食品の裏側2 実態編: やっぱり大好き食品添加物

著者 :
  • 東洋経済新報社
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  • Amazon.co.jp ・本 (260ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784492223369

作品紹介・あらすじ

かつて「歩く添加物辞典」「食品添加物の神様」と呼ばれていた男が、
自分の売った添加物でつくられたミートボールを自分の娘が頬張る姿に衝撃を受け、
つとめていた食品添加物商社を退社し、一冊の本を書いたのが2005年のことでした。

その一冊の本、『食品の裏側』は日本社会に大きな衝撃を与え、60万部のベストセラーとなったのです。

そしてあれから9年・・・。著者の安部司氏が、新たな祈りを込めて書き下ろしたのが、この『食品の裏側2 実態編』です。

安部司氏はなぜ第2弾を書いたのか。
それはこの9年間で食品を巡る実態が改善されるどころか、さらに深刻化しているからです。

今作ではコンビニ弁当など日常的に大量消費されている食品を題材に、
食品添加物の驚くべき実態、表示方法の唖然とするような真相を詳細に解き明かすほか、
遺伝子組み換え技術や、ポストハーベスト農薬問題にも切り込み、食品の安全と安心について前作以上に深く掘り下げます。

巻末には特別付録として、食品のラベル表示から添加物の中身を確認できるように、索引機能付きの用語集を掲載しました。
具体的な対処法、対応策などについて多くのページを割いているのも今作の特徴です。

私たちは生活と健康のベースとなる「食」とどう向かい合っていくべきなのか。
それを真剣に考えさせてくれる現代日本人にとって必読の書です。

感想・レビュー・書評

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  • 1同様怖いです。
    子どもの味覚や健康が危ない!!
    お弁当のお話は本当にヒドイです。もう味覚だけの問題ではなさすぎ。

  • 安全で体に良いものを食べるには、ある程度の食費は不可欠。安いものには影ありとしみじみ思った。

  • 第一弾より先にこちらを読んだ。ただ添加物が悪いという話ではなく、流通や消費者の嗜好に合わせてどんな役割をさせているのか、ラベルの例などから詳しく解説している。消費者として何を気をつけるべきか、あまり押し付けがましくない論調で(でも主張としてしっかりと)書かれていたので受け入れやすい。

  •  改めて前作をおさらいする内容に加え、農薬野菜の話など。ドレッシングくらい、だしくらい自分で作りたいが、平日の仕事帰りの慌ただしさの中どこまでできるか。できない日があっても良いし、そんな日もできるだけ添加物を摂らないよう意識することが大事かと思う。
     お母さんの手作り弁当を持ってくる生徒が、「コンビニ弁当を買えない」と馬鹿にされたエピソードがあり得ない。モラル面も含め、食育の重要性を痛感する。

  • 今年6月に読んだ、
    ベストセラー「食品の裏側」(2005年発行)の第二弾、
    2014年発行「食品の裏側2」の予約がやっと回ってきたので読みました。

    著者は元添加物商社のトップセールスマン、自称「理系バカ」。
    添加物は全否定しておらず、台所にない添加物は注意、というのが基本姿勢。
    今回は我々が日常的に口にしている食品について、どれだけ添加物が使われているかを解説してくれていました。
    発泡酒や第三のビールについて、ショック・・・
    (「食品の裏側」に関する6月の日記→http://sns.keihanna-city.com/?m=pc&a=page_fh_diary&target...

    以下、メモ。

    見えない添加物、隠れた添加物
    あるハンバーグ弁当の表示には、添加物が20ぐらい書かれている。しかし、実際にはこの何倍、何十倍もの添加物が使われている。というのも、原材料として、塩飯、ハンバーグ、ポテトサラダ、スパゲティ、福神漬、加工デンプンとあるが、それぞれに多くの添加物が使われていて、それは表示の義務がないため。
    一番添加物の少ない「塩飯」とはご飯のことだが、それでも原材料「米、植物油」、添加物「乳化剤、PH調整剤、調味料(アミノ酸等)」が使われている。(しかも、原材料の植物油にも添加物が入っている可能性がある)
    ハンバーグ、ポテトサラダ、スパゲティ、福神漬などは、もっと多くの添加物が使われていて、その原材料にも山ほどの添加物が使われている。

    おにぎりの具は「だしがら」
    大手だしメーカーでは、かつおや昆布などの「だしがら」が大量に出る。それに調味料や添加物をたっぷり使うと、おにぎりの具として使える。全部がそうとは言わないが、ラベルにかつおエキスや昆布エキス、カラメル色素、ソルビットなどの表示があれば、該当する。

    ラクトアイスはアイスクリームではない
    ラクトアイスはアイスクリームと思いこんでいる人が多いが、アイスクリームのクリーム部分を植物性油脂に置き換えたものであり、クリームでなく油。

    カロリーハーフのマヨネーズ
    これはマヨネーズもどきであり、添加物で味を作っているだけ。カロリーハーフとはいえ、たくさん食べると同じこと。

    ビールもどきに注意
    ビールは麦芽とホップが原材料だが、発泡酒、第3のビール、新ジャンルには、原材料に○○エキスや○○酸などがいっぱい載っている。これ、全部添加物。

    レタス3個分の繊維入り飲料
    「ポリデキストロース」という合成の繊維を添加物として入れているだけ。

    1日分の野菜が取れるジュース
    殆どが外国産野菜で、外国でどろどろにしぼり、輸入して濃縮還元しているので「国産」と表示。繊維質は最初からほとんど除かれ、濃縮で失われた成分は添加物でおぎなう。ジュース1本をしぼる野菜の重さが計算上、1日に食べる目安の350グラムになるのでこのように表現しているだけ。

    摂りすぎ三兄弟
    摂りすぎ三兄弟として注意を呼びかけている「塩分」「油分」「糖分」に対し、人は防衛本能を持っていて、食べ過ぎると気分が悪くなる。
    しかし、添加物によりそれがおいしく食べられるようになる。
    インスタントラーメンやカップ麺は、1杯で1日分の成人の塩分。
    海の水は塩辛くてとても飲めないが、添加物を入れればおいしく飲める。

    手作り弁当だと貧乏人扱い
    ある中学生。いまどきはコンビニ弁当が当たり前なので、学校に手作り弁当を持っていくと「コンビニ弁当が買えない貧乏人」と虐められる。

    サトウキビから味の素
    いかにも天然のものから作っている印象がある広告コピーだが、実際は、サトウキビから砂糖を取るとき、結晶しない糖分「糖密」が出て、それを何度か繰り返して出た「廃糖密」を使って、遺伝子を組み換えたバクテリアによりグルタミン酸をはき出させて作っている。その遺伝子組み換えのことを、「みそやしょうゆと同じ発酵製法」と言っている。

    遺伝子組み換え大豆
    豆腐を買うときに「遺伝子組み換えではない」の表示を見て購入していれば大丈夫、なんて思っていてはいけない。サラダ油の原料になるなたねや大豆、コンスターチなど、遺伝子組み換えの原材料が使われているものはいっぱいある。

  • 食品添加物の現状について書かれた本

  • 健康関連の本を読むようになって、加工食品がどのように作られているか、どのような添加物が含まれているか、気になるようになりました。

    その食品添加物について、食品加工工場に使用を指南していた著者が書いた書籍をAudibleで聴いて、入れられている食品の幅広さと、使用されている添加物の不気味さを、知ることができました。

    『食品の裏側』
    https://booklog.jp/users/makabe38/archives/1/B00D6AI6FC

    同じ著者が、”実態編”と名付けた第2弾を発表していると知り、こちらもAudibleで聴くことにしました。

    本書は9章で構成されています。
    序盤は、日本人が食べている食品にどれだけ、添加物が使われているかについて。
    前著と重複する部分もありましたが、廃棄物に近い食材を「安くて美味しい」食品に仕立ててしまう食品添加物のすごさと怖さを、あらためて認識しました。

    ビール"風"飲料はこれまでなんとなく、避けていたのですが、本書を読んで「このまま飲まないでおこう」と思いました。
    また、日本で使用が許可されている食品添加物が増えていること、その背景として海外からの輸入食品の増加があることは、心に留めておこうと思います。

    中盤は、食品添加物の危険性について。
    前著を聴いて、「もっと知りたい」と思っていたので、回答を提示してもらえたように感じました。
    食品添加物そのものの原材料を知ってしまうと、口にしたいとは思わなくなりますね。
    また、食品に含まれる塩分、油分、糖分の表記については、「わざと分かりづらくしているのでは?」と疑ってしまいました。

    終盤は、日本人の食事に関わる問題点と、「では、どうしたら良いか」について。
    自然の産物である野菜や魚に対して、形や色の良さ、均一性を求める。
    野菜に虫がついていることを、極度に嫌がる。
    日本人のこれらの志向が、食材にプラスアルファの加工をしてしまう要因の一つになっているのですね。
    虫がついていない野菜、カットされているのに変色しない野菜はどのような経路を経て自分の口に入るのか、考えるようにしたいと思います。

    全体を通じて、前著よりも、食品添加物以外の話題に割かれているページが多いように感じました。
    (それだけ著者は、日本人の食に問題があると、主張したいのだと理解しました)
    そして食品添加物がどのように使われているかについては、前著と重複する部分も見受けられました。

    それでも、食品添加物の製法とその危険性、そして前著にはなかった加工食品の製法などを読んで、この分野の知識を増やすことができました。

    しばらくは、スーパーやコンビニで食品を買う時、原材料名をチェックする時間が長くなりそうです。
    時間が経つと”易きに流れて”しまうので、食に関する本は今後も、意識して読んでいきたいと思います。
    .

  • 1を読んだら2を読む必要はないかな、と思う。
    少し前に読み終わったがすでにどんな内容だったか覚えていない、、笑

  • 食品添加物について、より具体的に深掘りされた1冊。
    食生活を見直すよい機会になります。

  • 添加物の使用は買う側の意識を変えないとなくならないと感じた。
    色がきれいなものがいい、形がきれいなものがいい、腐りにくい方がいい、楽をしたい、安いほうがいい。そう考えると添加物を使わないと作れないのかなって。

    自分で自分や家族を守らないといけたいなと思いました。

    手作りできるものは作る。添加物を使ってないものに慣れると味覚もきっと変わるんだろうな。

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著者プロフィール

安部 司(アベ ツカサ)
安部司(70万部『食品の裏側』著者、「無添加の神様」とも呼ばれる)
1951年、福岡県の農家に生まれる。山口大学文理学部化学科を卒業後、総合商社食品課に勤務する。退職後は、海外での食品の開発輸入や、無添加食品等の開発、伝統食品の復活に取り組んでいる。
NPO熊本県有機農業研究会JAS判定員、経済産業省水質第一種公害防止管理者を務めつつ、食品製造関係工業所有権(特許)4件を取得。開発した商品は300品目以上。一般社団法人加工食品診断士協会の代表理事。
2005年に上梓した『食品の裏側 みんな大好きな食品添加物』(東洋経済新報社)は、食品添加物の現状や食生活の危機を訴え、新聞、雑誌、テレビにも取り上げられるなど大きな反響を呼んだ。現在70万部を突破するベストセラーとなり、中国、台湾、韓国でも翻訳出版されている。その他の著書に『なにを食べたらいいの?』(新潮社)、『食品の裏側2 実態編 やっぱり大好き食品添加物』(東洋経済新報社)、『「安心な食品」の見分け方どっちがいいか、徹底ガイド』(祥伝社)などがある。

「2021年 『世界一美味しい「プロの手抜き和食」安部ごはん ベスト102レシピ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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