就活「後ろ倒し」の衝撃: 「リクナビ」登場以来、最大の変化が始まった

著者 :
  • 東洋経済新報社
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  • Amazon.co.jp ・本 (196ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784492223475

作品紹介・あらすじ

【なぜ企業は、リクルーターを大増員するのか?】

「就活2016年問題」で何が変わるか、何をすべきかを徹底解説!


2014年度の大学3年生(2016年採用)から、採用広報の開始が3月1日(現在12月1日)、
採用選考の開始が8月1日(同4月1日)に、後ろ倒しされる。
これは単なるスケジュール変更にとどまらず、企業の採用活動、および学生の就職活動に、
かつての「リクナビ」登場に匹敵する衝撃を与えることが予想されている。

■学生
就活エリートの一人勝ちがますます進行し、普通の学生のチャンスが激減する。

■企業
大企業の採用コストは激増し、中堅・中小企業の採用は困難を極める。
笑うのは、外資系企業、ベンチャー企業、それにいわゆる「ブラック企業」だ。


本書では、就活「後ろ倒し」がこれほどの衝撃を持つ理由を克明に解き明かす。
また、それを踏まえて、企業・学生は何をすべきかを、詳細に解説する。


「本書は、いわゆる『就活本』ではありませんし、採用のノウハウ本でもありません。
就活後ろ倒しという、学生・企業双方に大きな影響を与える構造変化で何が起こるか、
そしてそれにどう対処すべきかを解説します。

そのため、読者対象としても、学生・企業の双方を念頭に置いています。

また、就職活動全体を扱っていますので、社会問題としての就職活動に関心のある読者にも
有意義な内容になるように書いたつもりです」 ~本文より抜粋~

感想・レビュー・書評

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  • 後ろ倒しの影響と対策が分かりやすく整理されていた。

  • 題名の通り、2016年度から3か月後ろ倒しとなった新卒採用解禁が新卒採用市場にどのような影響を与えるのか情報を取りたくて選びました。
    この後ろ倒しで最も割りを食うのが、中堅、中小、地方企業だとの分析です。本書では企業をマトリックスで4つのエリアに分けています。
    エリア1 学生に人気のある伝統的大企業(解禁守る)
    エリア2 外資・メガベンチャー(解禁守らない)
    エリア3 中堅、中小、地方企業(解禁守らざるをえない)
    エリア4 不人気大量採用企業(解禁守らない)

    この中でエリア3が大苦戦をすると予想されています。
    エリア3はエリア1が採用活動をしている期間はなかなか学生が集まってこないのが通例で、最悪、エリア1の採用活動が落ち着くまで待つことになると。そうすると後倒し協定により、エリア3の企業は採用活動を出来る期間が非常に短くなってしまいます。
    本書ではそうならないために、インターンで良い人材とよほど強い絆を作っておくとか、水面下で早いうちから餌付けのようなことまでしておくべきだと言っています。本採用が始まってから焦る前に、この状況を想定して打てる策は打っておく、その上で2次募集、3次募集を覚悟しなくてはならないようです。
    新卒採用を成功させるために、フィラディスとして何が出来るか、何をしておくべきかよくよく考える必要があります。

  • 最近の傾向をさらっと一掴み?

  • 新着図書コーナー展示は、2週間です。通常の配架場所は、3階開架 請求記号:377.9//So93

  • 就職活動の開始が今年から12月から3月に変更になり、採用選考が4月から8月に変更になることは知っていたが、それが、こんなに各社に影響を及ぼすとは。就職活動の期間が短くなることにより、人気大企業は有利になり、中小は不利になり、ブラック企業はそれなりに新卒を確保できると説く。リクルーターが復活し、インターンシップが冬にも行われ、囲い込みが激しくなると。これは、リクナビの登場に匹敵する事件だと。

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著者プロフィール

株式会社人材研究所代表取締役社長。日本採用力検定協会理事、日本ビジネス心理学会理事。情報経営イノベーション専門職大学客員教授。
リクルート時代に採用・育成・制度・組織開発・メンタルヘルスなど、様々な人事領域の業務を担当し、同社の採用責任者に。ライフネット生命、オープンハウスの人事責任者を経て、2011年に人材研究所を創業。実務経験を活かした、リアルで実効性のある人事コンサルティングや研修、採用アウトソーシングなどをこれまで数百社に対して展開。
著書に『人事と採用のセオリー 成長企業に共通する組織運営の原理と原則』(ソシム)、『コミュ障のための面接戦略』(‎星海社)、『「ネットワーク採用」とは何か』(労務行政)など多数。

「2022年 『採用面接100の法則』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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