- Amazon.co.jp ・本 (456ページ)
- / ISBN・EAN: 9784492046531
感想・レビュー・書評
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物語思考より
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1人の青年が「キャリアの始め方」について書いた自叙伝。彼はこの本を書くために、ビル・ゲイツ、ウォーレン・バフェット、レディ・ガガ、ティム、フェリスといった何人もの「成功者」にコールドメールを送ってインタビューを取り付けようとする。
自叙伝として特筆して面白いわけではないが、作中に登場するスターたちの言葉には示唆のあるものが多い。それが前後の会話の文脈を含めて書かれているため、納得深くリアリティがある。
1人の成功者(この定義も曖昧だが、自分の理想的なという意味で)に話を聞くことは、興味深いが有意義な行為ではない。常に生存者バイアスが働くし再現性がないからだ。
しかし、複数の成功者に話を聞くことでその共通点を帰納的に抽出することができると思う。最大公約数的な共通項を見つけられる。
この本の最大公約数は「ビジョンのためには手段を選ばない」ことだろう。とはいえ、これは簡単ではない。
まず確固たるビジョンを持ち、それを貫く意志が必要だ。さらにそこに至る行列がどれだけあるかに気付く冷静さと視座の高さも要る。その上で行列を抜け出して裏口から中に入れてもらうための行動力、交渉力、人脈が試される。こうして初めて、「裏道を行く」ことができる。
どんなスターも多かれ少なかれこうした経験を持っている。これがこの本のコア・メッセージかと思った。 -
シンプルに読み物として面白かった。
これだけがむしゃらに頑張れる何かを見つけたい -
この本を読んで「世の中にはこんな人もいるのか」としみじみ思い知らされた。彼が素晴らしいことを成し遂げた若者であるからといって私が彼と同じ道を歩く必要はないけれど、彼や多くの著名人の生き方に触れていくことで人生ってありふれているんだな別に無理をしてファーストドアの列に並ばなくてもいいんだなと生き方の幅を広げてくれたように感じている。
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サードドア、という考え方について、著者の体験談を持って共感を得られる本。ハウツーとは少し違い、具体的に行動することの価値を再認識させてくれる感じがして、とてもためになりました。若く、何かに燃えている人や、何かをためらっている人には打って付けの本だと思います
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アレックス・バナヤン「サードドア」読了。気づけば歳を重ね挑戦する事よりも安定を望んでいた。この本を読んで、サードドアの道を知るとともに、若い著者の情熱と思いに強く共感を覚えた。今からでも遅くない、挑戦していこうと思った。とても胸の熱くなる本だった。現状を打破したい人に読んでほしい良書。
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著名人が成功するきっかけとなったサードドアについて話す本かと思ったら、それよりも大学生だった著者が成功した人のインタビューを取るまでの失敗、成功を書いている本だった。
目的のためになりふり構わずあらゆる策を考えて、努力を重ねるということが大事、という当たり前のことなのだけど、その行動力がすごい。
でも、結局この人は何をしたいんだ?という気にはなります。 -
これがベストセラーになるのか…強いて面白い点を挙げるとすれば、
-見知らぬ人(著名人)にアクセスするありとあらゆる手段と失敗が綴られているので、そういう世界に入ってみたいという若者にとってのマニュアルになるのかもしれない。特に自分の失敗をあげているのは正直で、また彼のひたむきな準備姿勢(本や動画を手に入る限り見る)は素晴らしい。また、
-有名人の本はインタビューや自伝等である程度わかるが、有名人が素の若者(作者)に対してどういう対応をするのか、また当時の作者と同程度であろう素人の自分がインタビューを試みたらこんな風になるんだろうなあという擬似体験をできる点では面白いかもしれない。