MBA100の基本

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  • 東洋経済新報社
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  • Amazon.co.jp ・本 (294ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784492046067

作品紹介・あらすじ

すべての答えは「基本」にある。迷ったとき、悩んだとき、答えを探しているとき。
いつも手もとに置いておきたいビジネスパーソンの必携バイブル。

論理思考/問題解決/経営戦略/マーケティング/リーダーシップ/組織/
定量分析/アカウンティング/ファイナンス/新事業創造/交渉・説得・会議

ビジネススクールの2年間で学ぶ必修知識&フレームワーク が「1フレーズ」ですっきりわかる。

感想・レビュー・書評

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  • 【感想】
    「何事も基礎・基本が大事!」という事で、受講していませんがMBAの基本について本書で学ぼうと手に取りました。
    なるほど確かに、読んでいて「こんな風な考え方があるのか」と目から鱗の連続でしたが、如何せん実用しないと記憶にすら残りませんね・・・・
    もちろん自分が悪いのですが、読んで終わりになってしまうタイプの書籍だと思っています。
    この中から何か日頃から実践していかなくては・・・

    さて、本書の内容ですが、やはりMBAという事もあって「経営」「マーケティング」「リーダーシップ」をはじめ、章によって分かれつつもかなり事細かに書かれていました。
    僕自身、会社では経営とは無関係のイチ営業所員であるのですが、今後の自分のキャリアによってはこのままでは駄目なのだろうと少し危機感も抱いております。
    本当に、マーケティングやリーダーシップについてのイロハも足りていませんし、アカウンティング(会計)やファイナンスに関しては一切何も知りません・・・
    このあたりは、口先のテクニックではなく、しっかりと学習するか実際にOJTをしなくては到底身につかないでしょう。

    沢山のテクニックに触れることの出来る良書でありますが、一度読むだけでは畳水練にしかならない1冊です。
    自分自身のキャリアと照らし合わせて、これらのスキル中から、今後どのスキルが自分に必要なのか、習得するべきなのはどれなのか、考えていく必要がありますね。

    何はともあれ、幅広いスキルの紹介がありますので、入門書としてはかなり良書だと思われます。


    【内容まとめ】
    1.何について考えるか?(=イシュー)を把握しておくこと。
    無駄なミーティングほど機会費用の生じるものはありません。
    論点ズレを起こさない、または迷走した時に戻る指針となるための「イシューの把握」がmust。

    2.知っておいて損のないビジネスフレームワーク
    ・PEST:業界を取り巻くマクロ環境である、政治・法律(politics)、経済(economy)、社会(society)、技術(technology)の観点から分析する。
    ・3C:市場・顧客(customer)、競合(competitor)、自社(company)を網羅的に分析し、事業課題を見出したり戦略の方向性を知る。
    ・4P:マーケティングにおいて、顧客への適切なアプローチを製品(product)、価格(price)、チャネル(place)、コミュニケーション(promotion)の4つの組合せかは検討する。

    3.人間は感情の動物、大切なのは、「信頼」と「共感」です。
    相手の感情面に最大限配慮し、その上で合理的に説明するという順序が大事!!
    感情への配慮なくして、人は言うことを聞かない。
    人に動いてもらう上で特に意識したいのは、相手のメンツを潰さない、相手の自尊心に配慮するといった事です。
    人間はプライドの動物です。合理性一辺倒で説得しようとする事は、必ずしも効果的ではありません。

    4.不満のあるところにビジネスチャンスあり。
    ニーズは、端的に言い換えれば欲望です。
    人間は欲望の動物です。その欲望にうまく応えてあげることが、マーケティングの基本となるわけです。
    実際には、「ここが困っている」や「こうなれば楽、快適」などといった不満の解消がポイントです。

    5.アカウンティング(会計)
    →会社の数字を正しく読み取る
    財務諸表(売上高、営業利益、純利益)、損益計算書(PL)、賃借対照表(BS)。
    会社の数字を読んだり使いこなせなければビジネスパーソン失格!





    【引用】
    MBA 100の基本


    「基本」とは、長い年月をかけて先人がその有効性を確認し、言い習わしてきたもので、知っていると知らないのとでは、習得や実戦に天と地ほどの差が出ます。

    「基本」とは「初歩」。
    初歩を抑え、基本を疎かにしなければ、失敗のリスクも減らすことが可能!


    第1章:論理的思考「説得力を高める」
    第2章:問題解決「望ましい状況を手に入れる」
    第3章:経営戦略「よき戦略なくして長期的な繁栄はない」
    第4章:マーケティング「効果的にキャッシュを得る」
    第5章:リーダーシップ「人が動いてくれなければ、どんな仕事も実現できない」
    第6章:組織「いい仕組みが競争力を向上させる」
    第7章:定量分析「数字を使って意思決定をし、人を動かす」
    第8章:アカウンティング「会社の数字を正しく読み取る」
    第9章:ファイナンス「企業価値の最大化を図る」
    第10章:新事業創造「企業存続の道であり、成長の源」
    第11章:交渉・説得・会議「コミュニケーションによって生まれる価値」


    p20★
    ・何について考えるか?(=イシュー)を把握しておくこと。
    無駄なミーティングほど機会費用の生じるものはありません。
    論点ズレを起こさない、または迷走した時に戻る指針となるための「イシューの把握」がmust。


    p22
    ・根拠は3つ
    「(主張)です。なぜなら(根拠1)、(根拠2)、(根拠3)だからです」


    p25★★
    ・知っておいて損のないビジネスフレームワーク
    PEST:
    業界を取り巻くマクロ環境である、政治・法律(politics)、経済(economy)、社会(society)、技術(technology)の観点から分析する。

    3C:
    市場・顧客(customer)、競合(competitor)、自社(company)を網羅的に分析し、事業課題を見出したり戦略の方向性を知る。

    4P:
    マーケティングにおいて、顧客への適切なアプローチを製品(product)、価格(price)、チャネル(place)、コミュニケーション(promotion)の4つの組合せかは検討する。


    p32
    ・確証バイアス
    人は見たいものだけを見る。
    自分が何かしらの結論に達すると、その後は自分の主張に都合の良い情報ばかりを集めてしまうもの。
    中立的な検証が出来なければ、情報を集めたところで説得力は乏しいものになる。

    結論ありきでスタートするほど危険なことはない。
    自分に対して客観的に意見してくれる知人を複数持ち、彼らの声に耳を傾ける謙虚さが必要。


    p44
    ・単純にしろ、この間抜け!
    “keep it simple,stupid”、「kissの法則」という。
    その他にも、「less is more(少ないほど多くなる)」という表現もある。

    情報を詰め込みすぎず、伝えたい事をシンプルにピックアップして伝える努力をしましょう。


    p52
    ・必ず第三の道がある
    常識に捉われず、柔軟に考えれば、思わぬアイデアが湧く。
    行き詰まったら、自分の頭の中にある枠に捉われず、ブレークスルーして全く別のアプローチで方法論を組み立てなおしてみる事。


    p102
    グロービスでは、マーケティングを「顧客に買ってもらえる仕組み」と定義しています。
    マーケティングは、効果的にキャッシュを得るための生命線です。
    マーケティング部門で徹底的に鍛えられた人間が結果的にマネジメント層となり、そうした人材は他企業からも引っ張りだこです。


    p104★
    ・マーケティングの目的は、セリングの必要をなくすこと。
    つねに顧客を起点にし、顧客に思いを馳せることが基本。
    ・誰が買ってくれそうなのか?
    ・彼らのニーズは何なのか?
    ・彼らはどの様な方法で買いたいのか?
    ・何をすれば顧客は満足してくれるのか?


    p110★
    ・不満のあるところにビジネスチャンスあり。
    ニーズは、端的に言い換えれば欲望です。
    人間は欲望の動物です。その欲望にうまく応えてあげることが、マーケティングの基本となるわけです。
    実際には、「ここが困っている」や「こうなれば楽、快適」などといった不満の解消がポイントです。


    p130
    ・法人顧客の最大の関心事は、社内からの評価である。
    企業の購買担当者には、様々な責任とリスクが伴う。
    購入の意思決定者には、社内に対して購入物の説明責任や結果責任を負う。
    新しい製品やサービスを導入してトラブルが起きようものなら、担当者は人事考課上マイナスをつけられるリスクも伴う。
    こうした理由から、企業の購買担当は保守化しやすい傾向にある。

    こうした法人顧客の保守性を踏まえた上で、どのような施策をとるか?
    ・圧倒的なコストパフォーマンス
    ・社内に対して先方担当者が説明しやすい資料を準備し、サポートを充実させる。
    ・他での実績を積む。
    ・いきなり全社導入ではなく、一部で試験導入する。


    p138★
    ・リーダーシップ
    人が動いてくれなければ、どんな仕事も実現しない。
    組織の仕組みや評価・報酬の仕組み、マーケティング、経営戦略も重要だが、人々をよりダイレクトに鼓舞するのは身近にいる上司の行動や発言、コミュニケーションのあり方です。


    p141★
    「言った言わない問題」にハマっているようじゃリーダー失格。
    相手の耳にタコができるくらいまで伝えるべき。

    また、伝えるだけではなく、理解してもらうことが最も大切。
    それは、人間は説明を求める動物であり、さらには納得しない仕事は手を抜く動物だからである。

    相手の視点に立ち、その理解度やモチベーションを理解した上で、意義や目的、手法などについてしっかり説明し、同意を促す必要がある。


    p142★★
    ・人間は感情の動物
    感情への配慮なくして、人は言うことを聞かない。
    人に動いてもらう上で特に意識したいのは、相手のメンツを潰さない、相手の自尊心に配慮するといった事です。
    人間はプライドの動物です。
    合理性一辺倒で説得しようとする事は、必ずしも効果的ではありません。
    相手の感情面に最大限配慮し、その上で合理的に説明するという順序が大事なのです。

    大切なのは、「信頼」と「共感」です。


    p146★
    ・よきリーダーとなるためには、よきフォロワーとなれ
    フォロワーシップとリーダーシップには高い相関がある。
    →仕事において付加価値を生み出すことに熱心で、それを実現する。
    →人間関係を育むことが得意で、チーム内、チーム外、そしてリーダーともいい関係を構築できる。
    →「勇気ある良心」を持っており、時にはリーダーに進言を行うなど、高い視座から物事を考えることができる。


    p205?
    ・アカウンティング(会計)
    →会社の数字を正しく読み取る
    財務諸表(売上高、営業利益、純利益)、損益計算書(PL)、賃借対照表(BS)。
    会社の数字を読んだり使いこなせなければビジネスパーソン失格!


    p222
    ・ファイナンス
    企業価値の最大化を図る。
    ファイナンスでは、キャッシュをベースに考えるということに加え、金銭の時間的価値とリスクというものを重視する。
    キャッシュフローの定義と金銭の時間的価値、そしてリスクが理解できれば、ファイナンスの基礎はある程度理解できている。


    p246★
    ・Noと言うな、Howと聞け
    頭ごなしの否定はNG!部下のモチベーションも下がるし、次に新しい提案をしようという意欲も湧かなくなる。
    「どうやったらそれが実現できると思う?」と聞くことが推奨されている。


    p278★★
    ・返報性と一貫性に注意せよ
    「影響力の武器」で示した6つの影響力のうち、交渉や説得の場面で特に意味を持つ影響力。

    返報性
    →人に何か施しを受けたら、お返しをしなくてはいけないと考える人間の性向を指す。
    「借り」がある状態は気持ちが悪いのでなるべく解消したいと考える性向ともいえる。

    一貫性
    →「一貫した立場を取る人間」と周りから見られたいという人間の性向。
    コロコロ意見を変える人間は信用されないということに起因する。

    この2つの法則を活かした3つの法則
    ・「ドアインザフェイス」
    →先に高い要求をし、断られた場合にハードルを下げて再度要求する。
    ・「フットインザドア」
    →一度実行してもらった事からハードルを上げ、さらに高度の要求を行う、一貫性を利用したテクニック。
    ・「ローボール」
    →小さい要求を受け入れてもらった後、徐々に追加で大きい要求を積んでいくテクニック。

  • 論理思考
    1.論点は何か?
    まず何について考えるべきか?を把握する。
    2.根拠は3つ
    何かを主張する際に柱となる根拠を3つ考える。
    3.それって本当?
    根拠が事実かどうかを問う。何かを主張する際は、常にファクトベースであることを意識する。
    4.反対者には反対者の論理がある。
    相手の立場に立って考えることが、複眼思考の第一歩。
    5.人は見たいものだけを見る。
    6.客観的に見る。
    7.空、雨、傘。
    だから何? so what? という重要な問いかけが必要。
    8.論点のすり替えを疑う。
    9.内容と人格を分ける。
    人格攻撃は何も生まない。内容に焦点を当てる。
    10.直観に気をつける。
    11.Keep It Simple, Stupid
    KISSの法則。内容を絞り込んだ方が、かえって多くを伝えられる。
    プレゼンテーションでは、1スライド1メッセージ。

    問題解決
    12.問題設定ができたら、解決は容易。
    問題を正しく設定すること。
    13.分けることは分かること。
    全体を要素に分解することで本質に迫る。
    その際、モレなくダブりなく行う。
    モレを防ぐ手っ取り早い方法はその他。という項目を入れる。
    14.何故。を5回繰り返す。
    トヨタ流問題解決の基本。
    15.仮説と検証を繰り返す。
    いわゆる、当たりをつける行為。
    16.Quick & Dirty
    多少粗くても良いので、素早く。
    17.必ず第三の道がある。
    常識にとらわれず、柔軟に考える。

    経営戦略
    18.戦術のない戦略では、勝利への道のりは遠い。戦略のない戦術は敗北前の騒音である。
    マクロ視点の戦略とミクロ視点の戦術のバランスが必要。
    19.大事なのは、何をするか。ではなく、何をしないか。である。
    限りある資源を有効に使う。
    20.競争するのは最悪の戦略。
    正面衝突は往々にして消耗戦となる。
    勝てる戦を戦う。という発想が大切。
    21.魅力的でない市場で稼ぐのは難しい。
    参入する市場や業界を慎重に選ぶことが、どう戦うかより、重要である。
    22.成長分野は混雑分野
    レッドオーシャンを避ける。
    23.ゲームのルールを作る。
    ルールメーカーが最も高い利益を享受できる。
    24.ORではなく、ANDを目指す。安易なトレードオフはやめる。
    25.ベストプラクティスには解はない。
    人真似には限界がある。
    26.戦略は外に対して正しいだけではなく、内に対しても正しい必要がある。
    実行したくなるような戦略でなくては、実行されない。
    社内を動かすには以下を意識する。
    *知らない。を知っている状態にする。
    *できない。をできる状態にする。
    *やりたくない。をやりたい状態にする。
    27.強いから生き残るのではない。適応するから生き残るのだ。
    29.真似できないものを持っているか否かが重要だ。
    30.CSVこそが競争優位に繋がる。
    Creating Shared Value つまり、共通価値の実現。
    31.神は細部に宿る。

    マーケティング
    32.マーケティングの目的はセリング(強引な営業)の必要をなくすこと。
    買ってもらえる仕組みを作る。
    33.顧客が欲しいのは1インチのドリルではなく、1インチの穴である。
    本質的なニーズを見極める。
    34.不満のある所にビジネスチャンスあり。
    ギャップのある所も同様にビジネスチャンスがある。
    35.人は見るまでその商品を欲しがらない。
    36.相手と同じことをしようとした瞬間に負け。
    37.傑作はシンプルなものである。
    38.顧客に最初に思い出してもらえることが重要。
    39.人の行動はほとんどが習慣。
    44.人が先、顧客は後。
    まず従業員を大切にする。
    45.顧客は神様ではない。
    顧客をビジネスパートナーとして正しく位置付ける。

    リーダーシップ
    46.100言って1伝わる。
    47.人間は感情の動物。
    感情の配慮なくして、人は言うことを聞かない。
    信頼と共感も意識する。
    48.リーダーに生まれるのではない。リーダーに育つのだ。
    49.良きリーダーとやるためには、良きフォロワーとなれ。
    50.人を動かすには模範を示すことが大切だ。それしかない。
    山本五十六海軍大将。やってみせ、言って聞かせて、させてみて、ほめてやらねば、人は動かじ。
    52.フィードバックに過剰はない。
    53.しゃべるな、聴け。
    54.教えることが最高の学び方
    56.見て、感じて、変化する。
    視覚と心に訴えかけることが、人の行動を変える上での鍵。

    組織
    57.組織は戦略に従う。
    組織は戦略遂行に適したものでなくてはならない。
    59.問題は誰をバスに乗せるかだ。
    つまり、採用こそが組織の様々な要素に影響を与える。
    60.器が人を作る。
    仕事や責任の与え方で人の成長が決まる。

    定量分析
    62.数字だからこそ疑え。
    64.apple to apple
    比較する意味ある数字から意味合いを引き出す。
    65.額、率、当たり。
    多面的に数字を見る。
    66.目で考える。
    グラフ化して直感的に考える。
    67.ない数字はbest estimate で作り出す。
    フェルミ推定と似た考え方。
    69.平均値は平均の像ではない。
    中央値が参考になる場合もある。

    アカウンティング(会計)
    71.会計が分からない=経営が分からないということ。
    72.信用は透明性から。
    正しい報告が長い目で見た時にはペイする。
    73.財務諸表には意思が反映される。
    財務諸表と言えど、多少の許容範囲があり、経営者の意思が反映される。
    74.人は測定させるものにしか興味を示さない。
    つまり、見える化することで人々の関心を高める。
    76.PDCAはあらゆるフレームワークを包含する。

    ファイナンス
    77.キャッシュが王様。
    現金がなければ、会社は回らない。
    78.目先のペニーははるか先の1ドルに等しい。
    未来の金銭は、現在の価値に割り引いて考える必要がある。
    80.借金は素晴らしい。
    81.卵は同じ籠に入れるな。

    新事業創造
    82.完璧より、やる方がいい。
    まずはやってみることが重要。
    83.早く低コストで失敗しろ。
    84.早く行きたいなら一人で、遠くへ行きたいなら、みんなで行け。
    大をなすには、多くの人を巻き込む必要がある。
    85.Noと言うな、How と聞け。
    頭ごなしの否定はNG。
    86.量は質に転化する。
    数が揃えば、当たりが含まれる可能性も上がる。
    87.5分で考えつくことは、ライバルも5分で考えつく。
    粘り強く考えることが、差別化に繋がる。
    88.モノではなく、コト作り。
    モノはビジネスモデルの一部に過ぎない。
    89.寿司屋とは寿司で客寄せして、酒で儲ける飲食店である。
    儲けのメリハリをしっかりと考える。
    90.Winner takes all
    2位ではダメなビジネスがある。
    91.アントレプレナーシップは学べる。
    起業家精神は一部の限定された人固有のものではない。
    92.制約は自分だけ。
    経営資源はその気さえあれば手に入るもの。

    交渉、説得、会議
    93.Win -win or No deal
    94.オレンジの皮か中身か。
    同じものに対しても感じる価値は異なる。
    Win-winの妥協点を生み出すセオリーは、自分は重視していないけれど、相手が重視しているものと、自分は重視しているけど、相手があまり重視していないものをお互い交換すること。
    95.目標の高さが合意レベルを決める。
    高い目標を持てるか否かが交渉結果を左右する。
    96.感情、規範、利得
    人を説得する際の三つのレバー。
    98.議論の目的は勝利ではなく、改革である。
    99.みんなの意見は案外正しい。
    集合知のパワーを知る。
    100.会議の目的とその貢献を明示する。

    さすがに参考になる考え方が多い。

  • 最近読んでる本と共通項も多く入りが良かった。

    シンプルが最強。

    スピード感。

    会計はマジ勉強せねばならぬ。

    ドリルじゃなくて穴を売る。

    統計学も勉強せねばならぬ。

    変化を最初から織り込む。

  • MBAで学ぶ事が、広く浅く書かれていた。
    この本は仕事における目次代わりに使うのが良いかと
    この本を読んで、興味の出た箇所を深掘りして調べる、
    たまに、読み返して自分に足りないところを補っていく、
    そういう風に読んでいくと、良いと思う。
    一冊持ってて損はないかなと感じた。

  • MBAに必要な分野である基礎能力の「論理思考」「定量分析」「問題解決」に、経営スキルの「経営戦略」「アカウンティング」「ファイナンス」「マーケティング」「新規事業創造」「リーダーシップ」「組織」「交渉・説得・会議」というカテゴリに分けて、必要なポイントを整理してあるので全体像は理解しやすいが、それぞれは本当に基礎の基礎で概念的な内容が多いので、専門的な学びにはならない。
    新社会人が読んだ方がいい導入書という位置付けか。

  • 基本を網羅的に学べた。

  • グロービスの出している本。図書館で借りた。横書きの本は苦手だがサラサラ読める。以下メモ。

    ●個人としてパフォーマンスを発揮する上で鍛えるべき力と、組織を運営する上で鍛えるべき力の両者が経営には必要。
    ●主張に対し根拠は3つ。
    ●反対者には反対者の論理がある。
    ●内容と人格を分けよ。
    ●競争するのは最悪の戦略。市場の棲み分け、差別化、ゲームのルールを変えるなどで「勝てる戦を戦う」。
    ●魅力度は、市場規模、成長性、儲けやすさ、を見る。
    ●安易なトレードオフで妥協せず、トレードオフを打破するようなアイデアを出す。
    ●「〇〇というブランドを知っていますか」でイエスと答えられる率を再認率。「△△の商品カテゴリーで思い浮かぶブランドは何ですか」の質問で名前が挙げられる率を再生率という。再生率が高い中で、一番目に回答されるブランドを第一想起ブランドという。この地位を獲得するのがマーケターの一大目標。
    ●リピート購買率が高いことと、満足度が高いことは必ずしもイコールではない。顧客の真のロイヤルティと見せかけのロイヤルティを勘違いしてしまうことなかれ。NPS指標で見る。
    ●サウスウエスト航空は「社員第一、顧客第二主義」。ヤマトも「サービスが先、利益が後」「社員が先、荷物は後」「車が先、荷物が後」「安全第一、営業第二」。
    ●売上額か利益率か、一人当たり〇〇か。
    ●生データはグラフ化して直感的に考えることが大事。
    ●ファイナンスの考え方は「スカイツリーの頂上から飛び降りた時のリスクはゼロ。3階建てのビルから飛び降りた時のリスクはかなり大きい」
    ●新しいアイデアが出てきた時に「それは無理だと思う」ではなく「どうやったらそれが実現できると思う」と返す。ノーと言うな、ハウと聞け。いわゆる頭のいい上司ほど、先が見えてしまい「ノー」の言いがち。「前にやって失敗したからダメだ」というのは最も避けるべき答え方。
    ●寿司屋とは、寿司で客寄せして、酒で儲ける飲食店である。

  • MBAのバイブルではあるが、1単元ごとが少し浅い。

    体型的によき経営の全体像を捉えるには○

  • 辞書、バイブル。シンプルでとてもよい

  • MBA関連の定番ワード、必修知識&フレームワークを網羅的に理解するために読んだ。
    数々のマネジメント・フレームワークの詳細を説明するのではなく、それらの背景にある考え方、示唆が簡潔に紹介されている。
    本書はマネジメント専門書を読む前の助走として、読みやすい。

    【メモ】
    ・戦略とは戦を「略」す。戦いを避けること
    ・日本人はゲームのルールを作ることが苦手
    ・統計のサンプル数は最低300程度
    ・PDCAはあらゆるフレームワークを包括する
    ・数字が測定されると、人間はインセンティブが無くても行動を変える
    ・アイディア創出法:SCAMPER、マンダラート
    ・寿司屋は寿司で客寄せ、酒で儲ける(利益方程式)
    ・リーダーシップもアントレプレナーシップも後天的に学べる
    ・アントレプレナーシップ開発(ティナ・シーリグ)
    ①想像力を働かせて考える:まだ情熱は必要ない
    ②創造性を熟させる:モチベーションが生まれる
    ③イノベーションに挑戦する:「フォーカス」と「リフレーム」
    ④アントレプレナーシップを発揮する:粘り強さ、巻き込み
    ・企業内新規事業担当者にとっても既存の経営資源に制約されないビジョンを描くことが必要
    ・説得の3つのレバー(感情・規範・利得)
    ・6つの影響力(返報性、一貫性、社会的証明、好意、権威、希少性)ロバート・チャルディーニ

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著者プロフィール

グロービス
1992年の設立以来、「経営に関する『ヒト』『カネ』『チエ』の生態系を創り、社会の創造と変革を行う」ことをビジョンに掲げ、各種事業を展開している。グロービスには以下の事業がある。
●学校法人グロービス経営大学院
・日本語(東京、大阪、名古屋、仙台、福岡、オンライン)
・英語(東京、オンライン)
●グロービス・エグゼクティブ・スクール
●グロービス・マネジメント・スクール
●企業内研修/法人向け人材育成サービス
(日本、中国、シンガポール、タイ、米国、欧州)
●出版/電子出版
●GLOBIS知見録/GLOBIS Insights(オウンドメディア)
●GLOBIS学び放題/GLOBIS Unlimited(定額制動画学習サービス)
●グロービス・キャピタル・パートナーズ(ベンチャーキャピタル事業)




「2023年 『入社1年目から差がつく ロジカル・アウトプット練習帳』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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