「伝える力」と「地頭力」がいっきに高まる 東大作文

著者 :
  • 東洋経済新報社
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感想 : 61
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  • Amazon.co.jp ・本 (282ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784492046395

作品紹介・あらすじ

15万部ベストセラー『東大読書』、待望の続編!
今度のテーマは、偏差値35でもできた「誰にでも伝わる文章」の書き方!

★本書の特徴★
マネするだけで「誰にでも伝わる」文章が誰でも書けるようになる!
メール、レポート、企画書、SNS…あらゆる場面で一生使える!!

★本書で身につく「作文」5大テクニック
・「言いたいこと」がまっすぐ伝わるあとがき作り
・「文章の流れ」がクリアになる目次作り
・「読者を引き込む文章」が書ける質問トラップ作り
・「説得力ある文章」が書ける一人ディベート
・「スマートな文章」が書ける枝葉切り

感想・レビュー・書評

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  • レポートや論文の書き方がわからない学生にオススメの本。(文章を書くことに慣れている方には、当たり前の内容が多いかもしれません‥)

    論理的に文章の書き方を指南しており、王道の「型」に沿って書くとわかりやすくなることが述べられている。お料理のレシピや数学の証明問題の解き方のような印象で、「この通りに当てはめれば相手に伝わりやすい文書になる」と教えてくれている。
    文章の書き方では「起承転結」がメジャーだが、本書の中の「3つの型」の説明がわかりやすかった。

    以下、本書より抜粋。
    ==============================
    ◆主張作りの手順
     1. 4つの主張の型(①〜④)のどれか選ぶ。
      ①警鐘型→変化/納得
      ②要望型→変化/共感
      ③共有型→理解/納得
      ④感情型→理解/共感
     2.その型に沿って、自分が書きたいことを
      3つ以上挙げて付箋に書く。
     3.付箋の中から伝えたいことを1つ選ぶ。

          お願い・変化
           (アウトプット)
           ↑
    ①警鐘型 ②要望型
    客観的・納得←—————————→主観的・共感
    (論理的) ③共有型 ④感情型 (感情的)
           ↓
          理解
    (インプット)

    ◆文書の王道の型は3つ
     ①同格型
     ②因果型
     ③対比型
    ==============================

  • 「作文で伝わる文を書くには、相手(読み手)を常に意識して書くこと(双方性)が大切ですよー!」と書かれており、伝わる文の具体的な書き方を教えてくれる本です。
    たくさん方法が、論理的に書かれていますので参考になりましたー。
    ぜひぜひ読んでみてください

  • 筆者は現役の東大生。
    東大の国語の問題を解くために必要なスキルは、作文スキルとして役に立つ。

    東大に受かる人はどのような作文を意識しているか、という観点で書かれた本。

    要旨は
    ・文章の目的を決める。

    ・目的に沿った『主張の型』を決める。
     「感情型」、「共有型」、「要望型」、「継承型」
     →読者にどうなって欲しいのか。

    ・読者との距離感によって、どのように読者を導くかのルート『文章の型』を決める。
     「同格型」「因果型」「対比型」

    ・読者との距離を確かめる
     上下横 → 横の位置が読者が一番理解する

    ・文章が論理でつながっていること。


    要素として、なるほどと思うことも多く、内容的には確かだと思う。

    ただ、プロの書いたビジネス本と比較すると、意外と分かりづらいところも多い。
    それは、簡潔にまとまっていない、筆者独自の用語(それとも受験用語?)が自分にはしっくりこなかった、(「譲歩」と「つっこみ」によるインパクトを作るという点)。それが、すっと理解しにくい部分なのかもしれない。
    作文の本なので、少しそこに興ざめを感じた。

  • あらゆる場面で一生使える「スゴい文章術」当時の現役東大生がかいた本です。

    本書の中で、よいなと思ったのは、次のとおりです。

    ・相手に伝わらない作文というのは、相手のことを考えない「一方向的」な文章です。

    ・東大作文で身につく「5つの力」 ①要約力 ②論理的思考力 ③客観的思考力 ④コミュニケーション能力 ⑤批判的思考力

    ・「最後に聞いたほう」が記憶や印象に残りやすい

    ・論理が貫通している文章こそ、読むに値する文章


    ・主張はかならず、短くまとまっていなければならない。

    ・人に説明してみること。説明すれば自分が本当に理解しているかどうかがわかる。

    ・ただ報告するだけの文章を作文してはならない。なぜならば、そこには「意図」がないから。

    ・相手に理解してもらうよりも、相手を変化させることのほうが、何倍も難しい。

    ・あなたが思っているほど、読者は頭がよくない

    ・相手に伝わる論理的な文章を書きたかったら、「つながり」を意識する必要がある

    ・文章の3つの型 
     ①同格型:最初と最後に同じことを述べる、主張を何度も言い換えながら繰り返し語ることで相手にわかってもらう
     ②因果型:原因になる事実を述べていき、最後に「ということで、こうなんです!」と結果である自分の主張をもってくる
     ③対比型:2つ以上の対立する概念を述べ、比較した後で、自分の主張に帰着させる

    ・不要な文があると、読む気をなくす。不要な枝葉を切ることで、必要な情報だけで、構成された論理的で伝わりやすい文章を作る

    ・メール、チャットは、短く端的に が最重要

    目次

    はじめに 偏差値35だった僕を救ってくれた「東大作文」

    PART1 「伝える力」と「地頭力」がいっきに身につく「東大作文」
     STEP1 あとがき作りで「言いたいこと」がまっすぐ伝わる
     STEP2 目次作りで「見違えるほど読みやすい文章」になる
     STEP3 1人ディベートで「説得力のある文章」が書ける
     STEP4 質問トラップ作りで、「読者を引き込む文章」が書ける
     STEP5 枝葉切りで「スマートな文章」が書ける

    PART2 5つのシチューエーションに対応!「東大作文」実践編
     CASE0 作文が厄介なのは、「失敗した感覚」がないこと
     CASE1 メール、チャット 必要なことを「短く端的に」伝える技術
     CASE2 議事録・報告書・レポート 分かりやすい説明の技術
     CASE3 企画書・提案書 説得力を高める技術
     CASE4 SNS・ブログ・メモ 共感される技術
     CASE5 応用編・謝罪文 すべての力が求められる

    特別付録 「伝える力」と「地頭力」がいっきに高まる 東大作文のポイントを一挙に掲載!

    ISBN:9784492046395
    出版社:東洋経済新報社
    判型:4-6
    ページ数:282ページ
    定価:1400円(本体)
    発行年月日:2019年04月03日

  • 相手にいくら説明しても伝わらなくて、結局何が言いたいの?と言われて悩み続けている人は多くいると思う。もちろん私もその一人。子供には嫌味と捉えられて無視されることだってある。

    でも、「東大作文」を読んで相手に何を言いたいのか、聞いた相手にどうなって欲しいのかと根幹をしっかり持つ大切さを学んだことで、相手にまっすぐ伝えられるようになったと思う。

    「作文」とあるので、伝わる文章が書けるようになると想像するけど、話し言葉も「作文」。相手のことを想う文を考えると、話す言葉も変わってくるのを感じる。

    仕事や家庭で、相手に伝わらなくて困っているならぜひ読んで、何度も練習して、文章から会話まで幅広く変わるのを実感してほしいと思うおすすめの本です。

  • 文章術を体系化してくれている。

    以下の要点押さえる
    文章の目的
    •主張•目的の型(感情•要望•共有•警鐘)

    文章構成
    •3つの型(同格•因果•対比)

    +α
    説明力•会話力
    →主張(ツッコミ)(断言すること大切):まじ?
    →譲歩:確かに•••しかし!
    →インパクト:主張+譲歩

    これからは読書する時、自分で文章を書く時含め、文章と接する機会がある時には、文章の目的、構成を意識して接する。そうすることで文章力を向上させる?

  • [墨田区図書館]

    先に「東大読書」を読んでから読むのがいいかも。
    たまたまとはいえ、既に前書を2回読んだ後だったので、冒頭での「作文は読書と同じ」「読書視点での双方向的な文章を書こうと努力することで地頭も鍛えられる」というのがすんなり読めた。

    ■「東大"読書"」での五大能力
    ①読解力
    ②論理的思考力
    ③要約力
    ④客観的思考力
    ⑤応用力

    ====================
    ■「東大"作文"」での五大能力
    ➀要約力
    ②論理的思考力
    ③客観的思考力
    ④コミュニケーション能力
    ⑤批判的思考力

    ■作文の作り方(P.226 Part2-Case0)
    ・「あとがき作り(主張と目的を決める)」
    ⇒「目次作り(主張をどう伝えるか)」
    ⇒「1人ディベート(主張に譲歩やインパクトを作る)」
    ⇒「質問トラップ作り」で相手を引き込み
    ⇒「枝葉切り」や代用作りで不要な情報を消して必要な情報・主張と結びついた文章にしていく。

    ■主張の型
    目的と手段は主張の型によって決まる。
    ・論理(納得)型×変化(アウトプット)促し→警鐘型
    ・論理(納得)型×理解(インプット)促し→共有型
    ・感情(共感)型×変化(アウトプット)促し→要望型
    ・感情(共感)型×理解(インプット)促し→感情型

    ■王道3つの型
    読者との距離によって使い分ける。
    ・同格型→主張と距離がない相手に(誘導する)
    ・因果型→主張と距離がある相手に(理由づける)
    ・対比型→主張を疑っている相手に(検証する)

    ■断言するための3ステップ
    文章は断言してこそ説得力を持つ。
    ・ツッコミ作り:証明できるか、反例・例外はないか、弱点はないか
    ・譲歩作り:➀反対意見の入り易い「たしかに」型、②弱点が入り易い「もちろん」型、③「なんじゃないか」型
    ・インパクト作り:ボケとツッコミ(それまでに作った譲歩を使う)のギャップを作る。

    「一見してもすごさのわからない」主張を使うと、ツッコミの余地のあるボケとなり、そこに譲歩を使った回答を用意しておくことで説得力が高まる。

    ■文章の位置
    人は距離が近い、「横」の立ち位置の文章が最も伝わる。「上」や「下」の場合は、まず同等の位置(横)になるように、「横に立てる経験を挙げたり、自分が同じだと表明」した上で主張に対する自分の思いを書く。「外」の場合は、「上」「横」「下」のいずれかに立ち位置を定めてみる。

    距離が近くなってもらえれば質問も出る。問いかけには、「これ疑問に思ったことありませんか?」「相手の言葉を先回り」「正解はどれ?」の3つの型がある。

    ====================
    ■文中で紹介されていた他書(一部)
    ・一分で話せ<伊藤羊一@SBクリエイティブ>
     要点まとめに
    ・アウトプット大全<樺沢紫苑@サンクチュアリ出版>
     なぜこの本を読むと読者は変化するのか?
    ・ロジカル・シンキング練習帳<照屋華子@東洋経済新報社>
     ビジネスメールで相手にアウトプットさせるには
    ・ほぼ日刊トイ新聞の本<糸井重里@講談社>
     読者がよみやすいように配慮してかあれた言葉選び
    ・論理トレーニング101題<野矢茂樹@産業図書>
     接続詞や文章のつなぎ方を刷新して学び直せる
    ・パラグラフリーディングのストラテジー(1)<島田浩史他@河合出版>
     英語の長文読解に用いられる手法だが日本語にも◎
    ・新・所得倍増論<デービッド・アトキンソン@東洋経済新報社>
     想定ツッコミに対する綺麗な回答の準備と返しが絶妙
    ・アニメ『化物語』副音声副読本<西尾維新他@講談社>
     声優2人で6時間以上読者を楽しませる企画
    ・天声人語<朝日新聞社論説委員室@朝日新聞出版>
     短くまとめるという点においてダントツの教材
    ・メモの魔力<前田裕二@幻冬舎>
     どうやって読者をやってみようという気にさせるのか
    ・SNSで夢を叶える<ゆうこす@KADOKAWA>
     本音という要素
    ・科学の知恵 怒りを鎮める うまく謝る<河合伸幸@講談社>
     謝罪文について。科学的なアプローチあり。

  • 東大生による作文の書き方の本。

    主張を作る…「感情型」「共有型」「要望型」
    「警鐘型」のどれか1つを選ぶ

    それぞれの方の目的と手段
    「感情型」…理解、共感
    「共有型」…理解、納得
    「要望型」…変化、共感
    「警鐘型」…変化、納得

    文のつながりに気をつける

    P49の「本についての作文」が私にとって必要な
    情報なので該当部分のみ抜粋。

    1、自分の「書きたいこと」から、型を選ぶ
    2、感情を具体化して列挙する
    3、列挙したものから「これがいちばん
    言いたい!」というものを選ぶ。

    内容はわりと散漫な印象を受けました。
    うーん...

  • たまたまプレゼンが近く、いくつものヒントを貰えた。
    逆から辿る大切さは目から鱗だった。
    また、読者は著者が思うほど頭が良くない!と言うのも笑えたし納得だ。

  • 西岡壱誠さん「東大作文」読了。会社の上司から借りた一冊。偏差値35から東大に入学した著者の文章の書き方紹介本。作文が苦手なよっしーには、伝える相手や場面に応じた書き方を教えてもらえて良かったです。文章はこちらからの一方通行ではなく、双方向で考えるのが良いとのこと。いかに相手に興味を持ってもらうか、相手との距離を近づける工夫などが紹介されていました。会社のプレゼンでも「短い言葉で分かりやすく」と言われているので参考になりました。少しでもテクニックを自分に取り入れて仕事に活かしたいと思います。

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著者プロフィール

西岡 壱誠(にしおか・いっせい):1996年生まれ。偏差値35から東大を目指し3年目に合格を果たす。東大入学後、人気漫画『ドラゴン桜2』(講談社)に情報提供を行う「ドラゴン桜2 東大生プロジェクトチーム『東龍門』」のプロジェクトリーダーを務め、ドラマ日曜劇場「ドラゴン桜」(TBS系)の監修(東大監修)を担当。2020年に株式会社カルペ・ディエムを設立し、代表に就任。経験に基づく教育プロジェクトを全国20校以上の高校で実施。『「読む力」と「地頭力」がいっきに身につく 東大読書』(東洋経済新報社)シリーズのほか、『東大メンタル 「ドラゴン桜」に学ぶ やりたくないことでも結果を出す技術』(日経BP)、『それでも僕は東大に合格したかった』(新潮社)など著書多数。

「2023年 『東大生と学ぶ語彙力』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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