SHOE DOG(シュードッグ)

制作 : 大田黒 奉之 
  • 東洋経済新報社 (2017年10月27日発売)
4.19
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  • レビュー :77
  • Amazon.co.jp ・本 (560ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784492046173

作品紹介・あらすじ

●世界最強のブランドはいかにして生まれたか?
●創業者が自ら語る、ナイキの創業秘話!
●日本がナイキを創り、日本がナイキを救った!?
 日本とナイキの意外な深いつながり!
●全米熱狂! 絶賛の声続々!
●待望の翻訳、ついに刊行!

父親から借りた50ドルを元手に、アディダス、プーマを超える
売上げ300億ドルの会社を創り上げた男が、ビジネスと人生のすべてを語る!

1962年晩秋、24歳のあるアメリカ人が日本に降り立った。
彼の名はフィル・ナイト。のちに世界最強のブランドの一つとなる、
ナイキの創業経営者だ。

オニツカという会社がつくるシューズ「タイガー」に惚れ込んでいた彼は、
神戸にあるオニツカのオフィスを訪れ、役員たちに売り込みをする。

自分に、タイガーをアメリカで売らせてほしいと。

スタンフォード大MBA卒のエリートでありながら、なぜあえて靴のビジネスを選んだのか?
しかもかつての敵国、日本の企業と組んでまで。

「日本のシューズをアメリカで売る」。

馬鹿げたアイディアにとりつかれた男の
人生を賭けた挑戦が、このとき始まった!

●著名人も絶賛!

ビル・ゲイツ称賛!
2016年おすすめの5冊に選出!

成功するビジネスのありようを、誠実に思い起こさせてくれる。
それは混沌と混乱に満ちた危険な旅であり、誤りと闘いと犠牲が常につきまとう。
ここまで赤裸々に自身の歩んだ道を語るCEOなど、ほとんどいないだろう。
フィル・ナイトが読者に何かを教えようとしたとは思えないが、
読者はすばらしい学びを得るはずだ。
彼はできうる限り正直に人生を語っている。驚愕の物語だ。
(マイクロソフト創業者)

2016年の最高の本。フィル・ナイトは天性のストーリー・テラーだ。
――ウォーレン・バフェット(伝説の投資家)

率直で、ユーモアがあり、スリルもあって文学的なこの本は、スポーツを愛する人、
そして伝記を愛するすべての人のための本だ。
――アンドレ・アガシ(元プロテニス・プレーヤー。ゴールデンスラム達成者)

ありえない夢を追いかけるすべての人への啓示。
――マイケル・スペンス(ノーベル賞受賞経済学者)

アントレプレナーシップについて読んだ本のなかで、最高の一冊。
――ファリード・ザカリア(ジャーナリスト)

SHOE DOG(シュードッグ)の感想・レビュー・書評

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  • ナイキの創始者フィル・ナイトの自伝。日本とのつながり、NIKEの始まり、靴LOVEの人たち。面白く、読みやすかった。「競争のコツは忘れることだ」、「負け犬だけれど、力を合わせて勝つことができる」とか教訓にもなったな。「他人がより充実した人生を送る手助け」をするために前に前に進んで行った人なんだなあ。大きなことをする人はやはり止まらず熱い思いとともに進んでいくんだな、何があっても。

  • NIKEのイメージはAPPLEなどと同じような多くのイノベーションを産んだ特別なブランド価値を持つ企業だと思っていた。
    まさか会社の起源が日本企業の代理販売だとは思ってもみなかった。
    会社を0から立ち上げることは困難の連続でそれを一つひとつ愚直に乗り越えてきた著者は本当にすごい信念を持っているのだろう。
    そしてその信念はスポーツへの愛情と自分の会社への愛情と使命感によって形成させているからこそ判断基準をぶらさずに事業を拡大できたのだと思う。
    自分の好きなブランドの起源と成立ちを知れたことがすごく興味深く読みやすかった。

  • 各新聞の書評でも取り上げられている話題の書。ランニングをするので、ためらわずに書店で購入したが、ランニングの本というより、お金に苦労するビジネス立ち上げの本。17万部と突破したらしいが、ランニング好きの人が読むには、靴の説明は少なく、お金の話が多いのでちょっと退屈か。でも、「人間は誰でもアスリートである」というNIKEのブランドの信念は50年まえからあったこともわかるし、ランニングのために、いかに開発に苦労しているかもわかる。一方、日本のオニツカとの出会い、交渉、生産の話も書かれている。思えば、このNIKEはもちろん、最近見たスターウォーズも、Appleも日本との関わりがあり、なぜ、日本初で世界に出ていけないのか、この本でもかんがえることができると思う。

  • ナイキの創業者フィル・ナイトの自伝。面白くて引き込まれる。
    世界旅行を思い立ち、後にその販売代理店としてビジネスを始めるオニツカ(現アシックス)に立ち寄った1962年から始まる。そこから株式を公開する1980年までの濃密な一年一年をそのときの心情を再現するようにさらに濃密に語る。伝説の経営者ではあるが、そこにはほとんど泥臭い物語しかない。危機は次から次へと訪れる。彼は悩む。そうすべきではなかったという後悔があふれている。決断をするということは、後悔をするということでもある。あのナイキでさえ成長企業としての在庫と資金調達の問題に振り回されている。ナイキへの印象が変わった。

    1962年に「ここがすべての始まりだ」と言ったアテネのアクロポリスの丘でパルテノン神殿の横に立つアテナ・ニケ(Nike)神殿。勝利を意味するこの言葉が後にナイキ(NIKE)という彼の会社の名前となる。ただしナイキという名前については彼は気に入っていなかったようで、当初はディメンション・シックスという名前を押していたという。
    あの有名なロゴが決まる場面についても合議を重ねた様が描かれている。35ドルでデザインされたナイキのロゴ。こちらもフィル・ナイトは最初は気に入っていなかったようだ。「とりあえず時間がないから、これにしよう」と言ったらしい。ナイキの死回向は、決して独断とセンスで決まってきたものではなかった。シューズに対する愛と、成功するという強い信念によってなされたものだ。

    「ナイキはシューズ以上の存在だ。私はもはやナイキを作った人間ではない。ナイキが私を作っているのだ」という。

    「臆病者が何かを始めたためしはなく、弱者は途中で息絶え、残ったのは私たちだけ。私たちだけだ」

    ----
    それにしても日商岩井のスメラギとイトーは恰好良すぎる。日商岩井がナイキを救ったのだ。

    「スメラギは、イトーの前で今にも土下座しそうな勢いで、自分が単独でやったことで、会社をだましていたと断言してくれた。「なぜそんなことをしたんだ」とイトーは聞いた。「ブルーリボンが大成功すると思ったからです」...フィル・ナイト氏とは何度もトレイル・ブレイザーズの試合に行きました。倉庫で荷造りも手伝いました。ナイキは私にとって我が子のようなものです。我が子の成長を見るのはいつだってうれしいものです。
    「それでは君がインボイスを隠したのは……つまり……彼らのことが好きだからというわけか」
    非常にバツが悪そうにスメラギは頭を下げた。「はい」と言った。「はい」と。」

    そしてイトーはナイキを苦しめていた地場の銀行に対してこのように告げる。
    「彼は直ちに本題に入った。忌々しい本題に。彼はホランドしか相手にしていなかったが「みなさん」と前置きした。「私の理解では、ブルーリボンとの取引を今後は拒否するそうですが」
    ホランドはうなずいた。「そのとおりです。ミスター・イトー」
    「それならば日商がブルーリボンの借金を返済します。全額」


    最後に「20代半ばの若者に言いたいのは、仕事や志す道を決めつけるなということだ。天職を追い求めてほしい。天職とはどういうものかわからずとも、探すのだ。天職を追い求めることによって、疲労にも耐えられ、失意をも燃料とし、これまで感じられなかった高揚感をえられる」と言う。そう言われたときに、自分の子供たちはどうだろうか、と思う歳になった。そして、自分は天職を探そうとしていただろうか、と。

    筆者や他の仲間の不器用な熱い思いが伝わり面白いが、それだけに自らに振り返って胸に刺さるものもある。

  • おもしろいねー。コレ。
    評判通りのおもしろさだ。

  • ナイキ創業者である著者が、オニツカ(現アシックス)のスポーツシューズの輸入代理店に始まり、日商岩井の協力を得ながら事業をスケールさせ、いかに世界最高のスポーツブランドの地位を確立させたかを描く自伝。

    ちょうど年始に訪れたポートランドで、郊外にあるナイキの本社を見学したのだが、正直なところ、そこまでナイキという会社についてはよく知らなかったし、特段愛着があるブランドという訳でもなかった。しかし、創業の歴史がまとめられた一室で20分ほど熱っぽく自社の歴史を語ってくれたマーケティング担当の社員の話を聞くうちに、その熱量に引き込まれてしまい、kindle版を購入し、帰りの飛行機の中であっという間に読んでしまった。

    事業の成功の陰に日商岩井という総合商社の存在が非常に大きかったことが何度も語られ(オニツカも含めて日本に対する敬愛を示すために、広大な本社の中には竹林などを備えた美しい日本庭園がある)、著者がスポーツをどれだけ一途に愛していたかが伝わってくる。

  • シュードッグとは、靴の製造販売購入デザイン全てに身を捧げる人のことを言う。

    ナイキの創始者フィル・ナイトの自伝。最初は、オニツカタイガーを仕入れて売る。そしてオニツカに裏切られたタイミングで、ナイキを作った。そして、ナイキが銀行から切られそうになった時に、日商岩井のカッコよすぎる男気で救われる。
    ハッタリをかましたり、部下から反逆されたり、裏切られたり、波瀾万丈なエッセイ。自分の失敗や心の弱さ、恥ずかしいような事など書かれている。この人の人生はとてもドラマチックである。


    以下、面白かった所のメモ。

    スポーツのような感覚になれる、夢中になれる大きな夢。そういう仕事。

    張ったりで切り抜ける。東海岸にオフィスはある!とか。腹を決めることが大切。交渉の基本ルールは、自分の望むもの、いざというときにこれだけは譲れないものを知っておくことだ。

    部下からの反乱への対応。

    融資を受ける時は「純資産」、事業を続けるには「流動資産」が必要になってくる。

    フィアンセ、恋人以上の、パートナーとの出会い。

    月刊誌「インポーター」の元米軍の人「日本人はストレートに言ってもダメ。押しの強さは受け入れられない。間接的に表現する」

    ギリシャ、勝利の女神アテナ・ニケ。Nike。

    タイガードでの新しいおしゃれなオフィスに不安を覚える。叩き上げ精神を鍛えられてきた今までの環境とは違うから。

    円の為替が、360円/ドルから変動するようになり、計画を変更しなければならなくなった。

    金が目標ではないが、目標やゴールに達するには、金がいる。

    ルールを守った人よりも、ルールを破ってしまったひとの記憶が残る。

  • ナイキ創業者の回顧録。
    徒手空拳で、日本の靴の輸入販売という何の勝算もないような事業を始め、数々の倒産の危機を乗り越える。
    走り続けろ、立ち止まるな。目標に到達するまで、止まることなど考えるな。″そこ″がどこにあるのかも考えるな。何が起ころうとも立ち止まるな。
    序章にあったこの言葉通りの経営だったのだろう。
    しんどいけど、いい言葉だと思う。
    それにしても、ナイキがここまで日本とかかわりのある会社だとは知らなかった。

  • [走り続けた先に]今や世界中の誰もが知るブランドとなったナイキ。その創業者であり2016年に会長職を引退したフィル・ナイトが,創立の内幕を明かすとともに,起業家とは何かという点につき多くのヒントを与えた作品です。訳者は,ミュージシャンの伝記から翻訳業を始めた大田黒奉之。原題は,『Shoe Dog: A Memoir by the Creator of Nike』。

    面白いとの評判をあらゆる方面から聞いていたのですが,その評判に違わぬ読書経験ができた一冊でした。ナイキが日本とここまで関わりがあったというのも不勉強にして知らない一面でしたし,起業というプロセスがどのようになされるかを知る上でも有益な作品だと思います。

    〜寝てはいけない夜がある。自分の最も望むものがその時やってくる。〜

    2017年の締めくくりは本作でした☆5つ

  • ナイキ創業者の長編自叙伝。その物語は靴とスポーツへの情熱に満ち溢れ、彼がそのときに感じた思いを今実感でき、思わず目頭が熱くなる素晴らしい小説でもあった。
    文句なして今年読んだ本の中でも最高レベル。もう、今度からはナイキしか履きたくない。

    「自分を信じろ。信念をつらぬけ」

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