魂の退社

著者 :
  • 東洋経済新報社
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レビュー : 121
  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784492045947

感想・レビュー・書評

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  • なかなかおもしろかった。テーマは「会社」で、「じつは多くの日本人は“無意識のうちに”“自分が思っている以上”に会社に従属しているし、社会も“会社ありき”という前提で回っているのだが、“そうじゃないと生きられない”と考えるのはもしかしたら間違いかもしれないよ」と述べている。ただ、著者のいう会社に対する不信感みたいなものは数百人が働いている大企業で働いているからこそ生じるメンタルなんじゃないかなぁなどとも思ってしまう。とはいえ、とはいえ示唆に富み、軽やかなタッチの読みやすい文章であった。

  • ちょこちょこ目にして気になってた本。
    古本屋で見つからず、ある日日経に取材されてるのを見て、その日のうちに本屋で購入。
    最近、仕事を辞めることも念頭に置いて働いてるから、すごくリアルに想像できた。

    朝日新聞社に勤めていた著者が50歳で会社を退職するはなし。
    日本は会社によって経済が動かされていることがよく分かる。
    これを読むと、会社員であることの恩恵がすごく分かるから、辞めるのをためらいそうになる。
    が、40歳で仕事を辞めることを意識し出して、この会社に貢献できることは無くなったと50歳でポジティブに辞めた著者の話はおもしろい。
    お金を意識しなくなると、集まってくる。これ、言ってる人よく見かけるが、ほんまかいな。と思う。
    金欲にまみれた私。

    給料をいくらもらえるかということに無関心になると、自分の評価が気にならなくなってくる
    「なくてもやっていける」ことを知ること、そういう自分を作ることが本当の自由だったんじゃないか。
    会社を早期退職すると、退職金にかかる税金が高い
    失業保険は、会社に就職活動をしようとしている人しか受け取れない

  • 50歳で会社を辞めて気付いたこと、体験したこと、興味深く読んだ。会社員として働くことで守られている部分はたくさんあるけど、自分の毎日は今のままでいいのかと思っている私にとって著者の生き方はカッコよく思えた。

  • "朝日新聞記者で、独身子供なしの50歳女性が、仕事を辞めるにいたるまで、そして辞めてから少しの間の話。「今の世の中、困っている人はとにかくたくさんたくさんいる。ということは、それだけ仕事もたくさんたくさんあるはずです。そう思えばお金とか、週t¥職とかってことにこだわらなければ、もう死ぬまでの間、たのしいことがなくなるっていうことはない。いや、日本は希望でいっぱいだ!」
    まるきり同年代の同じような状況の人なのかと思ったら、朝日新聞記者だった。優秀だろうし、年収も高かった。そりゃーセミリタイヤしたって大丈夫だよね!でも、会社から離れていく過程、私がとっくにわかっていることが書かれているというのもあったが、そのレベルを通り越し、やりたいことが、人を助けて喜ばせる仕事だというのが、正しい。そういう道があったか、と思う。私にはアフロはできないけれど、心を開いてみることはできるかも。会社が互助会システム。日本の保険制度は、会社ありき。会社がなくては、やっていけないということは、それはすでに、日本の年金保険システムが、崩壊ということであるよ。" "会社を辞めて私は一から人間関係を作り直そうとしている。道を歩いていても、お茶を飲みに行っても、買い物をしていても、私は人を観察している。で、どこの誰であれ、わずかでも心が通じ合えるような、感じのいい人を探している。それは多分、ひとりだから。で、一人では生きていけないから。気が付けば同じく一人で生きている人を応援してつながろうとしている。どこにだって、目をこらせばそういう人はいるのだ。私はそんな人たちと生きていきたいのである。そういうセンサーを全開にしていると、やっぱり一人で何とか頑張ろうとしている人が、面白いように目に飛び込んでくる。
    一人の人間として、つながる。人を助け、そして助けられる。そんな関係を一から積み上げていけば、無職でも生きていくことができるはずだ。オープンマインド。歩いているだけでモテる。めちゃくちゃいろんな人に声をかけられる。で、だいたいが面白そうな人たちだ。人は案外と鋭敏なセンサーを持ち、そして電波を発している。自然に同期できる相手をいつも探している。ただし集団の中にいるとセンサーが鈍くなる。
    そうかあ、それでいいのか。あたりまえなのか。肩肘はらなくてもいいのかあ。"

  • 社会人になってからほとんどの期間を非正規雇用かフリーランスとして過ごしてきた私には、会社を辞めた著者の「世の中って会社に所属することが前提で成り立っているんだ」という衝撃がよくわかるような気がします。でもそこを乗り越えて人生を楽しむには、人とのつながりが大切だし、人とつながるにはまず一人になってみることだという意見にはなるほどと思わされました。私も著者と同様にオープンマインドを心がけているのですが、最近あまりできていなかったなとちょっと反省です。

  • う〜〜〜ん 情熱大陸の彼女がインパクト有り過ぎだったので少し拍子抜けした感じは否めないけれど...
    結局の所、何を書きたかったのか良くわからない...。きっと本人もそうなんじゃないかな〜?と思ってしまう。
    会社辞めたけど、特にしたい事もなく??って書いたら怒られるかな?でもでも... もしかしたら...此れからが彼女の自分探し?といかそういう事何じゃないかな?読みながら思ってしまう。
    現在進行形で模索中て感じが何となく伝わる。
    やりたい事一杯って感じだったけれど、それはそれで良いけれど、その自分探しの過程のほんの一こまを切り取った書いたって感じで、そういう意味では「書く人」としてそういう場を与えられて書くことが出来るってこと自体が幸せな事だと思う。
    なんと言うかジャーナリストとしての彼女とエッセイストとしての彼女とどっち付かず?って感じの文章だった。最初の方は一気読み、後半も一気読みして2時間位で読み終えちゃったけど、でもでも案外世間知らず?かもって感じもあって...う〜〜〜ん?
    情熱大陸見てなかったら読まなかったかも//
    でも嫌いじゃないかも// 笑い

  • エリート人生を歩んできた著者が、
    50歳を機に朝日新聞を退社してしまう。
    ただでさえ明日をも知れぬ時代に、なんとまぁ大胆な。。。
    と思い読み始めたのだけれど
    なんだか著者の気持ちが手に取るようにわかってしまった。

    私も同じバブル世代。
    がんばっていい大学に入り、一流企業に就職し
    充分なお給料をもらいつつも、
    さらなる上を目指し勝ち続けなければいけない日々。。。
    シーズンごとにブランド物を買い漁り
    いくら贅沢三昧の暮らしをしてみたところで
    幸せなゴールなど実はどこにもないのではないかと
    半世紀も生きていると、ある日うっかり気づいてしまうのだよね、、、

    『無い』ということに幸せを感じる・・・などというと
    『これだからバブル世代は・・・』とか言われてしまいそうだけれど
    すでに経済的に成長しきってしまった日本では
    『更なる成長ではなく、お金がなくても幸せと感じる方法を探すこと』という著者の意見に
    深く共感するのでした。

  • すごいなぁ。このように、発想の転換ができるなんて。モノと金に支配されまくり、煩悩ありまくりだから…なんか複雑な気持ちだ。
    会社員の方が守られているとか、制度の事とか、目からウロコの事がたくさんあった。配偶者控除見直しとか始まってるけど、なんか目立たないけど変わった方がいい事もたくさんありそう。
    もちろんこれが全てではないけど、新しい視点を知る事が出来て良かった。アベさんにも読んで見てほしいなぁ。

  • 50歳、夫なし、子なし、無職の(50歳まで朝日新聞社社員で、社員時代にはTVにも出ていた)、髪型アフロの女性:稲垣えみ子さんの、そこに至るまで、そしてその後のことが書かれた1冊。
    自分に転機が訪れていたこともあり、友人に勧められ手に取り、一気に読破。
    爽快、だだーっと読み終わった。
    口語体で、人生の先輩とお茶して話して、な感じの読後感、わたしは嫌いじゃないなと思いました。
    会社人間からしたら苦虫を噛むような思いのする内容もあるかもしれないけど、もしかしたら。私からしたら、そうそう、って感じでした。

    会社社会のくだり、会社は修行の場であって依存の場じゃないというくだり、つながるためにはまず一人になることが必要なんだ、というところ。
    全体的にうんうん、でしたがとくにうんうん、でした。

    今の私にとって出会うべくして出会った1冊。

  • 会社人間からの脱却。
    お金に関係なく真の生きる道を見つければ
    人生はハッピー

    だけどお金はやっぱり大事・・・

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著者プロフィール

稲垣えみ子(いながき えみこ)
1965年、愛知県生まれ。一橋大学社会学部卒。朝日新聞社入社。大阪本社社会部、週刊朝日編集部などを経て論説委員、編集委員をつとめ、2016年1月 退社。夫なし、子なし、冷蔵庫なし。仕事したりしなかったりの、フリーランスな日々を送る。その生活ぶりを紹介したテレビ番組『情熱大陸』が話題に。日本酒好き。著書に『魂の退社』『寂しい生活』(共に東洋経済新報社)ほか。
『もうレシピ本はいらない』で「料理レシピ本大賞 in Japan 2018」料理部門:エッセイ賞を受賞。

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