「婚活」現象の社会学 日本の配偶者選択のいま

著者 :
制作 : 山田 昌弘 
  • 東洋経済新報社
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レビュー : 24
  • Amazon.co.jp ・本 (249ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784492223031

感想・レビュー・書評

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  • 日本、アメリカ、中国。
    それぞれ婚活の在り方の違いがまとめられていたのが面白かった。
    アメリカのように2組に1組が離婚する社会では、せっかく頑張って婚活しても、関係が破綻しない保証はなく、なかなか精神的に落ち着けないのではないかと思う。
    また中国は日本以上に、裕福な暮らしをさせてくれる男性との結婚こそが成功の証とする考えが主流だという。
    そんな言わば勝ち組になれる女性はごく限られた一部であろう。
    そして日本では3.5%しかいない年収600万以上の独身男性を巡って熾烈な争いが繰り広げられている。
    しかし最近では自分も働くから相手は400万でもいい、という考え方の女性も増えていると思う。

    妥協してでも結婚か、
    妥協するぐらいなら独身か。
    吟味をし過ぎて婚期を逸し、子どもを産みたかったが手遅れになってしまう女性も多くなっているような感がある。
    どうなっても、これが自分の選択、と言い切れる強さが必要だと感じた。

    2014/06/29

  • アジア特有の結婚観。欧米でも100年前までは、日本と同じような結婚観だったことに少し驚き。

  • メインタイトルどおり「社会学」の本です。統計データに基づく分析にはイマイチ興味がわかないあたり,学生時代と変わりません。単に数字が苦手なだけですが。結婚に恋愛と経済のふたつの要素を求める「積み過ぎた」結婚には将来性がなく,どちらを捨てるか。アメリカは経済を中国は恋愛を捨てる方向に向かっているが,日本はどちらにも向かえず,不可能性の時代になるのではという山田説は悲観的すぎるとは思わない。共働きで維持できる家計を前提としない限り,婚活の限界は超えられないだろう。やっぱりベーシックインカムかなぁ,と思ってみたり。

  • 「婚活」という現象の流行と、その意味するところの変容を、ブームをつくった山田昌弘、白川桃子も交えた著者陣で明らかにする中間総括的な本。若者の交際と結婚活動の実態、結婚仲人の語りから見た「婚活」など、不況下で若者の結婚観がどのように変わっていったのか、実態としてどうなっているのか、立体的・具体的に論じていて興味深い。

    高くなった「恋愛感情」「経済生活」の二つの条件を両立することができないため、(中略)結婚難が起こり、それが婚活ブームに火を付けた。しかし、結婚活動をしたからといって、この結婚相手に求める基準事態を低下させることはできない。そのため(中略)結婚の不可能性の時代が始まっているとも言える。(山田による終章より)

    結婚できる男女を増やすためには、「恋愛感情」と「経済生活」という重い積み荷のどちらかを下ろさねばならない、と山田は説く。さて、あなたならどちらを下ろしますか?

著者プロフィール

山田 昌弘(ヤマダ マサヒロ)

1957年、東京生まれ。1981年、東京大学文学部卒。
1986年、東京大学大学院社会学研究科博士課程単位取得退学。
現在、中央大学文学部教授。専門は家族社会学。コピーライターとしても定評がある。
NPO全国地域結婚支援センター理事

【著書】
『パラサイト・シングルの時代』『希望格差社会』(ともに筑摩書房)、『新平等社会』『ここがおかしい日本の社会保障』(ともに文藝春秋)、『迷走する家族』(有斐閣)、『「家族」難民』(朝日新聞出版)などがある。

【公職】
•内閣府 男女共同参画会議・民間議員
•文部科学省 子どもの徳育に関する懇談会・委員
•社会生産性本部 ワーク・ライフ・バランス推進会議・委員
•厚生省 人口問題審議会・専門委員
•経済企画庁 国民生活審議会・特別委員
•参議院 調査室・客員研究員
•東京都 青少年協議会・委員
•同 児童福祉審議会・委員
•内閣府 国民生活審議会・委員
などを歴任。

「2016年 『結婚クライシス 中流転落不安』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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