングで働き、海外トップMBAで学んだ知見と約20年の経験を1冊に凝縮
・「東洋経済オンライン」空前の超人気連載、年間3000万PV「グローバルエリートは見た!」の著者が世界中で書き綴った、渾身の1冊
・著作2冊『世界中のエリートの働き方を1冊にまとめてみた』『一流の育て方』は合計21万部の大ベストセラー!
・ビジネス書嫌いの著者が贈る「ビジネス書×文芸書×エンターテインメント」の画期的融合

《本書の7大特色》
【1】世界中の上司に怒られた教訓を1冊に
・脱「上から目線のマッキンゼー・ビジネス書」――世界中の上司に怒られ、反省していることをまとめた1冊

【2】凄すぎる部下・同僚に学んだこと
・上司よりも、部下・同僚のほうが凄かった!優秀すぎる部下・同僚に学んだ最重要スキル+習慣+考え方

【3】「雲の上の理想」ではなく「坂の上の現実」
・浮世離れした精神論ではなく、新入社員から管理職・リーダーまで、キャリア段階別の実践的な成長方法

【4】汎用性が高く、誰にでもすぐ実践できる
・特殊な能力や学歴は一切不要!――マッキンゼー・ゴールドマンだろうが、地方の中小企業・役所だろうが、誰でも行動できる「超実践的」具体論

【5】優先順位の高い基本を、論理的・構造的に体系化
・奇をてらった目新しい小手先のテクニックではなく、優先順位の高い本質を1冊に凝縮
・普遍的で、何十年も使い続けられる「働き方の教科書」決定版

【6】レベルは高いが、敷居は低い――「ビジネス書×文芸書×エンターテインメント」の画期的融合!
・超一級の文芸書並みの表現力と、刺激的な文章!内容は深いのに、気軽に読めて爆笑が止まらない

【7】大切な人に贈りたい、ビジネス研修決定版
・上司が部下に教えたいこと、部下が上司に伝えたいことが1冊に凝縮!
・新入社員からベテラン、社会人から学生まで、年齢・性別を問わず、幅広い対象読者層

感想・レビュー・書評

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  • 【感想】
    読んで、「世の中は素晴らしくて楽しい、頑張ろう」と強く思えた作品。
    どんな本でもそうだけど、「細部まで気を使いつつ、世の中楽しく生きるのが1番!」と、改めて感じた。

    「一流」にどうやってなるのか?
    どうやって出世するのか?
    また、どうすれば楽しい人生を過ごすことができるのか?
    などなど、この本を読むだけで色々と答えに近づくことができた気がする。

    とりあえず、この3つは必要なのかな。
    1.レスポンスを早くすること
    2.自分の給料以上の仕事を常に心がけること
    3.勉強ばかりで行動しない「啓発ビンボー」にならないこと

    これプラス、どのような人間になりたいか、どう人生を過ごしたいかを意識しながら毎日生きる必要がありますね。
    特に3番だな。
    自分自身、色々読んで感銘を受けたり、色んな話を聞いてモチベーションが上がるが、そこから一歩踏み出していないことが多い気がする。
    やっぱり「チャレンジ」の気持ちはこれからもずっと持ち続けないといけませんねー

    あくなき向上心と、スピード感のある行動力、そして人生設計など、やらなくちゃいけないことは人生において多数ある。
    そこを嫌にならずに、楽しく人生を過ごすという気持ちがとても大切ですね。
    やることは多いが、人生を楽しむよう頑張るぞー!!


    【この本から何を実践する?】
    ①出世の条件
    1.もらっている給料以上の仕事をしているか
    2.今の役職以上の仕事をしているか
    3.その人がいないとまわらない仕事がどれだけあるか
    4.その人がいることで組織に何か良い変化があるか
    5.自分と同程度の働きをする人は、同じ給料で雇うことは無理かどうか

    ②自分は何をしたいのか?
     何の為に生まれてきたのか?
     仕事よりも大切なことは何か?
     あと5年で死ぬなら何をするか?


    【内容まとめ】
    1.「一流の基本」「自己管理」「心構え」「リーダーシップ」「自己表現」を行なう為の本
    2.一流=ファーストクラス:業界を問わず、自分の選んだ分野で、最高水準の仕事をする一流のプロフェッショナル
    3.メールは即リプライ。できる仕事をすぐやる。卓球のピンポン球なみに瞬時に返すこと。「アーリームーバーだけが大勝ちする」!!
    4.一流の人は、小さなミスすら恥じつつ、上司が期待する以上の工夫をして、上司が期待するよりもはるかに早く仕上げて持っていく。
    5.いいプレゼンターにはそもそも、心の奥底からほとばしる、どうしても伝えたい事がひとつある。「どうしても伝えたいという情熱があるかどうか」が1番大事!
    6.早起きエリート達は、お酒をまったく飲まない。夜も出歩かず、さっさと家に帰って十分睡眠を取る。
    7.いつまでも勉強ばかりで一生行動に移さない「啓発ビンボー神」。彼らの困った共通点は、「いつまでたっても考えを実行に移さない」こと。
     →いつまでも自己啓発だけで終わってはいけない!リスクをとって最初のドアを開き、行動に移さなければならない!
    8.「実るほど 頭を垂れる 稲穂かな」
     →誰に対しても気さくで、丁寧に振る舞い、相手を尊重する。実際のビジネスでは、頭を垂れるから稲穂が実るのである!
    9.自分自身を脅かす時間を毎日もち、緊張感や切迫感、危機意識を持ってこそ、期待される以上の仕事ができる!
    10.大きくなる人は、一緒に働く人を気持ちよくノセる。
      人に動機づけするのがうまく、一言で言えば人をうまくノセて気持ちよく働かせ、「お前のためなら頑張る」と思わせるのがうまい。
    「この人は裏切らない」
    「この人には絶対ぼったくられない」
    「この人のためなら頑張りたい」


    【引用】
    著者に深いインスピレーションを与えてくれた人々の働き方や生活習慣、考え方の視点を、体系的に一冊にまとめたもの。
    最高水準の仕事をするための仕事の基本、自己管理、心構え(マインドセット)、リーダーシップ、自己実現できる働き方を書き綴った。


    仕事のI.Q≠勉強のI.Q
    自分が自己実現できる分野を選び、一流クラスの仕事をするためにはどうすればいいか?

    一流の基本
    一流の自己管理
    一流の心構え
    一流のリーダーシップ
    一流の自己表現

    「ファーストクラス」とは、「業界を問わず、自分の選んだ分野で、最高水準の仕事をする一流のプロフェッショナル」


    p37~
    【第1章】一流の基本

    p38
    ・「この人いつまでグラスを磨いてるんや」
    一流のお店は、食器の一つ一つが凄まじく清潔で、店内隅々までチリ一つない。
    これはホテルマンや格闘技の選手などにも言えることで、どんな職業でも「一流の基本の積み重ね」がつまるところなのである。

    では、仕事の基本とは?

    メールの書き方、メモの取り方、資料作り、話し方、プレゼン、整理整頓が挙げられる。


    p42
    メールは即リプライ。できる仕事をすぐやる。
    卓球のピンポン球なみに瞬時に返すこと。


    p46
    「文章を短くする事へのこだわり」は仕事能力を大きく左右する。


    p52
    メモ取りはMUST!
    且つ、整然としたピラミッド構造、論理的構造でメモを仕上げる必要あり!
    情報の整理や本質の把握
    話の要点とネクストステップをまとめる!


    p63
    一流の人材は、小さなミスに対する恥じらいの気持ちが多い。
    仕事ができない人は、そんなミスがあっても「これぐらいええじゃないか」と大らかに構える。

    一流の人は、上司が期待する以上の工夫をして、上司が期待するよりもはるかに早く仕上げて持っていく。


    p77
    ・ロジカルぶった話し方について
    ロジックはえてして解決策にたどり着くというよりも、直感的に自分が抱いている仮説をもっともらしく説明するために使われる。
    ありきたりな当たり前の話をたっぷり時間をかけて、じつに論理的に説明しただけで終わる。

    いいプレゼンターにはそもそも、心の奥底からほとばしる、どうしても伝えたい事がひとつある。
    「どうしても伝えたいという情熱があるかどうか」が1番大事!


    p95~
    【第1章のポイント】
    1.メールが来たら、「サーッ」と叫んで瞬時に返信する
    2.長々としたメールは、ライザップに送りつけてシェイプアップする
    3.速記者が震え上がるくらいの「漏れのないメモ」を取る
    4.メモはそれ1枚で資料になるレベルのロジカル構築メモに
    5.資料は、スティーブ・ジョブズもびっくりするほどのシンプル構造で
    6.資料の細部にこだわる
    7.いい声で話す
    8.最後は「いい人」「愛嬌」が勝つ!


    p100~
    【第2章】一流の自己管理

    p104
    ・鶏が先か、グローバルエリートが先か
    早起きエリート達は、お酒をまったく飲まない。
    夜も出歩かず、さっさと家に帰って十分睡眠を取る。
    恐ろしく規則正しい生活を送る。
    決まった時間に家を出て、決まった時間にランチを食べ、会食は必要最小限にして長居はせず、いつも規則正しい時間に帰宅する。


    p113~
    ・タイムアロケーション(時間配分)こそが超一流のプロの基本だ。
    限られた時間をどう使っているか、その優先順位づけと時間配分が仕事の差を決定する。


    p129
    ・納得できないお金は、1円たりとも払わない
    「仕事ができ、かつお金持ちの人に限って、お金に細かく、厳しい」
    常におごりまくる人は、短期的にいいカッコができても、長期的に破綻する人が多い。

    しかし、使うべき時はスマートに使い、共有すべき時は共有するという公平さがないと、単にがめついケチで終わってしまう…


    p132
    ・2ヶ月20キロ減量は当たり前


    p158
    【二流】いつまでも勉強ばかりで一生行動に移さない「啓発ビンボー神」
    スキルアップに余念がないのは結構だが、勉強ばかりで目的を見失った「さまよえる子羊」は多い。
    彼らの困った共通点は、「いつまでたっても考えを実行に移さない」こと。

    →いつまでも自己啓発だけで終わってはいけない!
    リスクをとって最初のドアを開き、行動に移さなければならない!
    「いつまでも勉強ばかりして逃げてないで、勝負のために行動に出よ」


    p172
    ・主体的なマインドセット
    1.主体的に動く
    2.先見の明がある
    3.仕事の質にこだわる
    4.危機感を持つ
    5.期待を上回る

    これらの心構えの有無が、自己実現できるリーダーと、「勉強はできるが仕事はできない人」を分ける。
    大成する人や会社は、最初からナンバーワンを目指し、目標が高いからこそ、主体的に改善するためのアイデアが湧き出てくるし、結果的に成長も早い。

    私たちは上から言われなくても先回りして後先の事を考えて動けているだろうか?
    そして危機感を持って、誰よりも短時間で実行できているだろうか?


    【主体的に動く】
    p179
    ・セルフスターター
    「面白い仕事はやった者勝ち」で、自分で面白い仕事を発掘する主体性の有無が仕事や人生の勝敗を分ける!

    但し、あくまで目の前の義務を果たした上で、主体的に面白い仕事をつくること!


    【先見の明をもつ】
    p183
    ・リアクティブ<プロアクティブ
    何か状況が発生する前に先手を打ち、状況を創り出す側に回る!
    少しでも先を見越して準備するだけで、それは大きな強みになる!

    人は目の前の小さな利益を巡っては大いに戦うが、長期的な大きな利益に関しては意外に無関心なもの。
    長期的視野に立って物事を考える人が成功する理由がここにある!


    p186
    ・アーリームーバーだけが大勝ちする
    投資銀行の高い給料を蹴って、まだUberが広く知られる前に入社し、その後重役に抜擢されて20代にしてストックオプションで巨額の富を築き上げた。
    駄目だった場合のリスクヘッジをしっかりしつつ、新たなビジネスモデルにチャレンジして成功を収める。

    結局、収入面ややりがいなどで若くして大成功と呼べるほど大稼ぎをしているのは、他の人が動く前に「アーリームーバー」としてリスクをとって飛び込んだ人たち
    大きな波が来る前に「アーリームーバー」ときてさっさと仕事を始めて、第一人者となり経験を積む。


    【仕事の質にこだわる】
    p194
    どんな小さな仕事にでも徹底的にこだわり抜く姿勢は、大きな仕事にも期待できる「こだわりの強さ」を連想させる。
    一つ一つの仕事の質にどれだけこだわれれているか、何を理想とするかという「目線の高さ」に、仕事に向き合う姿勢全般が現れる。

    お客様に提供するモノやサービスは、競合相手に比べて一見大差はないかもしれない。
    しかし、それでも高い評価を受けて成功する一流の人は、自分の仕事に「一流のこだわり」ともいえる、自分なりの美学・哲学を持っている人たちなのだ。


    【危機感を持つ】
    p201
    ・「これがラストチャンス」と思って切迫感をもつ
    優秀だが放っておくとつい怠けてしまう。
    「自分は窮地に陥らないと頑張らないタイプ」を自認するなら、是非とも自分を窮地に追い込もう。
    自分自身を脅かす時間を毎日もち、緊張感や切迫感、危機意識を持ってこそ、期待される以上の仕事ができる!



    【期待を上回る】
    p204
    ・出世の条件
    1.もらっている給料以上の仕事をしているか
    2.今の役職以上の仕事をしているか
    3.その人がいないとまわらない仕事がどれだけあるか
    4.その人がいることで組織に何か良い変化があるか
    5.自分と同程度の働きをする人は、同じ給料で雇うことは無理かどうか


    ・エキストラ ワンマイル?
    →普通の人がやるであろう努力の一歩先を行く努力をしたかどうか、自分の限界を超える圧倒的努力をしているか

    期待を上回るパフォーマンスを残せているかを常に自問しなければならない!


    p225~
    【一流のリーダーシップ】
    周りの人がサポートしてくれないと嘆く前に自問すべきなのは、「自分は周りの人に、一体どんな得をさせただろうか?」という単純な問いである。
    周りのサポートがない共通点はただ一つ。
    あなたが彼らに全くもって得をさせていないからだ!


    p235
    ・実るほど 頭を垂れる 稲穂かな
    誰に対しても気さくで、丁寧に振る舞い、相手を尊重する。
    実際のビジネスでは、頭を垂れるから稲穂が実るのである!!

    少しだけお金を持っていたり、多少勉強や仕事ができる程度でやたらとまわりに威張り散らしている「小役人型エリート」にだけはなるな!!


    p240
    信頼を得る上で大切なこと
    ・嘘をつかないこと
    ・相手の話を聞くこと
    ・自分の意見を押し付けないこと
    ・時間を守ること
    ・ミスがないこと
    ・約束を守ること
    ・「気づかなかった」と言い訳にしないこと


    p256
    ・部下を尊敬し、成長させる
    「この人の下で働けば、数年後には市場で引っ張りだこになる」と思わせるくらい、部下を成長させられるかどうかを上司は考えるべき。

    部下の市場価値を上げ、自己実現を助けてもらう。


    p260
    「面白い仕事をさせてくれる」という感謝が、部下の成長は元より、上司や会社への忠誠心や愛につながり、モチベーションを高める。
    部下に楽しい仕事をさせているかどうかで、社内の求心力は大きく変わる。


    p261
    ・部下を成長させる
    部下にとって必要な報酬は、決して金銭だけではない。
    特に若い頃は、「自分の貢献を認めてほしい」という承認欲求や、「自分の成長カーブは高いか」という成長欲求が非常に強い。
    その強い承認欲求や成長欲求を部下の動機づけにリンクさせなければならない。

    金銭だけで報酬を与えようとすると、当初の動機から金銭的報酬に動機づけがシフトしてしまう。

    例)嫌いな人に石を投げさせ、その報酬として10ドル渡すという残酷な実験
    →当初のモチベーションが、金銭に重きを置いた報酬制度によって失われてしまうこと


    ・モチベーションアップが大事
    細部の一つ一つき宿る努力と真摯な姿勢をきちんと把握して褒めることが、相手のモチベーションならびに仕事の質をさらに向上させる!!


    p264~
    ・部下を引き締める
    「この程度の仕事でも許されるのか」という規律の緩みを防止する!
    完成度の目標低下、仕事自体への危機感や緊張感がなくなってしまう!!

    「上司はすべてお見通し」と部下が思うかどうか!


    p285~
    【一流の自己実現】
    ・自己実現の道
    やりたいこと×できること×社会に要請されること
    「自分が好きで、自分ならではの良いものを出し、目の前でお客様が喜んでくれる姿を見るのが嬉しい」


    p290
    ・好きな仕事は全部する
    「やりたい事」は一つに絞らなくていい!
    同時進行、パラレルキャリアで多様な自己実現を目指す!


    p292
    「自分は何をやりたいのか?」
    この単純だが極めて基本的な自問が、自分自身の一流の仕事への出発点である。


    p303
    ・強みを活かす
    あらゆる職業に当てはまる常識だが、「好き」だけで仕事を選んではいけない。
    才能があり、努力を誰よりもでき、ライバルよりこだわりがあって一流の仕事ができるという「強み」がないといけない!

    自分の強みを知り、それを最も活かせる仕事を知り、そんな仕事がなければ自分で作り出す!


    p310
    「この仕事に打ち込むことは自分のアイデンティティー、存在主義に関わる問題だから当たり前。また、私にはやりたい事がコレしかありません。」
    使命感をもって仕事をしている人は、単に食い扶持として仕事をしている人に比べて主体性が極めて強い。
    また明確なビジョンがあるため、次から次へとやりたい仕事が湧き出てくる。


    p324
    ・組織を作り込む
    絵に描いた餅で終わる人と、実際にその餅を作って食べることができる人の差は何か?
    それはひとえに、
    「自分より優れたベストタレントを集められるか」
    「人を巻き込めるかどうか」
    「人を動機づけられるかどうか」に尽きる。
    自分のビジョンを実現できる人は、なんといっても人の力を自分のビジョンのために巻き込む事がうまい。

    また、人を使うのがうまい人は、周囲に得をさせることに気を使う。
    人が善意だけでは助けてくれないことを知っており、そのため長期的にWIN- WINになる関係を構築する。

    また、仕事は多少自分が損をしても、まわりの人に得をさせないと大きくならない!


    p330
    ・大きくなる人は、一緒に働く人を気持ちよくノセる
    人に動機づけするのがうまく、一言で言えば人をうまくノセて気持ちよく働かせ、「お前のためなら頑張る」と思わせるのがうまい。

    一緒に働く人を褒めるし、感謝するし、コミュニケーションの仕方も相手の自尊心を大切にするよう細心の注意を払う。

    「この人は裏切らない」
    「この人には絶対ぼったくられない」
    「この人のためなら頑張りたい」
    そう思わせる力がある。


    p332
    ・仕事よりも大切なことは何か?
    仕事は人生のためにあり、人生が仕事のためにあるわけではない。

    あと5年で死ぬなら何をするか?
    選択ミスの大半は、「人生がいつまでも続く」という幻想が生む緊張感の欠如に起因する。


    p337~
    ・インド最大のスラム、ドービーガードにて
    世界には、仕事もキャリアも自己実現もへったくれもない人生の人が大半だ。
    会社で働き、自分が人生で何をやりたいか、何をできるかを考えるなんて夢の夢という人が、何十億人と存在する。

    これに対し、自分の環境はどうなのか?

    どれほど生まれつき恵まれた環境にいるのかが実感できる。
    頑張れば色んなことに挑戦できる、機会に満ち溢れた環境に感謝しなくちゃならない。

    「悲観は気分で、楽観は意思である」


    ・スラム街とイグアノドンの教え
    【抜粋】
    人生は苦難に満ち溢れているのが基本形だ。
    しかしそれでも、私たちは数多くの機会に恵まれている。
    それでいて人生は極めて短く、この一瞬の花火を美しく輝かせずに後ろ向きでネガティブな事に時間を浪費していては、あまりにも勿体ない。

    「人生はわずか一瞬である。」
    そんな人生観を持った時、大抵のことは小さな事として笑い飛ばせるようになり、「前向きで楽しいことに頭と時間を使おう」と自然に思うものなのである。


    p350
    【自己実現できる天職の3要素】
    =やりたい事×出来る事×社会に要請される事

  • 自分が得意なこと、やりたいこと、はどちらも明確に分かっている。ただそれをどう仕事として成立させていくか、どうやって自分で仕事を創り出していくか、というところがいまだ不明確ではっきりしないのが問題。このままだと、上から降ってくる仕事をただ淡々とこなしているだけのサラリーマン人生になってしまう。仕事を自分でつくり出すことについて真剣に考えなければならない、それこそが今の自分の課題だと強く認識した。
    それ以外は一般的なよく聞く話だが、読み物としてとてもおもしろく楽しいひとときだった。

  • とても読みやすい。タイトルと内容は少々アンマッチであり、どちらかというとベースを引き上げるために読む本。働き方の基盤作りという感じだろうか。

  • <どんな本?一言で紹介>
    学歴や頭のIQと、仕事能力は関係ない! 「仕事のIQ」を高めるための、スキル・習慣・考え方を知れる本。

    <どんな人におすすめ?>
    プロフェッショナルになるための習慣や考え方を知りたい人。
    一流が続けている「ビジネスパーソンとしての基本」を知りたい人。
    仕事にやる気が起こらない人。

    <読んだら、どんなことが分かるの?>
    世界中の上司に怒られ、凄すぎる部下・同僚に学んだ「最重要スキル+習慣+考え方」77か条。

    ・【メモのとり方】漏れのないピラミッド構造は「論理的思考能力」の証し
    ・【資料づくり】「一枚、一行、一言で要約できない資料」は不要
    ・【会話術】声は人格を表す――「いい声とアクティブリスニング」を忘れない
    ・【プレゼン】MECE,フレームワークに鉄拳制裁を! 最後は読み手の好み次第
    ・【ストレス対策】「心のストレス積立金」を積んで、やり過ごせ
    ・【仕事の心構え】雑学ではなく、哲学のある仕事をせよ
    ・【レガシー】あなたが会社を去っても、会社に残るものは何か?
    ・【信頼を大切にする】信頼の貯金をせよ――短期の利益より、長期の信頼
    ・【部下を伸ばす】部下の市場価値を高め、自己実現を支援せよ
    ・【自己実現】「勝てる分野」で勝負し、やりたいことは1つに絞らない
    ・【エリートトラップ】他人軸ではなく、絶対的な自分軸で判断

    <日々の生活、仕事などに活かせるポイント>
    1.「寿司の代金は、寿司屋の哲学に払う」
    プロフェッショナルは「最高水準の仕事へのこだわり」を持ち、その対価としてお金をいただく。たとえば、老舗の寿司屋は特別な土鍋でシャリを炊き上げ、特別な赤酢を使う。こうしたこだわりは、効率性だけを追求していては生まれない。手間暇をかけている高級寿司屋にやってくる顧客は、「寿司の代金」ではなく、いわば「寿司屋の哲学」にお金を払っているのだ。

    私たちは、こだわりのある寿司屋のように、「オリジナルの徹底したこだわりを持った仕事ができているか?」を自問しなければならない。一流の仕事をするために、どのような哲学を持ち、それによって顧客にどんな利益をもたらしているのか。今一度考えてみよう。そうすれば、たとえライバルと同じ商品、サービスだとしても、オリジナルの美学・哲学から生まれた「一流のこだわり」によって、高い評価を受ける可能性が高まるはずだ。


    2.一流は基本に忠実
    一流のプロフェッショナルは、どんなに高速でメモをとっていても、内容を理論整然としたピラミッド構造にまとめている。彼らは相手の伝えたい本質をすぐさま理解し、情報を引き出す道具としてメモを活用する。たとえば、論理的な説明を求められるコンサルタントは、物事を整理する能力が高いため、構造化したメモ書きを得意とする人が多い。

    また、構造化されたメモは、そのままミーティングメモやパワーポイントのスライドに転換できる。こうして、メモ書きしているミーティングの時間を有効活用できるのだ。

    メールは即リプライ。「たかだかメールの返事のスピードくらい」、と思ってはならない。これは一事が万事。「いまできる仕事はすぐ片づける」習慣の有無が、メールの返信速度ひとつに反映されるのだ。メールの返信速度が遅い人は、仕事の進捗もたいてい遅く、デッドラインも破りがちで、どんな仕事でも結局後回しにする習性があるものである。集中力や責任感があり、重要な仕事を任され、相手の気持ちを汲んで仕事ができている人は、総じてメールのスピードも速い。そして実際の話、メール一本でその他多くの仕事能力が想像されてしまう。

    「整理能力」と仕事の生産性は、大いに連動する。整理整頓ができるかどうかは、調査能力に大いに影響する。また、自分のみならず周囲の仕事の生産性も大きく左右するということだ。資料やファイルがきちんと整理されていれば他人に引き継ぐのも容易で、質問をされてもすぐに対処できる。その結果、あなたに関わるすべての人が「資料やファイルがどこにあるかを探す」という非生産的な時間を使わなくて済むので、チーム全体でエネルギーを節約でき、生産性が格段に向上する。きちんと整理することは、他人の勤務時間中の「戦略的時間比率」(重要な真の仕事に使われる勤務時間の比率)を高め、自分、他人、会社すべての生産性を高めるのである。

    「タイムアロケーション(時間配分)」こそが超一流のプロの基本。
    「ムーギーは『いまなぜここにいて、これをしているのだろう?』と常に自問しなければいけないよ」。これは私の尊敬する昔の上司が、私にプロフェッショナルの心得を話すときによく言っていたことである。その方が仕事術の基本を話されたとき、「タイムアロケーション(時間配分)こそが超一流のプロの基本だ」とおっしゃっていた。
     どれほど賢くどれほど優秀でも、与えられた時間は同じなだけに、その最適な配分が勝負の分け目となる。優秀な人が高い集中力でしのぎを削る業界にいると、限られた時間をどう使っているか、その優先順位づけと時間配分が仕事の差を決定するのだ。

    3.日々の仕事で「エキストラ・ワンマイル」を行く
    「あなたは自分の仕事で『エキストラ・ワンマイル』を行ったか?」。これは著者が働いてきた複数のプロフェッショナルファーム(コンサルティングファームや金融機関)で、評定のときに必ず入っていた一文。「エキストラ・ワンマイル」というのは、職場でよく使われていた用語で、「普通の人がやるであろう努力の一歩先を行く努力をしたかどうか」「自分の限界を超える圧倒的努力をしているか」という姿勢が問われているのだ。

    <感想>
    耳が痛い、痛すぎる。同時に、気が引き締まったので、読んでよかった一冊。

    他に気になったのは、「原体験」について。「働く上で強烈なエネルギーを掻き立てる」というのは事実だが、まずは自分の過去から「原体験」を錬成しなければならず、ポジティブに持っていく言語化が必要で、不十分だったり途中のままにして「過去」の主観が強調されたネガティブなままにしてしまうと、逆に足を取られてしまう。あ、一流はそんな境地にはいないか。まず身につけるものは、基本の習慣や、思考力だろうか。

  • 出来ていることが9割。
    出来ていないことをどうするか。
    目指すところが違う場合は、どうするか。

  • ドラッカーなどの本に書かれているような内容だが、あらゆる方向をカバーしているので、この手の本を初めて読む人にはいいと思う。話が中心で、具体的なのもいいと感じた。

  • 分厚いが中身は割と薄い。働き方を改善するための具体的な方法は記載されておらず、考え方に留まるため自己啓発ぐらいの軽い気持ちで読む方が良い。

  • 言いたいことは、非常にシンプル。
    行動習慣と考え方のベースとしてみるのには役立つ。
    他の自己啓発と比較して結構絵が多くて見易い。

    一言でこの本のことをいうなら、
    「ほかの自己啓発でかかれていることの共通項を、ここにまとめたようなもの。」

  • 30代まではこの手の自己啓発本を読んで、なるほどと思ったり、やる気になったりしていたのだが、40代になってからはこういった本にはあまり面白味も救われる感じもないことが多くなった。今も悩めるからこそこういった本に手を出してもみるのだけれど、うーん、今回もあまりハマらなかったな…。

  • 他人の土俵でも、前頭3枚目程度の知識は持つこと。
    勉強を言い訳にして行動に移さない啓発ビンボー。自己啓発だけで終わってはいけない。リスクを取って行動が大事。
    主体的に動く。やりたいことをやったモノ勝ち。面白い仕事は絶対上から降ってこない。
    頭より、他人に先駆けて動く人が結局何かを成し遂げる。
    日々の仕事で、エキストラワンマイルを行く。自分の限界と周囲の期待を岩回ろうとする姿勢、が後で効く。
    最後までやり抜こうとするグリッド、とサンクコストをあきらめる潔さ、のバランス。
    引退しない人は死なない。=死ぬ瞬間まではまれる仕事をしていれば、引退しないで死ぬことになる。

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著者プロフィール

ムーギー・キム
京都大学経営管理大学院博士課程にて、日本と韓国を含めた企業の社会的責任(CSR)を研究中。投資家・コンサルタント・実業家。京都府生まれの在日コリアン3世。
慶大総合政策学部卒後、INSEAD(フランス・シンガポール)にてMBA取得。在学中は上海のCEIBSに交換留学。大学卒業後は、欧州系・米国系の金融機関およびコンサルティングファームに勤務し、日本および韓国のプロジェクトに多数参画。香港移住後は、日本および韓国を中心としたアジア一帯でのプライベートエクイティ投資業務に転身。その後シンガポール勤務、INSEAD留学、日本と韓国でのバイアウトファンド参画を経て、シンガポールおよび東京で起業。
ビジネス書作家・コラムニストとしても知られ、主著の『最強の働き方』(東洋経済新報社)、『一流の育て方』(ミセス・パンプキンとの共著、ダイヤモンド社)などは各国で翻訳され、著作の累計部数は国内外で70万部を超える。また、元駐英・駐日全権大使である羅鍾一教授の著書の邦訳などにも携わる。

「2022年 『京都生まれの和風韓国人が40年間、徹底比較したから書けた!そっか、日本と韓国って、そういう国だったのか。』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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