女女格差

著者 :
  • 東洋経済新報社
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  • Amazon.co.jp ・本 (344ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784492222836

作品紹介・あらすじ

どのような親のもとに生まれるのか、教育をどこまで受けるのか、結婚するのかしないのか、離婚するのかしないのか、子どもをもつのかもたないのか、専業主婦になるのか働き続けるのか、総合職か一般職か、正社員かパートタイマーか、美人か不美人か…。女性の人生でのさまざまな格差を検証し、その差が合理的なものなのか不公平なものなのかを分析する。

感想・レビュー・書評

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  • 「女女格差はある」
    その原因が
    男女の性差なのか
    親の考え方なのか
    親の経済力なのか
    女性同士の軋轢なのか
    それとも本人の選択なのか
    なんにせよ本書では格差はあると言うことを分析結果として出してます。

    結婚と離婚
    子どもをもつかもたないか
    専業主婦と勤労女性
    総合職が一般職か
    正規労働が非正規か
    美人と不美人…
    いろいろな比較がありますがかなりセンシティブな課題を突っ込んで分析されてると思います。
    個人的にはほとんど実生活で感じてることと違わないかなと思います。
    ただ子供のところはちょっと攻めすぎかなと思いました。
    やっぱり妊娠中絶は望まない妊娠の場合は尊重すべきで産む方に説得するのはいかがかなぁと思います。
    少子高齢化ですから少しでも子供が増えるのは望ましいです。
    ただ親の顔がわからない子供が増えるのは経済政策とはまた違う分野なのかなあと。

  • 流し読み
    男女格差は教育や経済力など小さくなっているが、要は上位の男性の水準に行けた女性とそうでない女性(と男性)との間で格差が生まれているということか。
    正社員、派遣それぞれで見ると男女の賃金格差が埋まったけれど正社員と派遣の間では広がっているという、、分布の男女格差(正社員は男性>女性で非正規は男性<女性)と待遇の格差(正社員ー非正規)の両方を是正する必要があるんだな。
    データが多く、整理されていて良かった。

  • いまや、専業主婦がないだけに、
    格差はひろがっているのか。
    シンデレラという話はもうない。

  • 2008年刊行。著者は同志社大学経済学部教授。タイトルどおり、女性間の格差の実情を、経済力、正社員・非正規、あるいは総合職・一般職、未婚・既婚、教育格差、容姿等で分析。ただし、解決策は書かれず、あくまでも現状認知の著作。

  • なかなか興味深かった。

  • とりあえず親に感謝

  • 女性間,男女間の格差に言及したこと自体が良い.「格差論」の主体は男性であることが暗に前提されていることが多かったから.章立てがうまく,随所に面白いデータの出し方もある.幅広い「格差」を扱っているのも,女性間格差の複雑さや多面性を表していて,良いと思った.
    しかしやはり,耳目をひくものに,という思いが強すぎるようなところも.SSMの分析と三浦展が一緒に載っているのはすごい.美人不美人についての章はデータもなく誰でも書けそうな所感.学者なのに,そうした緩みがある本を出すのは残念.

  • やっぱ最後は、教育と教育を受けさせれるだけの家の資産と、環境かぁ~と思って、わかっちゃいるけどあまりにシビアな現実をつきつけられたようで、私としては世の中を憂いてしまう内容でした。

  • 橘木氏の本。
    ほしいなぁーって思ってたら、卒業式に先生の本棚にあってもらっちゃった☆
    まだ家にあるから仕事でひと段落して家に帰ってきた時に読む。

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著者プロフィール

京都女子大学客員教授,京都大学名誉教授
1943年兵庫県生まれ。
小樽商科大学,大阪大学大学院を経て,ジョンズ・ホプキンス大学大学院博士課程修了(Ph.D.)。京都大学教授,同志社大学教授を歴任。元日本経済学会会長。
専門は経済学,特に労働経済学。フランス,アメリカ,イギリス,ドイツで研究職・教育職に従事するとともに,日本銀行,経済産業省などで客員研究員を経験。
和文,英文,仏文の著書・論文が多数ある。
〔主要近著〕
『日本の構造:50の統計データで読む国のかたち』(講談社,2021年)
『教育格差の経済学:何が子どもの将来を決めるのか』(NHK出版,2020年)
『“フランスかぶれ”ニッポン』(藤原書店,2019年)
『日本の経済学史』(法律文化社,2019年)
『21世紀日本の格差』(岩波書店,2016年)
『フランス産エリートはなぜ凄いのか』(中央公論新社,2015年)

「2021年 『フランス経済学史教養講義』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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