10年後に食える仕事、食えない仕事

著者 :
  • 東洋経済新報社
3.46
  • (76)
  • (202)
  • (224)
  • (74)
  • (7)
本棚登録 : 1798
レビュー : 271
  • Amazon.co.jp ・本 (221ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784492261033

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 世界には飢えている人が沢山いることをよく考えなさい。

    という昔ながらのお説教が現実味を増して蘇る本。
    しかし、もはや、このお説教が促す考え方は、「食べものを粗末にするとバチが当たる」ではない。
    もっと刺激的で、「グローバル化が進むと日本人の多くも食えない可能性がある」だ。

    グローバル化した社会では、ハングリー精神旺盛な人たちと競争の影響は避けられない。特に、ガチで競争する職種は食えなくなるよ、とこの本は教える。ちなみに、この本では、移民受け入れがほぼ前提にあることは注意しておいたほうがいい。

    とは言え、社会人がこれを読んでも、転職などの抜本的な対策を取ることは不可能な人のほうが多数だろう。それに、この本の内容も、なぜ10年後って予想するの?とか、職種を分類しただけで日本人の7割ってなぜ?とか、基本的なところにさえ疑問符がつく眉唾もの。大収斂のトレンドを起点に妄想しただけの本に見える。

    ただし、この本をきっかけに、きたる不況に備えることにするのはありだと思う。例えば、
    - 仕事でスキルアップを目指す
    - 資格をとる勉強
    - あんまりお金を使わない人生の楽しみ方を探す(おすすめ本: 「フロー体験 喜びの現象学」「世界にひとつだけの幸せ」)
    - 健康を維持。病気の予防(特に歯は要注意。保険が効かなくなるかも)
    - 家族や友達と仲良くする。
    - 不安に対処する方法を学ぶ(認知行動療法)
    - 自分の行動を修正する方法を学ぶ(動機づけ理論の本、自己管理の本をよむ)
    - 自分の内発的動機をさぐる
    - 自伝を読んで、人生を考える
    etc.

  • イマイチ。ネタ本として流し読みが良いでしょう。
    生き残れる職業、淘汰される職業を4つのカテゴリーに分類するという考え方は興味深いけれど、「なぜこのエリアにこの職業が?」と思うものが多々見られ、それぞれの職業について理解できているか疑わしい。
    「誰にでもできる仕事に未来がなく、他人と換えがきかない仕事は生き残れる」というのは、海外の安い労働力の参入に関係なく、昔からそうだと思うけど。
    ただ、就きたい職業の将来性を常に意識するのは良いことだと思うので、星2ということで。

  • うん、わかってるけどねっていう話。
    ただ、自分の職業はどの位置にあるかチェックしました。

  • イマイチな本。視点として面白いのは「日本人メリット」を説いた2章のみ。それを受けた、個人レベルでのキャリア開発・国レベルでの政策提言ともに不発。前者はシュリンクする日本マーケットにしがみつく方向(公務員など)に向いており目線が低い。後者は5つ列挙されているものが、取ってつけた寄せ集めの感が否めない。「フラット化する世界」と「ブルーオーシャン戦略」の2つから着想を得たのだろうが、そこからの考察に深みがない。

  • 期待して買ったのに少し残念。
    以下理由。

    【フレーム】
    ・仕事を4つに分ける。
     縦軸:知識型⇔技能型
     横軸:日本の特性が出しにくい多国籍市場⇔日本の中で日本人の特性が生かせる仕事。
    ①多国籍市場∧技能型(重力世界)→将来賃金がとてもやすくなる。
    ②多国籍市場∧知識型(ジャングル)→実力、運が必要。
    ③日本市場∧技能型(日本プレミアム)→日本市場でサービス特価
    ④日本市場∧知識型(グローカル)→日本市場で高度専門化、日本人の信頼を得るので安泰。

    【がっかり】
    ・そもそも日本市場が少子高齢化でもう安泰ではない。
    ・看護師(知り合いにいるので)は日本人の信頼がもっとも必要なのに日本 プレミアムでなく重力世界になっていた。

    【提案】
    ※前提は世界市場(→世界と戦うなら安泰な領域なし)。
    ・縦軸は多国籍でのライバルの多さ、
     横軸は日本市場はもうダメなので、
     世界市場規模が大きいか少ないかで分ける。

    ①ライバル多い∧世界市場規模小さい
      →賃金低下
    ②ライバル少ない∧世界市場規模小さい
      →安いが安定賃金、まれに高賃金
    ③ライバル多い∧世界市場規模大きい
      →みな中低賃金
    ④ライバル少ない∧世界市場規模小さい
      →高賃金

    →弁護士、税理士等はだがライバルは少ないが世界市場では小さい。国際弁護士、CAPならライバル少ない∧世界市場も大きい。

  • この本が発行されてもう6年経つが、10年に近づいている割に、日本の世の中そこまで変わってないな、という感想。

    日本の7割の仕事は、安価な外国人労働力、IT化と戦いながら奪われていく…という過激に危機感を煽る内容になっていたが、どちらかというと世の中が変わった動機は、日本の人口減少による労働力不足と、適切な中堅ができる人材がいないために生産性を上げて活用を高めないといけないという背景のほうが色濃かったと思う。

    ちなみにこの本の中に何度か出てくるグローバル化した会社に在籍しているが、実際にはグローバル化の中で新しいポジションが増え、国内外問わずに優秀な人は優秀だから機会は与えられており、外国人にリプレイスされている訳ではない。
    また、結局社風という壁は常に存在していて、それは外資内資関係なく、そのスクリーニングに耐えうる人材の上での適材適所になるので、日本の多くの企業は簡単に日本人から仕事をリプレイスできないのでは?という話が抜けている。

    結局それで日本の内需をきちんと取りながら、グローバル化で戦える大手が沢山ある現状、作者が言うほど暗い未来にはなっていない。
    でも、常にチャレンジするハングリー精神を持つ人材で自分は居たいなあと思う。

  • 薄い、中身が薄すぎる。
    根本的には海外との競争で技術がいらない仕事はどんどんとなくなっていく。というのを書く業種について話していく本。
    それだけのことを繰り返し述べているだけ。深掘りがない。


    仕事を日本人メリット、スキルタイプの2軸で比較する。
    日本人メリットが大きい仕事は海外の労働移行に耐えられる。
    少ない仕事はスキルタイプにより、海外と戦っていく仕事と、労働賃のやすさに負ける仕事に分けられる。

  • まぁ、この手の本はタイトルからわかるが、要点だけ述べると、
    今後さらにGlobal化が進むので、もはや日本人しかできない仕事しか市場価値がなくなっていく。一方で、タクシーの運ちゃんや事務仕事、コールセンターなどは海外で人を雇ったほうが安くつくので斜陽産業です。
    ということです。こんな本はおそらく1000冊は出回っているのではないでしょうか。
    これを読んで、学生なら頑張って勉強する気になる(ってほしい)けれど、すでに社会人の人はどうすればいいのでしょうか。特に、本書で斜陽産業まっしぐらの人は。。。
    何の示唆も得られない一冊かと思う。

  • だからなんだ?とう感じの本ですが、子供に将来の方向性を提示するには役立つかも。

  • キャッチコピーとしてのタイトルは優れているが,中はいかんせん読みづらい.
    あらゆる職業を分類して論を展開する構成だが,マクロな視点で職業を捉えることとミクロな一つひとつの仕事(手作業)を捉えることとが縦横無尽に書かれているため,読みづらくなったのだと思われる.
    またあまりにも羅列的な書かれ方のため,自分がなりたい職業やしたい仕事の部分以外は読み飛ばすべし.疲れます.
    すでに職業についている人が読んでも解決策がわかるわけではない(割と当たり前のことを書いているだけ)ため,ビジネス書のランキングとは結局,ないものねだりのダイエット本と同じサイクルに入っていることをうかがわせる.

渡邉正裕の作品

ツイートする