数学嫌いな人のための数学: 数学原論

著者 :
  • 東洋経済新報社
3.50
  • (25)
  • (40)
  • (67)
  • (8)
  • (5)
本棚登録 : 594
感想 : 42
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (330ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784492222058

作品紹介・あらすじ

数学の本質は論理である!数学の基本で経済学の神髄が分かる。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 数学が嫌い過ぎて、この本さえ10年以上放置してしまった。本には読み時があるという。世界史やイデオロギーそして聖書を知り、古典と言われる書籍にも多少触れた今、まさに読み時だった。やっと最後まで読み切ることができ、この10年間で得た知識が大変役に立ったと思った。

    この本の最初は、聖書の話で始まる。なぜ西欧諸国は論理に強いのか。そして日本、中国との対比の中で、各国の歴史をおさらいできる。中盤くらいでやっと数式が出てくる。経済学の数式だ。この辺はとても説明が丁寧だ。そして最後にわっと結論が出る。で、次は?という間に本は終了する。次は?と思うから、もっと経済学が知りたくなる。大変工夫された本だと思った。

    ずっと手元に放置されていて気づかなかったが、著者は結構有名人だった。しかも、色々な本の中で著者の論が引用されていたりするのを目にする。数学嫌いの私だったが、アマゾンを見ていたら、他の著書も読んでみたくなった。

  • 必要条件、十分条件を理解している人間は意外と少ない。これがわかるだけでも本書には価値があるといえるだろう。
    猫は哺乳類である。というとき哺乳類であることは猫であることの必要条件であり、猫であるとこは哺乳類であることの十分条件である。わかってしまえば簡単でこれだけのことであるが、わかってない人間にはわからないのである。
    また矛盾律、同一律、排中律についても解説。

  • うーん、私も数学は大っ嫌いだし興味もないのですが、小室直樹氏の著作なので、つい魔が差して買ってしまいました(苦笑)。
    ただ、数式などはほとんど出てこないので、なんとか読めるかもしれません(自爆)。
    評価は小室氏の本というだけで最低でも4はつけちゃいます(笑)。

    目次
    1 数学の論理の源泉―古代宗教から生まれた数学の論理
    2 数学は何のために学ぶのか―論理とは神への論争の技術なり
    3 数学と近代資本主義―数学の論理から資本主義は育った
    4 証明の技術―背理法・帰納法・必要十分条件・対偶の徹底解明
    5 数学と経済学―経済理論を貫く数学の論理

  • 本書を購入したのがいつ頃か覚えていないが、長らく本棚に並んでいたものを読んだ。
    1932年生まれの著者が東京大学で法学の博士号を取得したのは1974年だが、もともとは京都大学理学部数学科を卒業している。その後、大阪大学大学院で経済学を学び、ハーバード大学では心理学と社会学を学んだ。帰国後の1963年に東京大学大学院法学政治学研究科に進み、1967年から「小室ゼミ」を開催していた。1970年に経済史の大家・大塚久雄について学んだ後、上記博士号を取得する、という経歴だ。
    万般を修めた小室直樹の著書は、その広汎な知識と「小室節」で、縦横無尽に語るところに特徴がある。
    本書では前半の「論理は神との論争から生まれた」の件が斬新で、目から鱗の内容であった。後半の経済学との絡みは私の知識不足でイマイチ理解ができなかったのが悔しい。経済学の基礎を学んだ上で、再読したい。

  • 数学というより論理学、経済学の本。
    ピグーの論理=古典派経済学の命題。=市場を自由競争に任せておけば、経済はうまくいく。
    その待遇は、経済がうまくいかないのは、市場は自由競争になっていないから。
    大恐慌の時、ピグーは、労働力市場は、労働組合、法律などで自由競争になっていない。だから経済がうまくいかない、と考えた。
    金融危機のときは、預金保護制度が自由を阻害していると考えた。預金保護制度によってモラルハザードが起きている。
    ケインズの有効需要の原理は方程式、古典派のセイの法則は恒等式。

    リカードの大発見=比較優位説。差額地代説、限界効用説や限界生産力説のはしり、労働価値説。

    セイの法則=Supply creates its own demand.
    古典派経済学では、公理=恒等式。資源の最適配分が実現する。ベストとは資源の最適配分のことをいう。
    失業者の存在は一時的なもの。

    有効需要の原理 Y=C+I。Yはyield生産物の略。消費と投資の和。Yは需要で決まる=恒等式ではなく方程式。恒等式と考えると、セイの法則になる。貯蓄がすべて等しに回った状態。生産が少ない状態、クラウディングアウト(締め出し)の状態。資金で投資ができない状態。

    クラウディングアウトがあればセイの法則が成り立つが、ケインズは供給側を問題にしないのでクラウディングアウトを無視した。

    合成の誤謬=貯蓄を殖やすと消費が減り有効需要が減少する。その結果生産も減る。個人を富ます貯蓄は経済全体を貧しくする。

  • 文章が雑で、非常に気持ちが悪い。
    面白い所もあるので、もったいない。
    やや独りよがりで、読者をほったらかしにしているように感じるところもある。
    材料は持っているが、調理が雑、といった印象を受ける。
    ところどころ、極論すぎると思った個所もあった。
    宗教の話は面白かったが、経済の話は途中まで面白くて、最後がややこしくてわかりにくかった。
    ともかく、語調が嫌い。
    やっつけ仕事のように感じた。



    【memo】
    ガウスの存在定理 n次方程式にはn個の解がある。
    ガロアの定理  五次以上の方程式は代数的には解けない。
    ⇒ つまり、解があることは分かっていても解けない方程式がある、ということ。

  • 【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
    https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/27364

  •  この本で数学が好きになるとは思えん。

  • 数学ってこんなにおもしろいんだよ!と頭のすごく良いひとが推してくれる本。

    申し訳ございません先生。
    情熱は伝わったが理解は及ばない。
    私は義務教育が力になっていない人間です。
    力がつきなければもう何回か読みます。
    「人間の大概の選択(好み)は合理的」とおっしゃっているのを見るに、先生のまわりのかたと私は当然レベルが違うなぁと感じました。

  • 論理学の基本概念はわかりやすく解説されている。が、かなり冗長。キリスト教云々は余計。

全42件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1932年、東京生まれ。京都大学理学部数学科卒。大阪大学大学院経済学研究科中退、東京大学大学院法学政治学研究科修了。マサチューセッツ工科大学、ミシガン大学、ハーバード大学に留学。1972年、東京大学から法学博士号を授与される。2010年没。著書は『ソビエト帝国の崩壊』『韓国の悲劇』『日本人のための経済原論』『日本人のための宗教原論』『戦争と国際法を知らない日本人へ』他多数。渡部昇一氏との共著に『自ら国を潰すのか』『封印の昭和史』がある。

「2023年 『「天皇」の原理』 で使われていた紹介文から引用しています。」

小室直樹の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×